もっとも成功する人のタイプ
「やる気・能力・チャンス」のほかに
アメリカのアダム・グラントという学者が、
どんな人が仕事で成功するか、を調べてみた。
すると、「やる気」「能力」「チャンス」という、
まあそりゃそうだという成功因子のほかにもうひとつ、
「人との相互作用」というのがあって、
その「人」について3つに分類した。
タグラグビーをみんなで
昨日は釜石市内の小学生のタグラグビー大会だった。
タグラグビーとは、なにかというと。
選手は右の腰と左の腰にそれぞれタグ(太いひも)をつけて、
ボールを持った選手は、相手の選手からタグをとられると、
ボールを味方にパスしなければならない。
3歩以上走ったり、止まってもパスに時間がかかったりするとダメ。
1チーム5人、男子も女子もそうじゃない子もいっしょにプレーする。
身体を当ててもダメ、身体をつかんでもダメ。
とにかく安全第一で設計されているのがタグラグビー。
6月から準備を始めて、ようやく昨日ゴールした、という感じ。
13チーム(4~6年生)と低学年グループ(1~3年生)、総勢119人。
スタジアムの天然芝のグラウンドを4つのコートに分けて、
予選リーグは総当たり戦。
勝ち負け引き分けでポイントを獲得して、
上位4チームが決勝トーナメント。
そのほかのチームは、フレンドリーリーグで再度リーグ戦を楽しむ。
119人の選手の中で、ラグビー経験者はほとんどいない。
普段からラグビーをやっている選手たちは、
その日はラグビーの大会があって、そっちに参加している。
だから、グラウンドを駆け回っているのは、
いつもは野球やってたりバレーボールやってたり、
スポーツをしてない小学生たち。
ボランティアスタッフさんたち
同じくグラウンドにはボランティアスタッフさんたちがいた。
ロータリークラブの大人のみなさんのほかに、
SNSでの呼びかけに応じてくれた、23人のスタッフさんたち。
13チームそれぞれに帯同する「チームスタッフ」。
時間通りに試合が開始できるようにコートを移動したり、
選手たちに休憩をとってもらったり、
試合結果を大会本部に知らせたり。
本部には「本部スタッフ」がいて、全体をマネージメントしている。
低学年グループにも「低学年スタッフ」がいて、
ちびっこたちといっしょに、遊びをしたり、
初めて体験するタグラグビーのサポートをしたり。
低学年スタッフの中には、東京からやってきたリクくん、
0歳の娘さんを抱っこしながらのKちゃんがいて、
そして元日本代表選手で、ロックのポジションで100試合以上出場し、
いまは釜石シーウェイブスのゼネラルマネージャーのラバさんも、
192cmの長身を折り曲げながら子どもたちを支援し、
その子どもたちから「ラグビーやってたの?」とか
「どうしたらそんなに大きくなれるの?」とかの質問にもにこやかに答えていたり、
4つのコートとはまた別のほんわかとした雰囲気があった。
giveの精神
どのスタッフも当日準備から閉会式後の片付けまで5時間ぶっ通し、
ホントに献身的なボランティアスタッフで、
ヒトの行為と思想が「take」と「give」に分けられるとすれば、
「give」の精神の持ち主さんたちだと思った。
giveには「与える」「贈る」のほかに、
「支援する関係」というニュアンスで使うこともあり、
give & take ではなく、give & give という社会もありうる。
冒頭のグラントは、投資家、セールス、エンジニアから学生まで、
いろんな人たちを対象に、どんなタイプの人が成功しやすいのかを調査した。
その結果、もっとも成功するのも、もっとも失敗するのも、
ギバー(giver)だということがわかった。
成功するのは、「主体性を持つギバー」で、
そうならないのは「滅私奉公、自己犠牲のギバー」だった。
thanks to:
『ゆっくり、いそげ』影山知明 大和書房 2015年
『だから僕たちは、組織を変えていける』斉藤徹 クロスメディア・パブリッシング 2021年
釜石東ロータリーカップ2022
第4回釜石市小学校対抗タグラグビー大会
主催:釜石ラグビー応援団
共催:釜石市、釜石市教育委員会、釜石市ラグビーフットボール協会、釜石シーウェイブスRFC、釜石東ロータリークラブ
日時:2022年11月13日
会場:釜石鵜住居復興スタジアム