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WEEK2-1 誰でもわかる税金 ユアユニで生涯、学びの道を!MUP3学期

皆さんこんにちは「師子吼する」です。今回の ユアユニで生涯、学びの道を!MUP3学期は「誰でもわかる税金」です。

■信用とは何か

経営ではお金を残して活かすことが大事である。なぜお金を残すのが大事なのかを解説していく。これからの話は税金が大きく関係する話になる。

※竹花氏が話をする税の考え方については、竹花氏の会社であるMDSとは無関係であり、竹花氏が税金を実際にいろいろとやっているかのように話していますが、あくまでも講座のための演技のようなもので、竹花氏はこのようなことはしていないのであくまで仮定の話として参考程度に聞いてください。
あと税金については業務の実態や税制の変更など様々な要素で判断が異なっります。竹花氏の税金の話には異論もあるので、この講座の税の考え方については自分の現時点での事業状況や税制については公認会計士や税理士と相談の上、ご自身の責任で行っていただくようお願いします。

今回の話は自分の収入をコントロールするというのが重要になる。会社員は会社から決まった給料をもらう。よく「役員報酬数万円」というような話を聞くと思うが、経営者になれば、事業で得た収益から自分の受け取る収入をある程度自由に決めることができる。
収入のコントロールの話の前に、前置きが長くなるが、最初に「お金とは何か」ということを話しておきたい。一言で言うと「お金」は「信用」である。ただここで話をするのは経済的な「信用」であり、個人的な「信用」ではない。ミネラルウォーターを買う場合でも、飲むと腹をこわすようなものだとわかっていたら、そんなものなどお金を出して買わないだろう。安全でおいしい、質の良いミネラルウォーターだと信用をしているのでお金をわざわざ出して買うのである。
では「信用」とは何か。この問いにはなかなか答えられる人はいないと思うので例をあげて説明する。自分が家を買う時に、銀行から住宅ローンで金を借りたとする。ここでなぜ銀行は自分にお金を貸してくれたのだろうか。銀行は住宅ローンの審査をする場合に自分の勤務先がどこか聞いてくる。これは会社四季報、信用調査会社である帝国データーバンクや商工リサーチなどを利用して会社の規模や実績を調べて自分の会社が安定しているかを確認する。会社の赤字が少し続いたぐらいでは審査に影響はないとされるが、自分が会社が大きいかろうが小さかろうが今にも倒産しそうな会社に勤めていれば、銀行は危なくてお金など貸せない。住宅ローンでは銀行から自分の健康状態の告知書への記入、場合によっては健康診断書の提出も求められる。また自分がアルバイトや派遣社員などの非正規雇用か正社員かというのも銀行は重視する。これらで銀行は自分自身が安定しているのかを確認する。自分が病気で明日死ぬかもしれないとなれば、もちろん銀行は危なくてお金など貸せない。自分がアルバイトであれば収入も低いし、いつクビになるかわからないので住宅ローンの審査を通るのは厳しくなる。
ちなみに銀行で住宅ローンを借りるには、「団体信用生命保険(団信)」の加入がほぼ必須となっている。住宅ローンの返済中に自分が事故や病気でいきなり働けなくなったり死んだりして返済できなくなった場合、銀行は団信によって保険会社から返済してもらえていない残額を保険金で貰えるのである。健康状態の告知書への記入や健康診断書の提出を求められるのはこの団信に加入できるかを調べるためでもある。団信の保険料は住宅ローン金利に含まれている。

■信用とは未来の期待値

以上のことから言えるのは、銀行は「この人なら実績のよい大きな会社に正社員で勤めていて雇用が安定しているし、健康状態も良いので、これからの未来もお金を稼いで返して金利で儲けさせてくれるな。」と自分に期待して信用して住宅ローンを貸してくれる。信用とは「未来の期待値」なのである。
この信用が「未来の期待値」なのは株も同じである。未上場企業が株を買いたい人に証券会社を通して株を抽選で売り出して、証券取引所に上場し、誰でも株取引ができるようにすることをIPO(Initial Public Offering:新規公開株式)というが、2018年4月にAIを活用したゲームなどのインターネットサービスの企画・開発を手掛けるHEROZという企業のIPOでは、抽選で購入できる公募価格4500円の株が、上場し取引が始まると4万9500円の初値をつけて、約11倍も値上がりした。これは現行のIPOが始まった1997年以降で最高の額であった。4万9500円-4500円=4万5000円が期待値とも言える。株が大きく値上がりするのも「この会社は優れている。財務状況もよい。需要もあり市場も大きいので、これからの未来は成長して株で儲けさせてくれるだろう。」などと会社に期待して信用して株を買ってくれるのである。

■VUCA

近年、ビジネス用語で「VUCA」という言葉がよく使われている。
VUCAとは、
Volatility(変動性)
Uncertainty(不確実性)
Complexity(複雑性)
Ambiguity(曖昧性)
のことで「変化が激しく先行きが不透明で、未来の予測が困難な状態」を指す。南カルフォルニア大学のウォーレン・ベニスとバート・ナナスの2人の教授がリーダーシップ論の1つとして、その著書「リーダーシップの王道(1985年)」で初めてその考え方が述べられた。この考え方を元に1987年にアメリカ陸軍戦略大学校(US Army War College)で「VUCA」の資料でいう言葉が最初に使われた。
第二次世界大戦後、政治・経済思想の違いと、世界の覇権をめぐってアメリカ合衆国を盟主とする日本、韓国、イギリス、フランス、イタリア、西ドイツ、フィリピンなどの「西側諸国・資本主義陣営」と呼ばれる国々と、ソビエト社会主義共和国連邦を盟主とする中国、北朝鮮、東ドイツ、ポーランド、ハンガリー、シリア、キューバなど「東側諸国・共産主義陣営」と呼ばれる国々が長い間、厳しく対立し続けた。朝鮮戦争、ベトナム戦争、ソビエトのアフガニスタン侵攻などの局地戦争など多数の争いも起こり、アメリカとソビエトを中心に各国で核兵器開発競争も激化。アメリカとソビエトが直接戦ったり、世界大戦にまでは至らなかったが、この長い間の対立と緊張状態を「冷戦」という。ただフランスとアメリカの関係が一時悪化したり、中国とソビエトが戦争寸前にまでなることもあり、東西は一枚岩ではなかった。その冷戦もソビエトとアメリカが膨大な軍事費と経済停滞でお互いに苦しんだことから1989年に終結、ソビエトは国家運営にも行き詰まり、1991年に崩壊。その後はソビエトに抑圧されてきた民族・宗教対立が表面化する。一方で資本・労働力の国境を越えた移動や貿易を通じた商品・サービスの取引や、先進国から途上国への投資が増大し、世界中で経済的な結びつきが深まる経済のグローバル化がますます進み、貧富の差が拡大。またインターネットの普及などの技術革新で、今まで見向きもされなかった過激な思想を持つ集団が世界中に簡単に情報を発信し、大きなネットワークさえ形成できる時代となった。このような状況は多くのテロリストを生み出し、動きを活発にした。2001年にはアメリカ同時多発テロ事件も起こり、世界各地でテロが横行する。冷戦時代はソビエトというはっきりした大きな敵が存在していたため、まだ核兵器を中心とした軍事戦略がアメリカ軍は立てやすかった。しかしソビエトがなくなり、小さく見えない動きをするテロリストには、アメリカ軍も先が見通せず軍事戦略を立てるのが難しくなってしまった。冷戦時代も多くの争いが起こり、緊張状態ではあったが、現代の世界情勢はその冷戦時代よいりもさらに複雑・不安定化して混迷を極めてしまい、まさに「変化が激しく先行きが不透明で、未来の予測が困難な状態」状況を表す言葉としてVUCAがアメリカ軍の中で軍事用語で使われたのある。
VUCAは最初からアメリカ軍つくったようによく言われるが、最初は軍事とは関係のないリーダシップ論から始まったものである。

この続きは「WEEK2-2 誰でもわかる税金 ユアユニで生涯、学びの道を!MUP3学期」で解説します。

お読みいただき、ありがとうございました。

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