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【質問#54】自己紹介をするときのコツが知りたいです。

(ニックネーク:匿名希望)さんより

むねをさんこんにちは。

早速お題なのですが、自己紹介をするときのコツが知りたいです。

私は41歳の主婦、子なしです。自分のうつ症状や家族の介護があり、しばらく働くことから遠のいていました。いろいろと区切りがついたので、社会参加したいと思っています。

でもこのような経歴を伝えたら引かれないか不安です。もともと自己紹介は苦手です。仕事に限らず、自己紹介のコツなどあったら教えてほしいです。


まず先に”感情”を見た方がいい

はい。

まず具体的な話よりも先になんですけども、そもそも人が悩んでるときっていうのは、具体的な話をする前に、先に感情を見た方がいいよね。

これ、質問受ける人の立場で話をしているんですが、具体的なアドバイスを先にしても意味ないんですよ。「この人がどういうふうに感じているのか?」っていうところに注目するのがが、まず大事なのかなと思います。

この方、Aさんとしましょうかね。質問中にも書いてあるんですけど、「このような経歴を伝えたら、引かれないか不安です」と、”不安”っていう言葉も書いてるわけです。

だからAさんは今、”不安”なんですね。新しく社会参加したいんだけれども、「大丈夫かな?」っていうのが不安なわけですよね。そこが全てだと思うんですよ。

だから「自己紹介をどうしたらいいか?」っていうことが今質問として挙げられているわけですけど、なぜこういう質問が出てくるかっていうのは、「このような経歴を伝えたら引かれないか不安」とか「私のことを受け入れてもらえるか不安」とか、「相手からどういうふうに見られるか不安」とかそういう不安が、「自己紹介をする」というところに焦点が当たったときに、「どうしたら自己紹介がうまくできるのか」っていうそういう話になるわけですよね。

だから、まずそこに気づくっていうのが大事です。

例えば、「面接でうまくいく方法」とかって言っても、なぜその面接でうまくいく方法が知りたいのかって言ったときに、「自分がどう思われるか不安だから。」って話だったらそれ、「面接でうまく行く方法」を伝えても意味ないよなぁっていうことですよ。

なんとなくわかりますか?

だから、「面接うまくいきたい」わけじゃなくて、この”不安”をね、多分何とかしたいんだと思うんですよね。だからそういうときって「自己紹介うまくやろう」とかって考えても、意味ないんだよね。

コミュニケーションが不安なときの手順

じゃ、そういうときどうすればいいか?っていう話なんですが。

「自分が人から相手からどう思われるか不安だなぁ」とか、「自分の経歴とかを伝えたらどんなふうに感じられるかすごい自分と今不安に思ってるんだなぁ」って、まず自覚するってことですね。自覚する。

これがまず一つ目。

で、次。ここが結構重要なんですけど、自分が感情的になっているときっていうのは、頭に浮かんでくること、イメージ、疑問、思考、それら全て、その”不安”が作り出していることなんですよ。

だから不安から逆算したときのイメージだったり思考だったり考え方だっていうことを認識する、ということです。

これちょっと意味わかりますかね。つまり例えば、「自分がどう思われるか不安」っていうところの感情から出てくるイメージっていうのはね、「その面接を受けに行ったときの相手がどう思うだろう。」ていうそのイメージとか思考に全部反映されているっていうことです。

だから結局不安なときっていうのは、「この人絶対私のことなんか、なんか私のことなんか絶対バカにしてる」みたいなふうに、イメージが出てきちゃうようになってるんですよ。そういうもんなんです。うん。

なので、そこを認識するってのはすごい大事なんですよね。

  • 「このイメージって相手がどうかっていう以前に私が作ってんだ。」

  • 「私のこの”不安”という感情が作っているものなんだなだろうな。だって私不安なんだもん。」

っていうことを認識するってことですね。ここまで認識するっていうのが二つ目です。

三つ目。

この「私不安なんだ」っていうのと、「私が不安だから、今相手がどう思うか想像したときに何か悪いイメージしか出てこないんだ。」というのを認識できたら、それ1回横に置く。脇に置く、ってことですね。

私の持っている不安と、私が持っている不安から作り出されているイメージを、1回脇に置いておいて相手を見てくださいっていう事なんですよ。

そうするとね、ぜんっぜん世界違って見えますから。

多分感情的なときって、全部”自分が主人公”になっちゃうんです、全部。でもその感情を1回脇に置くとね、”相手が主人公になる世界”っていうのも見えるわけ。

これわかりますか?だって相手にも主観があるわけだから。面接官は面接をするということを自分が主人公としてやっているわけですよ。そこに注目したときに、全然違った世界が見えてくると思いませんか?

いちいち面接する時に、人の過去の経歴とかね、この人どういう人間か?とかそんなに興味持ってる人の方が少ないかもしれないし(これ勝手な想像ですけど)、あとはその人がどういうことに興味あるのかとか(人の外見に興味ある人もいれば人の話に興味ある人、とにかく人に興味がない人)、いろいろいるわけですよね。

そういうのがね、自分の感情から出てくるイメージを脇に置いて見てみると、なんとなく見えるというか、見えるんだよね。ここまで来れると、なんかなんとなくこなせると思いますよと自己紹介とか面接なんて。

ていう感じでね、何かこう人と話すときって、「どううまく話したらいいか?」って思うけど、そういうときって結局自分の何かの”不安”とか感情的になってたりすることが原因で、”自分が主人公”になっちゃってるから相手が。「どういうことを話したら面白いか?」とか、そういうのができなくなっちゃうんだよね。

自分にスポットライトが当たっちゃってるから。相手がどんなことに興味があるか?とかって視点がもう完全に抜けちゃうからね。

だから自己紹介に限らずだけど、コミュニケーションでは1回自分の感情を脇に置いて、自分が主人公になるのを1回止めて、「相手に注目する」みたいなことをしてみると、なんかうまくいくんじゃないかな。

って思うんですよね。

特にね最近は、非対面のコミュニケーションが増えてきちゃったじゃないですか。LINEとかチャットワークとか。非対面で表情が見えない、相手の感情が伝わらないコミュニケーションが増えてきちゃったよね。

そういうときってなおさらなんだけど、自分の感情起点で相手の感情を想像しちゃったりとか、自分の感情起点で「相手がどう思ってるか」っていうのも全部イメージ作りしちゃうんですよ。だって相手の表情わかんないから。注目しようとしたってできないんだからさ。

だからこそ意外とさ、「非対面のコミュニケーションの方が相手の感情をわからなくていいな」とかって思うかもしれないけど、結構逆だと思ってて。なんかこう、相手がどう思っているのかわかんない状況のときこそ、コミュ障なひとは結構苦労するんじゃないかなって思うんだよね。

それは今言った理由で、結局そういうときって自分の感情起点で相手の感情を想像しちゃうから。

でも、対面でコミュニケーションするときっていうのは、相手の感情とか相手が何に興味ありそうかとかって、ちゃんと観察してればなんとなくわかるはずなんで。そのときに1回自分の感情を脇に置くってことです。

その「自分の感情を脇に置く」ためにはまず、「自分が感情的になっているその感情」と、「そこから作り上げられているイメージ」を、まず認識するっていうのが大事なんですね。この手順があれば基本的には問題ないんだろうなぁというふうに思いますよ。

一応、自己紹介で気をつけるとするならば

最後に、ちょっと具体的な話をするのであれば。

自己紹介っていうか文脈でいったら会社入る前とか入った後の自己紹介だと思うんですけど、そういうときには、なんていうのかな。清潔感?自己主張を別にする場ではないと思うんですよね。そういうときの自己紹介っていうのは。だから清潔感とか、なんていうか、普通でいいんじゃないですかっていう。(笑)別に、そこの自己紹介で「一発芸やってください!」とかってないじゃん。だからそんな、あんまりそう自分でハードル上げる必要ないんじゃないかなぁていう。

聞かれたことを、適当に答えるっていうかさ、「ハキハキ喋ろう」とか「簡潔に喋ろう」ぐらいを意識するぐらいで、あとはジャージじゃなくて普通の格好とか、髪をとかして、そのぐらいちゃんとしてあればいいんじゃないかな?っていうふうに思いますけどね。

ということでね、参考になったら、うれしいです。

質問ありがとうございました。



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むねを


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