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「何を」「どうやって」学ぶかは、オンデマンドでもできる。「誰と学ぶか」がなければリアルタイムのオンライン授業ではないでしょう

オンラインでもオフラインでも、
学校の授業では、

なぜ学ぶのか(why)
何を学ぶのか(what)
どう学ぶのか(how)

は同じ。知識の伝達、移転のモデルであるし、
グループワークを多用するアクティブ・ラーニングでも変わらない。

オンラインで大事なのは、

誰と学ぶか(who)

だ。ということは、わかっていたつもりだったけど、
昨日、「立教大学経営学部BLPカンファレンス2020」に参加して、
まだまだ足りてなかったことに気がついた。

誰と学ぶか

大隈塾では、毎回ゲスト講師を招いて講義を聴き、
グループで感想をシェアして、質問をつくって、
質疑応答をする前半90分。
そのあと後半90分で、グループワークをして、
前半の学びを深める。

グループを毎回組み替えることで、
なるべく多くの学生たちと知り合えるようにした。
オンラインだと、休み時間の立ち話、授業が始まる前の教室までの歩き、
授業が終わってからの帰り道、いろんな場面で雑談、会話ができる。
オンラインではこれができないから、
知り合える機会を増や工夫が必要。
ということで、例年ではグループを一定期間固定していたのをやめて、
毎回組み替えるようにした。

「授業を学生がつくる」ということを自分ごと化するために、
Student Staff(SS)の制度もつくった。
30人ほどがSSとして参加してくれた。

SSは、少なくとも週に1回は、授業づくりのミーティングにでることを
可能な範囲で求められる。

ゴールデンじゃなかった黄金週間では、
「大隈塾フェス」として、いろんなイベントを連続5日やった。

気軽に集まれるように、趣味が合う人たちが集まって、
サークル活動もやった。

プロジェクトも既存のもので維持するものは維持し、
新しくアイディアをだしてもらって新規プロジェクトを立ち上げ、
いくつかは突発的に、思いつき半分ででもプロジェクト化して活動した。

これは、オンラインでのコミュニティ化であり、
なんとかみんなをコミュニティに参入させようとした仕掛けであり、
BLPのカンファレンスではこれを「組織開発」といっていた。

授業外での活動、学年や学部を超えた活動を活発化させる。
授業はその媒介(メディア)である、と。

「人材育成」と「組織開発」の両方を一手で刺激する
「偶然的かつ自然発生的なインフォーマルラーニングコミュニティ」
創発が起きやすい環境をつくる

そうすれば、新規参入者も組織の一員となる。
だから、「誰と学ぶか」が重要になるんだ、と。

やってんじゃん! やってたじゃん! まったくこれを、大隈塾は。

足りてなかった、のは、わたしの認識で、
上記大隈塾がやってきたことのほとんどが、
学生からのアイディアであり、
そのアイディアを学生たちがミーティングを開いてもんでたたいて、
さらにアップデートさせて、実行に移して、楽しんでいた。
(苦しんでいる瞬間もあった)

聞いてないけど(こんど聞こうと思うけど)、立教大学BLPもある程度、
走りながらやって、修正をしながらやり続けて、
振り返ってみると、こうでした、ということなのかもしれない。

ほら、振り返りが重要!

誰と学ぶか、じゃなくて、
プレイフルに誰と学ぶか、にしよう。