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日本人は何者?コミュニケーションを切り口に考える

人ってなぜ会話するんだろう、と思います。
意思疎通とか、情報交換とか、仕事だからとか、話さざるを得ない状況は多々あります。

一方で、話さなければいけない状況でなくても、話をする場面はたくさんあります。
どうでもいい話をしたり、電話したり、飲み会したり。
極論言うと、必須としない会話がなくても、生きていくためには何も問題ありません。
にもかかわらず、人は話をしたがります。

なぜなんでしょうか。

日本人の会話の目的は?

日本人が会話を行う目的、私なりの仮説は、「相手との良好な関係の形成、維持、そして発展」です。

一般的に、会話では傾聴すること、相手に話をさせることがうまくいくことのポイントだと言われています。
傾聴とは反対に、勝手に話を展開したり主張を繰り返す人たちは敬遠されがちです。
話して良かったな、と思える「繋がり」「居場所」を持てることが会話の醍醐味ではないでしょうか。
だから、日本人は会話で本音や主張を話す場面が非常に少ないように思います。
嫌われるかもしれない、と思ってしまうんです。
仲間との関係を保つことに保身的になり、目新しいものや異論を唱えるものは排除する、これが日本人の特徴だと言えるでしょう。

一方で、海外の方の会話の目的は?

私は海外に住んだこともないし海外の友達もいないので、憶測でしかないのですが…
日本人と海外の方の会話の目的は違うのでは?

海外の人は、「自分の主張をすること」「他人の意見を認めること」が会話の中でありふれたことではないでしょうか。

アメリカや大陸のつながっているヨーロッパでは、会話の目的が「意見や考えの違いを受け入れること」に視点があるのでは、と思います。

これは、アメリカが異文化民族の集合体であること、ヨーロッパでは様々な文化を持つ国が隣接していたために、違いを受け入れる姿勢が定着したのではないか、という私なりの仮説です。

現代人も歴史の影響を受けた産物だ

日本は、鎖国を行なっていたこと、そして島国であること(海外との交流が他国に比較して少なかったこと)、というのが、会話の目的に違いを生んだのではないか…

少なからず、人間の習性や性格は、過去の歴史に大きく影響されているはずです。鎖国は何百年も昔のことだと思われがちですが、当時の文化を持った人間が子供を産み、その子供が親を見習って育ち、その子供の子供も親の影響を受け…の繰り返しで、大昔と言われる文化や習性をのり付けのように引き継いでいます。

日本人は何者か?

日本人が何者なのか、それを深く理解するには歴史を学ぶ必要があると考えています。
一見、義務教育や高校の必須科目でしかないように思う「歴史」ですが、上記の通り、私たちの祖先は皆、その歴史があった時代を生き抜いた方です。
つまり、現代人は、当時の歴史上の出来事に影響を受けた祖先から、その影響を無意識のうちに受け継がれてきたと言うことです。

そして私は、グローバル化が進む情報社会の中で、日本人がどのように振る舞っていくべきか、メタ認知的に理解する必要性がますます高まっていくと思っています。

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