聖域の夏、日本の夏 172-20230709

10分間日記


大相撲夏場所が始まりました。今場所はいきなり新大関がケガで休場となってしまったというのがいきなりのサプライズで、また波乱の場所になるのではないかという予感がいたします。

ところで以前、「サンクチュアリ 聖域」というNetflix配信のドラマを観た、という話を書いたことがあります。その時はまだ観ていた途中でしたが、今回は最後まで観た感想を書いていきます。

いちばん、印象に残っている表現や演出上の特徴としては、全体的に暴力的だったり、セクシーだったりと過激な表現が多いというところでしょうか。

暴力、金、女。相撲の力士の世界ってそんな感じなの?みたいな、何だか浮世離れしたような世界観というのが、よく描かれているのではないかなという気がしました。これはいい意味でもあり、悪い意味でもあります。

その点で言うと、やはりこのようにセンセーショナルに描かなかれば、ただのスポーツ的な世界観のドラマだったら、全然話題にならなかったんじゃないかなと言うのがあります。このドラマの表現や構成なども、Netflixだからできたものという感じもしています。

自分のような平凡な大相撲ファンの視聴者としては、誰の視点からこの物語を眺めたらいいのか、すごく悩んでしまいました。だって登場人物のキャラクター性がみんなあまりにも自分と違いすぎるというか、共通項が見出せないというか。

唯一、ギリギリ視点を合わせられそうだったのが、女性新聞記者の役の方。アメリカ育ち、政治部から紆余曲折あってスポーツ部へ、しかも大相撲の記者に配置転換され、不本意な気持ちには何となく同化できそうな部分がありました。

物語が進むにつれて、彼女は主役である猿桜の応援をするようになっていきます。そういう意味では、彼女の視点を通して物語を消費する人の方がマジョリティなんじゃないかという感じさえする。なぜかわからないが猿桜を応援してしまっている自分がいるというのも不思議な体験でした。

それはそうとして、やっぱり内容的にはかなり暴力的なので、2023年現在の日本人としては、このような文化が残っているのはいかがなものなのかという感じはあります。ドラマだから多少、誇張して描かれているとはいえ、観ていると辛いなと思うところも多かった。

今はお相撲以外にもたくさんのエンタメが山ほどあります。江戸時代のような、閉じた狭い世界の中でなら、相撲か博打かエロとかくらいしか大衆のエンタメとして消費できるものがなかった中でなら、すごく人気があったのはわかります。これは僕の歴史観が間違っている可能性があるし、かなりの偏見かもしれません。

その一方で、日本独特の文化の継承、最後の砦みたいな部分として、外国人にはとてもウケるものだというふうに思います。だから、インバウンドの需要は非常に高いものがあるように思います。前回国技館に行ったときも、外国人の方は団体や個人旅行者なども含めてかなり多く見かけました。カラーバス効果で多く見えた可能性もありますが。

過去にも書いたかもしれませんが、大相撲を取り巻く文化、国技としての大相撲は、現代に残るサムライの生活や精神の体現であり、その名残として、形骸化していくのは仕方がないことなのかもしれないなというのが、個人的な結論です。

おわりです。


#10分間日記 #note毎日更新 #随筆 #エッセイ


以下はそのままにしておきます。
■目的

制限時間内に自由に書き、自分流のスタイルを磨き続ける。

□目標
1. 自分にできる範囲で、1日ひと笑い取りに行く。(365回目まで)
2. 8分間で少なくとも700文字程度、書けるようになる。(365回目まで)
3. 起承転結を明確にしてから、文章を書く。(365回まで)

<ガイドライン>
・本文は、メインテーマを設定し、合計10分間の日記とする。
(内訳:8分記入、2分見直し)
・タイトルは、可能な限りメインテーマとリンクさせる。
・見出し画像は、タイトルからAIで画像生成したものを使う。
・見出しは「10分間日記」、「今日のBGMコーナー」、「今日の気になったニュース」「今日のAI画像生成呪文」の4つ
・気になったニュースは、タイトルと配信元、配信日を付記。リンクを貼る。3行以内で要点(事実ベース)を箇条書きにしておく。コメントがあればカッコ書きで追記する。
・2、3行くらい書いたら、適当な位置で改行を入れる。
・訂正したい内容があるときは、別の日に訂正する。



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