ラグビープロ化

ラグビーはなぜボールを後ろに投げるのか

ラグビーはなぜ、
ボールを後ろに投げるのか。

昨日、早稲田大学で「奥・井ノ上イラク子ども基金」の記念フォーラムがあった。
2003年11月29日、
イラクで凶弾に倒れた奥克彦さんと井ノ上正盛さんを偲んでの会だ。

清宮克幸さんから、面白い話をきいた。

ラグビーは、ノブレス・オブリージュだ。

貴族たちの、戦いの疑似体験だった。
自分たちの村を守るための戦い。
よその領土を奪いに行くのではなく、
自分たちの領土を守るための戦い。

敵味方に分かれて、
どっちが守りが堅いか、
を争う。

ラグビーはディフェンスのゲームだ。
だから、ボールは後ろにしか投げない。

攻めてくる相手を、身体をはって跳ね返す。
隙間を見つけて走る相手を追いかけていって、
タックルして侵攻を防ぐ。

そういえば、ずっと昔は、
トライは点数にならず、
そのあとのゴールキックだけが得点になった、
と聞いたことがある。
トライはゴールキックをする権利を得るだけ。

なんでなんだろうかな、とずっと不思議に思っていた。
そういうことだったのか。

攻めを競うゲームではなく、
守りを競うゲーム。
専守防衛。

日本っぽいスポーツじゃないか。

2021年、日本のラグビーはプロ化を目指している。

日本の選手だけではなく、
観客が世界からレスペクトされたスポーツ。
あの感動と熱気は忘れない。