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就活での自己分析は「幸せのメカニズム」につながっていた、という発見

大学生のインターンって、こんなになってたのか!
と思った「就活相談会」。
大隈塾の4年生が中心となって、立ち上げたイベント。

まずは、インターンの説明から。

インターンは「短期」と「長期」があって(ここは知ってた)、
短期はONE DAYの会社説明会っぽいのから、
3DAYのグループディスカッション含むイベント系とか。
(ここもかろうじて匂っていた)
一方長期は3ヶ月から1年ぐらいあって(どっちかというとこのイメージだった)、
アルバイトというか社員というか、ともかくメンバーの一員として働く。
(そうだろうなあ)
だから、「この会社の社員になったら」のイメージがわきやすい。

なるほど~と思ったのは、学生たちの評価。

短期インターンは、短い時間で好印象を与えたいから、
「その会社のいいところしか見せてくれないよね〜」
と。
大隈塾の講義でも、ゲスト講師が会社や業務の説明が長いと、
むかしは「会社説明会みたい」という評価だったのが、
いまは「インターンみたいだった」という評価に変わったのは、
そういうことだったのか、と。

でも、短期がダメかといとそうでもなく、
「よく作り込まれているイベントで、やってて楽しい」
というプラスもあれば、
「仲間ができる」グループディスカッションの効用もある。

長期はどうかというと、
「雑っ」
ばっさり。
「ざっくり、放任」
でも、
「こっちも大事だよね。だって、実際には仕事なんて教えてくれないんでしょ」
OJTという言葉は死語になっているのかもしれない。

1年生のときからインターンを始めて、
4年生のいままでh100社を超えてる、という猛者もいる。
ちなみに、1年生でインターンを始めるのは珍しくなく、
インターン=就活の一部ととらえると、
4年間すべてを就活にあてる、という状況でもある。

4年生数名が中心になって、
3年生向けに企画した「就活相談室」。
30人ほどが参加していたが、
新コロでオンライン授業やオンライン活動に慣れてしまったので、
新コロ前にくらべて、オンラインイベントを立ち上げるほうも、
オンラインイベントに参加するほうも、障害が低くなっている。

それに、主催した4年生たちの笑顔が、とてもよかった。
就活という大きな壁を乗り越えた自信に満ちた笑顔、
後輩たちの役に立ちたいという慈愛に満ちた笑顔。

さらに。こう発言した4年生。
「大隈塾を履修してよかったことは、
自己分析をけっこう頻繁に、ちょこちょこと、
グループワークでやったよね」

ヒーローインタビューだったり、
アイデンティティ・ポートフォリオだったり、
「自分の過去ってどんなんだったっけ?」
「今の自分ってどんなんなのかな?」
「自分の将来、どんなふうになりたいのかな?」
ということを、
ワークを変えながら、自問自答を続けて、
それをグループのメンバーと対話し、
フィードバックや評価をもらい、
それを繰り返していく。

これは、エントリーシートに書き込む要素を増やす、
というダイレクトな効果だけではなく、
「わたしらしさ」を見つけることになるのではないか。

つまり、前野隆司さんの『幸せのメカニズム』にある、
「幸せの4因子」の
<やってみよう!>
<ありがとう!>
<どうにかなる>
<あなたらしく>
のひとつ、<あなたらしく>=<自分らしく>

自己分析を続けることは、幸せにつながっていく。
自己分析は「幸せのメカニズム」につながっていた。
といか、自己分析は「幸せのメカニズム」そのものかもしれない。

もう一つは、「ピグマリオン効果」。
教育心理学の心理行動のひとつで、
「教師が期待すれば、生徒は期待通りの結果になる」
というもので、これも前野隆司さんによると、
「自分が自分に期待しても、同じ効果があるはず」

とすれば、自己分析して「わたしらしさ」がわかると、
「わたしらしさ」を活かそうとする、「わたしに期待する」。

「わたしがわたしに期待」したら、
「わたしが期待したとおりのわたし」が実現する。

その結果は就活相談室イベントで、満面の笑顔になる。

もうひとつ。こう発言した4年生。
「採用担当者に、ウソは通用しない」
だから、薄っぺらい主張ならしないほうがマシ。

そうではなく、
「知ろうとする姿勢と、楽しもうとする威勢」
を感じてもらうことだ、と。
コピーライターを目指しているだけあって、
なかなかいいコピーだ。
どんなゲスト講師からも、学部が違う仲間、学年が違う仲間からも学ぼうとする貪欲さ、
どんなグループワークも楽しもうとする前向きな積極性。

その結果、就活相談室イベントでの満面の笑顔になる。

最後に。こう発言した4年生。
「カレーのジャガイモになるな、っていわれた」
そのココロは、
カレーで一番たくさん入っている具材がジャガイモ。
ジャガイモだと集団に埋没してしまうし、
カレーの種類によっては不必要な素材でもある。

ジャガイモじゃなければ、何になるのか。
「スパイスになれ、って」
スパイスは、単体では個性が強いやつにすぎないが、
カレーには欠かせない材料である。
会社といういろんな食材が集まって動いている物体で、
ジャガイモになるか、スパイスになるか。
大学でどう学び、行動するかによって、それは決まるという。

就活相談室。
つぎも参加しよう。