松原照子「予知能力を高める法」ほか7選/ムー民のためのブックガイド
「ムー」本誌の隠れ人気記事、ブックインフォメーションをウェブで公開。編集部が選定した新刊書籍情報をお届けします。
文=星野太朗
「 不思議な世界の方々」から教わった予知能力を高める法/松原照子 著
だれもが「感」を磨いて「ウキウキ、ワクワク、ルンルン」と生きていける!
東日本大震災の悲劇から、早10年の時が流れた。全世界を驚倒させた未曾有の大災害であったが、その後も日本列島は揺れつづけ、2016年には熊本地震、2018年には大阪府や北海道が揺れた。先日の2月13日深夜、またしても福島を強い地震が襲ったことはまだ記憶に新しい。そして今後も、新たな大地震が「近いうちに起きるのは間違いないと思われます」と著者は断言する。
また昨年以来、全世界で猛威をふるっている新型コロナウイルスの脅威も、依然として予断を許さない。そんな不安な時代だからこそ、「だれにでも備わっている『感』を改めて開発しておくことが、まさにいま必要」であると著者は説く。自分や大切な人を守るためには、脅威を事前に察知し、これを回避する準備が急務である。そのために不可欠なのが、人間本来の能力である「感」なのだ。
本書は、大切な「感」を開くために、だれにでも日常生活の中で簡単に実践できる、ちょっとしたテクニックを紹介する待望の書である。「街角ですぐにできる危機回避法」などの万人必修の叡智から、「パチンコ依存症から抜け出す方法」などの特殊な処方箋、さらに仕事や恋愛に感を活かす方法など、ともかく具体的な知恵が55項目も収録されている。だれもが今の自分に必要な情報に巡りあうことができるだろう。
著者の松原照子氏は、予知能力を持つライフアドバイザーとして、本誌の読者にはすでにお馴染みであろう。件の東日本大震災の際には、自身のブログ上で、被災エリアを細かく当てたことで話題となった。著書に、過去に本欄でも取り上げた『不思議な世界の方々が気づかせてくれた「わかってほしい」をやめる教科書』などがある。
各項目は、いずれも見出し1行、本文、まとめという形式で、すべて見開き2ページで構成されている。これが見やすいことこの上なく、しかも一度本文を熟読しておけば、あとは見出しとまとめをちらりと見るだけで、内容を完璧に思い出すことができるという親切さ。折に触れて本書をひもとき、適宜実践すれば、だれもが「感」を磨いて「ウキウキ、ワクワク、ルンルン」と生きていけるだろう。
ヨーロッパの都市伝説 歴史と伝承が息づく13話/片野優・須貝典子 著
ヨーロッパが舞台の、ムー読者大好物トピック13編
「ファティマ第三の秘密」「呪いの人形」「最強の心霊現象」「650人の処女を生贄にした血の伯爵夫人」「21世紀に暴かれた切り裂きジャックの謎」「天才科学者ニコラ・テスラとフィラデルフィア実験」……いずれも、本誌読者にとっては大好物の話題であろう。
本書は、このような怪奇譚や都市伝説の中から、ヨーロッパを舞台として「信頼のおける文献や裏づけがあり、かつストーリー性の高い」選りすぐりのトピックを、13編にわたって収録した魅惑の読み物だ。
古参の読者ならば旧知の話題ばかり、と思われるかもしれないが、さにあらず。各トピックには、基本的な定番情報のみならず、21世紀になってから判明した新事実や新研究の成果、さらにはふたりの著者が実際に現地に足を運んで掘り起こした、未発表の事象などもふんだんに盛り込まれているから、改めて熟読する価値は十分にある。
著者曰く、「歴史や文化、宗教から国際情勢までを包含したヨーロッパの都市伝説は、知識と教養を備えた"大人向き"」とのことなので、この際、基礎教養としてたしなんでおくのもよいだろう。
著者である、片野優氏と須貝典子氏はジャーナリストのコンビで、30年も前からオーストリア、ハンガリー、セルビアに暮らし、「北極を含むヨーロッパ33カ国を取材してきた」という。その円熟の筆を堪能する愉悦は、また格別である。
永遠の今を生きる 時空を超える二人/角川春樹・成瀬雅春 著
「今」の生き方が激変することとなる衝撃の書
角川春樹氏といえば、泣く子も黙る大出版社・角川書店の元社長であり、俳人、映画監督、プロデューサー、冒険家、そして祭主など多彩な顔を持つ、現代の「生ける伝説」とも称
すべき野生児。アイヌとネイティブアメリカンの首長でもある。本書はそんな角川氏が盟友・成瀬雅春氏と、神や宇宙や人生、そして「永遠の今」について、忌憚なく語り明かした対談録である。
本誌読者なら先刻ご承知であろうが、成瀬雅春氏は永年にわたり厳寒のヒマラヤで修行を重ね、空中浮揚や空中歩行などを独学で体得した「ヨーガ行者の王」。
そんなふたりの対談である。まずは常識的な世界観を取っ払って、挑んでいただきたい。何しろ角川氏は今から3億年前に地球に降り立った9つの光のひとつで、成瀬氏に至っては瞑想によって宇宙の果てを9回も超えてきたという超人なのだ。
武田信玄や天武天皇、日本武尊などを前世として「完全に覚えて」いる角川氏は、昨年すなわち2020年8月25日に関東を襲うはずだった大地震を、成瀬氏や秋山眞人氏らと挙行した神事によって鎮めたという。そのような力を持つ偉人が現在の日本に実在していることは、全日本人にとって僥倖である。
本書を読み終えた読者は、自分がこの世に生まれてきたことの本当の意味を知り、今後の、否、「今」の生き方が激変することとなろう。その衝撃をご堪能いただきたい。
地球と人類を救う真実追求者たちとの対話/佐野美代子 著
闇の勢力カバールとの闘いの真実が明かされる
今、この世界では「光と闇の闘い」が進行している。それも「この地球という惑星の枠を超えて、壮大な宇宙レベルでその闘いは行なわれている」と著者はいう。これまで人類は「カバール」と呼ばれる闇の勢力によって、何百年にもわたり、世界の裏側で支配・搾取されてきたのだが、2016年のトランプ大統領の当選や「Qアノン」の登場により、希望の持てる未来が見えてきた、というのが現状であるらしい。
本書は、そのような隠された真実を追求している人々の中から、著者が選りすぐった「信憑性が高い3人」にインタビューした対談集。
ひとり目のパラディンは、カバールの闇を暴露することを目的とする「ホワイトハット」と呼ばれるグループの代表者で、元私立探偵。長年にわたり、「ホワイトハット・レポート」を発行しつづけている。
ふたり目のジーン・コーセンセイは、世界各地に点在するカバールの地下秘密基地の専門家。かつて「秘密宇宙プログラム」に関わっていたエンジニアを父にもつという。
3人目のチャーリー・フリークは、スピリチュアルに造詣の深いミュージシャン。
以上3人のゲストと対談している著者の佐野美代子氏は、国際会議の同時通訳者や翻訳者として「語学力を通じて海外のVIPやリーダーたちとも交流」してきた才媛で、海外生活は24年以上に及ぶという。今こそ、本書とともに真実に目覚めよ!
「笹目秀和」と二人の神仙/宮﨑貞行 著
日本全体のカルマを背負った霊的巨人「笹目秀和」
これはまた、驚異的な著作が登場したものだ。笹目秀和、といってもほとんどの人はご存じないかもしれないが、この人物がいなければ、今の日本も世界もなかったといわれるほどの、霊的巨人である。
戦前の満州、齢200歳を超えるという神仙リョ・リンライと出逢った若き笹目は、3000年前の己の前世と、今生の使命とを告げられる。さらに予言された12年後、今度は崑崙山で500歳のシュロ神仙から秘呪を授かる。
このシュロ神仙、「鶴船」と呼ばれる霊的移動装置を駆使して、瞬時に空中を翔るというとんでもない超人で、笹目自らもそれを体験した。
笹目に与えられた使命とは、日本全体のカルマを背負うこと。それを完遂するため、自らは30年にわたって塗炭の苦しみを味わうこととなる。
激動の時代の満州、蒙古、そしてシベリアを舞台に、日本を破滅から救わんと、極限の苦難を甘んじて受ける笹目の凄絶な生き様は、すべての日本人の胸を打つだろう。そこには、神々と人間の働きの何たるかが顕現し、今後の日本の進むべき道までもがはっきりと示されている。
著者・宮﨑貞行氏は、これまでにも小泉太志命や松下松蔵、川面凡児など、日本の知られざる霊的偉人を広く紹介する、貴重極まりない著作を続々と世に問うてきた、日本出版界の至宝。先月の本欄でも本山博をテーマとする著作をご紹介したばかりで、その恐るべき出版ペースの速さにも正直、驚嘆を禁じ得ない。
開運!オカルト実用大全/秋山眞人・布施泰和 著
たいていのオカルト的能力の基礎が身につく1冊
「いわゆる『超能力』は誰もが潜在的にもっている根源的な力」であり「究極的に人類を平和へと導くカギ」である、と秋山眞人氏は説く。氏は「世界中の王族、政治家、芸能界の重鎮、宗教家から技術者、科学者に至るまで、さまざまな分野の人たちのメンタル・タフネスを支えてきた」日本を代表する、本物の超能力者である。そんな秋山氏が持てる情熱と愛情のすべてを注ぎ込んで、だれもが実践できる「本当に役に立つ精神世界の知恵と技法の集大成」を創り上げた。それが本書である。
オーラの認識と操作から、未来予知の技法、パワーアイテムの使い方、さらには人生を好転させるための「スピリチュアル」な思考法に至るまで、どのページを開いて見ても、「こんな方法が!」「こんな叡智が!」と驚く情報が満載されていて、今すぐ実践したい気持ちが、むくむくと湧いてくる。
他の凡百の能力開発本や自己啓発書とは一線を画する、現実的かつ壮大深遠な能力解放、活用の奥義を、ここまで膨大、かつ徹底的にわかりやすく網羅するなど、まさに秋山氏にしかなし得ぬ偉業。この一冊があれば、たいていのオカルト的能力の基礎はあっさりと身についてしまうが、それよりも何よりも、本書に盛り込まれた叡智を実践する人が増えれば増えるほど、人類全体の集合的無意識が浄化され、世界はよりよいものとなっていくのだ。こんなありがたい本は他にはない。
マジカルヒプノティスト スプーンはなぜ曲がるのか?/保江邦夫・Birdie 著
「超能力」や「催眠」などをテーマに語り尽くした
18歳でアインシュタインの一般相対性理論の教科書を書き、後にノーベル賞を受賞した早熟の天才ヴォルフガング・パウリ。彼は晩年、理論物理学の理論を駆使し、テレパシーの謎の解明に没頭していたが、その研究は論文としてまとめられることなく、未発表の草稿のまま残された。本書の著者のひとりである理論物理学者・保江邦夫氏は、パウリの孫弟子に当たる人物。パウリが超能力を解明した量子電磁力学の数式の存在を知る、世界で唯一の人間だという。
もうひとりの著者であるBirdie氏は、催眠術師、マジシャン、超能力者を兼ねる型破りの人物で、日本クローズアップマジック協会副会長。
本書はそんな、分野も経歴もまったく異なるふたりの著者が「超能力」や「催眠」などをテーマに語り尽くした、痛快な一冊。
保江氏にとってBirdie氏は「この地球上で初めて見つけることができた仲間」であるという。両者はともに、「言葉や理屈ではどうしても伝えることのできない真理」を他人にどうやって伝えるかという自己矛盾の迷宮に陥った「特異なふたり」だからだ。
常識的には到底あり得ないような非現実な話を、ごく当たり前のように語るふたりの話を聞いていると、これまでの世界観が跡形もなく崩壊し、新たな世界に目覚める感覚を、はらわたの奥底にぶち込まれる。人類に隠された無限の可能性を引き出す「人間原理」の凄まじさを、とくと感得していただきたい。
(月刊ムー2021年5月号掲載)
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