チームが役割を果たせた試合
釜石シーウェイブスが勝った。
九州電力キューデンヴォルテクスに28-11。
ホントにひさしぶりに勝ちゲームで、
寒かったけど気分が良くて、
試合の途中だったけど焼き鳥とカップ酒を買って、
ゴールポスト裏の土手で一杯。
インターンで釜石に来ている大学1年生のひなちゃんは、
「食べながらスポーツ観戦するの初めてです〜」
っていってたけど、スタジアムではそれが日常。
4000人のお客さん、キッチンカーとテントでのグルメエリアの充実、
2019年のワールドカップ以来の盛り上がり。
ここはうのスタ。釜石鵜住居復興スタジアム。
鵜住居小学校と釜石東中学校が建っていた場所。
児童生徒たちが地域の人たちと逃げ切って、
「釜石の奇跡(いまは「釜石の出来事」)」といわれた学校。
釜石市内で最も被害が大きかった場所。
立ち上がる、生きる希望をたくしてつくったスタジアム。
両チームの選手たちは、
この日、このスタジアムでの試合がどんな意味を持つのか、
十分にわかっている。
だからこそ、相手はハンパない力で向かってくる。
シーウェイブスは残念ながら、その全力にやられ続けていた。
ワールドカップ以来最多の4000人の観客、
ワールドカップ以来コロナで中止を挟んで4年目にして、
復興祈念試合、哀悼を捧げるゲームでの初めての勝利。
うれしかった〜。
選手たちもコーチたちも、ファンたちも笑顔だった。
やっと役割を果たせた。
そして今日は、3月11日。
釜石に移住してきたわたしが住んでいるところは、
津波で地域のほぼ全域が流された町。