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ムー2022年1月号のカバーアート/zalartworks

「ムー」本誌のカバーアートを手掛けているzalartworksさんによる、アートワーク制作の裏話です。

2022年1月号表紙

 今月は九尾の狐、玉藻前をイメージして描いてみました。
 玉藻前は中国から日本に渡来した妖狐の化身で、体から妖光を発することから玉藻前と呼ばれたそうです。陰陽師の安倍泰成に正体を見破られ,那須野で射殺され,殺生石となったという伝説がありますが、九尾の狐は中国では太平の世に現れる瑞獣として扱われている事も多いです。狐=荼吉尼天で、王権の存亡を左右する神であるという観念として、玉藻前の物語は、戦乱の時代の王権の危機とその回避を表しているという解釈もあるそうです。
 狐憑きや稲荷信仰の両義的なイメージの原型にもなるのではという面白さから、今回の総力特集の呪術と絡めて、このモチーフを選んでみました。


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