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WEEK1-2 誰でもわかる低リスクの起業準備 ユアユニで生涯、学びの道を!MUP3学期

こんにちは「師子吼する」です。前回の講座「WEEK1-1 誰でもわかるコストゼロの起業準備 ユアユニで生涯、学びの道を!MUP3学期」の続きです。

■小出しにする情報

ではどういう情報をどういうふうに小出しで無料で発信すればよいのか、発信する情報は、インスタのストーリーがよいと竹花氏は言う。ちなみに以前の「誰でもわかるインスタ集客:発展編」という講座は事業を始めた後の話であり、今回の講座は事業を始める前にインスタで人を集める話である。インスタで発信する情報は「豆知識」あるいは「共感を呼ぶネガティブなこと」が主なものになる。

豆知識であれば、例えばパスタ料理についてなら上記のように、ストーリーをアップする。この程度の豆知識でかまわない。豆知識は自分の仕事のことでもよい。美容師であれば美容の豆知識、ジムのトレーナーであれば、トレーニングの豆知識というように業界関係なく、とにかく自分の仕事のに関わる豆知識を発信するのである。
次に「共感を呼ぶネガティブなこと」これはとくに自分の悩みや困りごとなどネガティブなことを発信して他人の共感を得る。なぜネガティブなことなのかというと話が少し長くなるが、これから説明する。

■ネガティブの拡散力

2014年10月にアメリカのPublic Library of Scienceが発行する学術雑誌PLOS ONEが中国の北京航空航天大学の研究チームによる中国のTwitterともいわれる「weibo」というSNSに関する研究結果を載せた。研究チームはまず個人の感情を「怒り」「喜び」「悲しみ」「嫌悪」の 4 つに分類した。これは中国の伝統的な文化にも基づいたものでもある。その上で2010年4月から9月の間の約14万人のユーザーと2600万件の投稿を解析した。この研究では拡散力は「悲しみ」と「嫌悪」が小さく、大きいのは「喜び」一番大きいのは「怒り」という結果となった。とくに政府の汚職や圧政、食の安全にかかわる事件などの中国国内の社会問題と2010年8月の中国東方にある黄海での米韓合同軍事演習。2010年9月の尖閣諸島での中国漁船と日本の海上保安庁の巡視船との衝突事件のような外交問題に対する怒りの投稿の拡散力が大きく、社会問題と外交問題はユーザーの政治に対する不満や愛国心を掻き立て、怒りを刺激して人気を集めて、weibonのユーザー同士で怒り共感を得ようとする傾向があるとされた。

2018年4月にモントリオールにて開催された、人とコンピュータの関わり合いに関する研究分野(Human Computer Interaction:HCI)において最高権威の学術会議であるACM Conference on Human Factors in Computing Systems (CHI )では、ニュージーランドのオークランド大学のコンピュータサイエンス学部上級講師であるダニエル・ロットリッジ氏とGoogleで管理職も勤め、アメリカのカルフォルニア州のスタンフォード大学のモバイルHCIクラス講師であるフランク・ベントレー氏によるSNSでのニュースの共有に関する研究論文が発表された。この論文では1000人以上のSNSユーザーと262の共有記事を分析し、その結果、共有の理由として多かったのが特定の政治思想や怒りの主張で全体の67%を占めた。さらに、政治家の政策や行動を「共感できる人と一緒に憎む」ためにニュースを共有するということも見られた。

Twitterの話になるが、2021年4月にイギリスの大手新聞「ガーディアン」がスペイン・アンダルシア州にあるハエン大学の研究チームのTwitterに関する研究結果を載せた。スペインでにはカタルーニャ州という地域がある。州都はサグラダ・ファミリアやサッカーで有名なスペイン第二の都市バルセロナ。かねてよりスペインからの独立運動が盛んであった。その独立住民投票の投票日である2017年10月1日の週に拡散された 2万5847のアカウントから 46962件のスペイン語のツイートを研究チームは収集・分析した。そこで独立に肯定的な内容のポジティブなツイートよりも独立に否定的なネガティブな内容のツイートの方がたくさんリツイート(他の人のツイートを再びツイートすること)拡散力が大きかったという。このスペインの研究結果は注意が必要で、研究チームも「この研究の文脈で得られた結論は、否定的なツイートは肯定的なツイートよりも拡散性が高いことを示していますが、これは話題によって変わる可能性があります。」と述べている。
イギリスのマンチェスター大学のキャシー・マーシュ社会調査研究所の研究員であるエスメラルダ・ボン博士は、この研究結果は、SNSでポジティブよりもネガティブであることの方が価値があると解釈すべきではないと述べ、「研究者は、住民投票を取り巻く否定的な理由により、肯定的なツイートがあまり共有されなかったことを示唆しています。したがって、これらのツイートはより反響があったでしょう。ある意味では、この話題に関する否定的なツイートが主流でした。」との延べ、スペイン全体ではカタルーニャ地方の独立に反対するこの研究結果からSNSでポジティブよりもネガティブであることの方が価値があると解釈すべきではないと述べている。
AFP通信のニュースによると世論調査で専門家のスペインのマドリード州にあるマドリード・カルロス3世大学ルイス・オリオールズ准教授の調査ではそもそもスペイン人全体の約75%が住民投票に反対とされ、このことが投票に否定的なツイートの拡散力につながったともいわれる。

日本でも2016年2月に子供が保育園の入園選考からはずされ、仕事をやめないといけなくなってしまった母親が「保育園落ちた日本死ね!!!」と題する怒りをつづった匿名のブログが賛否両論の大きな話題となり、Twitterでも拡散されたことは記憶に新しい。前述のマンチェスター大学のエスメダルダ博士の言葉の通り、SNSでポジティブよりもネガティブであることの方が価値があると解釈すべきではないが、これら3つの研究結果からはSNSはネガティブな投稿の方が共感を得やすいと言える。なのでインスタのストーリーには「共感を呼ぶネガティブなこと」を発信する。

■竹花氏の情報発信

竹花氏も賛否は別として、マーケティング戦略として上記のように日本の政治・経済に対するについてネガティブなニュース・意見を発信することが多い。もちろんネガティブだけでなく、少しうれしいことや喜びも織り交ぜて発信していけばよい。竹花氏はネガティブな意見の他には自分のビジネスに対する考え方・生き方・学びについても発信している。こして共感してもらえるような情報を発信すれば、インスタのフォロワーが増えて人が集まる。
大事なのはこのインスタの短いストーリーで情報を小出しにすることを長く続けることであるである。30分以上のYouTubeの動画やブログを1年に数回出していたのではまったく人に見てもらえない。そんなことをするぐらいなら短い時間の動画を週1回投稿した方がよい。大きな情報を与えることも確かに多くを一度に与えるのではなく、少しを継続して与えるのが重要なのである。例えば、たくさんのりんごを人にあげるとする。すべてのたくさんのりんごを1日であげるよりも、1日1個同じ人にりんごをあげるのを続けたほうが、自分の顔を覚えてもらえるのは当たり前の話である。

竹花氏によれば夫婦関係や恋愛も同じで。彼女や奥さんに年に1回サプライズで大変高価なダイヤの指輪などプレゼントするのはよいが、普段はほとんど会話などがなければ、彼女や奥さんは愛情をあまり感じないだろう。そんな高価なプレゼントを年に1回買うよりも。1日1回、キスをしたり、愚痴を聞いたり、会話をした方が、彼女や奥さんはよほど愛情を強く感じるのだという。ただ、キスや会話などいらないので年1回の高額なプレゼントの方がよいという女性もいるかもしれないが、それは彼氏や旦那が情けないだけである。これはマーケティングも同じで、広告費を一気に使って短期間で大宣伝するよりも、広告費を少しづつ使って長期間で小さな宣伝をする方が効果的である。
ここまでをまとめるが、まず情報を小出しにするために、インスタのストーリーで「豆知識」「共感できるネガティブなこと」を主にして、少しうれしいことや喜びなどもおりまぜながら毎日発信する。ストーリーのネタに関してはGoogle検索しらべて自分のことばに短くまとめた程度のことでかまわない。

この続きは「WEEK1-3 誰でもわかる低リスクの起業準備 ユアユニで生涯、学びの道を!MUP3学期」で解説します。

お読みいただき、ありがとうございました。

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