ラテ一杯700円は高いのか安いのか
東京で行った某珈琲屋のラテが一杯700円だった。
はたしてそれが安いのか高いのか。
前にいた女の子二人組はちょっと割高だよね~としきりに言っていた。
そして、私は珈琲に対して金銭感覚がバグっているのでよくわからない(ノリでビビエンメ買うぐらいだし)
その店は、注文後席まで来てラテを淹れるところを見せてくれるというめちゃくちゃ良心的なお店だった。もちろん素晴らしい技術である。
都内の一等地。
チェーン店のように提供スピード命!というわけではなく、一杯一杯作っておられたので提供スピードは遅かった。が、一杯にかける力量というのは素晴らしいものだった。
そう考えれば妥当なのではないか、と思う。
カフェラテというのは本当に難しいと感じる。
まずエスプレッソが美味しくなければならない。エスプレッソの調製自体は私も何度もやったことがあるが一日、むしろ半日で味が変わる。
昨日のレシピを引き継ぐこともあるが、基本的にはいじっているような気がする。
また、スチームのコツをつかむまでもなかなか時間がかかる。
アートの習得となるともっとだろう。
そう考えると、カフェラテを美味しいと思ってもらえるには相当な時間を要すると思う。
その結果が700円のカフェラテ。
決して原価だけではないのだなとその光景を通じて感じた。
まあ私はラテじゃなくてアイリッシュコーヒーを頼んだんですけど。(もちろん美味かった)
結果として高いと言っていた女の子二人組はラテアートのすごさに圧倒されて満足して帰っていっていたので店員でもなんでもないがとても安心した。
現在私も珈琲屋に勤めているが、まあ少し割高な方だと思う(質から考えれば破格に安いのだが)
お客様にもたまに高いな、と言われる。
その中でその珈琲が妥当だと言われるには味の面だけでなくコミュニケーションや接客の中からコストのかからない付加価値をつけることがバリスタに求められることだと思う。
無愛想な珈琲屋の店主もまたそれは一興ですけどね。
それでは。
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