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なんだかんだ36年ぶりに会う同級生たちと笑っていられるのは、とても幸せなもんだなあ

沖縄の那覇で同窓会。

長崎の海星中学校は当時、沖縄からの生徒が多く、
大学で沖縄に戻る人もいれば、
東京などにいったん出て、しばらくしてUターンする人もけっこういる。
地元長崎市出身の方がむしろ極めて少数派で、
わたし自身が佐世保市からの生徒だったし、
だからほぼ全員が寮生活をした。
全員男子。

だから同窓会は、沖縄で。

朝起きてから夜寝るまでずっと一緒で、
12歳から18歳までずっと一緒で、
だから思い出はたくさんあるはずなのに、
昨日話をしていて、わたしはちっとも覚えていなかった。

中学入学から42年で高校卒業して36年だから、
覚えている方が奇跡的なのかもしれない。

というか、それからあとの人生のほうが圧倒的に長いし、
それからあとの人生のほうが圧倒的に波乱万丈だし、
だからみんな、そっちのほうを話せばいいのに、
なぜかその6年間の話ばかりする。

12歳で親元を離れて、
小学校での友だちとも別れて、
だから毎日ふとした瞬間に寂しくなり、
毎日毎日、今日こそやめて帰りたい、
ここをやめて地元の中学に行けばどんだけ楽しいか、
やめて帰りたい帰りたい帰りたい、と思っていた。

きっとみんなそう思っていた。
中学入学したときは40人いても、
高校卒業するときには20人ぐらいに減っていた。

最後まで残ってきちんと大学にいったやつのほうがえらい、
そのほうが勝ち組だとずっと思っていたけど、
考えてみれば、やめて地元に帰る選択をした生徒のほうが
勇気があったのかもしれない、と昨日は思った。

途中でやめたから同窓会に出られない、
って思っている人がいる、ということを聞いて、
そんなことない、やめたやつのほうがエライ!
だからみんな同級生だよ、と。

もう亡くなった同級生も何人かいるけど、
中学入学した40人フルメンバーで集まったら、
もっといろんなことを思い出すのかもしれない。

そんなことないかもしれないし、
そんなことあるかもしれない。