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【事務長の頭ん中】12/20〜当院が次に目指す姿〜 

※事務長の頭ん中は神谷が思い付いたこと、感じたことをただただ吐き出す場所です

以前のコラムで、「旧医院の2Fを地域の憩いの場にするよ」とお話ししましたが、今日はそこを詳しく説明します。


近年、医療保険や介護保険サービスのみではなく、民間サービスや住民同士の支え合い活動などを通じ、その人らしい暮らしを実現するための考え方として、『社会的処方』が注目されています。

薬を処方することで患者さんの問題を解決するのではなく、「地域とのつながり」を処方することで問題を解決するというイメージです。

社会的処方は、英国を中心とした諸外国において、この5~10年で急速に検討・実装が進められている政策ですが、まだまだ有効性・持続性の観点での課題が散見されます。

日本においても、2022年6月7日に閣議決定された「骨太方針2022」における「孤独・孤立対策」の一環として「いわゆる『社会的処方』の活用」という記載がありますが、まだまだその概念は普及していません。

社会的処方の効果としては、社会的な孤立の改善や孤独感の解消によって、不安・抑うつの軽減などが報告されています。
趣味の集まりに参加した高齢者のうつ症状が改善した例もあります。

社会的処方のキーとなるのは「リンクワーカー」と呼ばれる仲介者の存在であり、なんらかの健康課題と合わせて社会生活に係る課題を抱える住民に対して、医療的サービスに限らない社会参加や地域資源への橋渡しを担う人材が求められています。

院長は「世代を超えていろいろな人が交流できる場を提供し、高齢者に生き甲斐を持ってもらい、子どもの悩みも解決したい」という思いがあります。

当院自体が地域のハブとなり、リンクワーカーを育て、地域交流の場となるカフェの開設や、こどもイベントを開催しながら地域貢献を実現していきます。

今後、院内において新規事業の検討会議を定期的に開催していきます。(2024年から始動)
関心がある方は是非参加してください。

医療従事者として、地域に対しどんな貢献が出来るか、みんなで一緒に考えていきましょう。

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