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気象兵器は実用段階へ! CIAと米軍が2025年に天候を掌握する!/宇佐和通・DARK RUMOR

都市伝説研究家・宇佐和通が、インターネットの奥底で語られる噂話を掘り起こす。前回に紹介した「HAARP」計画の変貌を踏まえ、今回は気象兵器の脅威をアップデートする。

文=宇佐和通

CIAが気象兵器の研究者を囲い込む

 HAARPプロジェクトの終焉は、少なくともネット上においては、今さらながら実にさまざまな憶測を生んでいる。前回のDARK RUMORでは、HAARPテクノロジーを通した脳の武器化計画というテーマを扱ったが、本来の目的だったはずの気象変更テクノロジーーーそれはわれわれ一般人が想像するよりもはるかに大きなスケールと精度でーー研究が脈々と続いてきたという流れも見逃せない。本稿では、そういう方向性の話を紹介していきたい。

 2015年、ニュージャージー州にあるラトガーズ大学の気象学者アラン・ロボック教授が驚くべき事実を明らかにした。所属している学部まるごとの直接的な形の雇用を、CIAから打診されたというのだ。目的は、ごくおおざっぱに言うなら、他国の気象をコントロールする技術を研究するためである。すべてはCIAからのこんな質問で始まった。

「アメリカが意図的に他国上空の天候を変えることができるとしたら、その行動は察知されてしまうものだろうか?」

 CIAがかなり昔から気象変更テクノロジーに強い興味を示していたことは、一部の人々にとっては周知の事実だったのかもしれない。ロボック教授も、アメリカ科学アカデミーによる地球工学関連報告書作成のための調査にCIAが多額の資金を供与したという事実を確認している。

『デイリーメール』紙の2015年2月16日号に、次のような文章がある。
“ロボック教授はCIAが報告書作成のための資金供与にきわめて積極的でありながら、その事実が明らかになることは何としても避けたがっているようだったと語っている。アメリカ科学アカデミーが作成する資料のためにCIAが資金の大部分を供出する事態は憂慮せざるを得ない”

 ごく普通の人間には想像もつかないことだが、気象/天候を武器化するという概念はそれほど新しいものではない。実際に用いられた例もいくつかある。
 ロボック教授は、ベトナム戦争当時アメリカが5年間継続して行っていた作戦を指摘する。雲を生成する成分を空中散布して降雨量を増加させ、モンスーンの季節を意図的に長びかせたというのだ。また、同じテクノロジーをキューバに対しても使い、さとうきびの収穫量を減少させることに成功したという。

 ラトガーズ大学に対するCIAのアプローチに関する話は、すぐにネットワークに乗ることになった。ミネソタ州ミネアポリスにあるCBS傘下のローカル局、WCCOテレビは、プライムタイムのニュース番組の目玉としてこの話題を報じた。アメリカ科学アカデミーによる報告書作成資金の出どころがCIAであること、テーマが気象変更テクノロジーであること、そして、1950年代にイギリス軍が行った実験が悲惨な結果をもたらした事実など、具体的な例が紹介されながら番組は進んだ。WCCOの気象キャスター、ローレン・ケイシーは次のようにコメントしている。
「第二次世界大戦の後、イギリスは国防政策の一環として気象変更テクノロジーの実践的な方法論を模索し続けていました。空軍は“オペレーション・キュムラス”という名称の特別プロジェクトを立ち上げ、イギリス南部のノース・デボンで実験を繰り返していたのです」
 彼女はさらにこう続けた。
「実験を重ねていった結果、3か月分に相当する降水量を24時間で達成できるところまでパワーアップしました。9000万トンもの雨水が狭い峡谷を通り、リンマスという地方都市に流れ込んだ結果、死者が35名も出る惨事につながってしまったのです」

 地球工学兵器の研究開発、そして使用は何十年間にもわたって続けられてきたのが事実なのだ。アメリカをはじめ、いくつかの国家が気象変更テクノロジーという真剣に向き合い、大規模な研究資金を投入しながらノウハウを蓄積してきた。

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