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第2回【ライター】ゲーミングパソコンのススメ

いきなり結論から言うと、「ゲームライターはゲーミングパソコンを買おう!」って話だ。思いのほか持ってるライターが少ない印象なんだよ。少なくとも僕の周りでは。なぜゲーミングパソコンが必要なのか、その理由を説明する。

ゲーミングパソコン所有ライターが少ない?

家庭用ゲーム機やスマホゲームの記事を書いているライターの多くは、ノートパソコンで原稿を書いているはずだ。東京ゲームショウなど取材があれば現地で書くことも多いため、持ち運び重視で13~15インチで重量2キロ以下、バッテリーもそこそこ長持ちするようなのもの……なんていうのが中心だ。ノマドに適したノートパソコンは何なのかという話題もそのうち記事したいと思っているのだが、今回はその話題ではないので話を戻そう。

ノートパソコンで機動性とバッテリー重視……とかだと、そのほとんどはGPUがCPU内蔵のインテルHDグラフィックスだったりする。

たとえば、2020年5月2日現在でAmazonのノートパソコン売れ筋ランキングトップにあるのは「GLM 薄型 ノートパソコン 15.6インチ」(4万4800円)で、CPUはCeleron、GPUはインテルHDグラフィックスのパソコンだ。原稿執筆やYouTube視聴程度だったら何の問題もない。

何の問題ないのだが、ここで筆者は原稿執筆用パソコンとは別に、ゲーミングパソコンの所有を激しくオススメしておきたい。原稿執筆用のノートパソコンを1台持っているだけで、他のパソコンは何も持ってない、というゲームライターがじつは多いんだよね。今まで必要なかったからそりゃそうなんだけど、今後は確実に必要となってくるはずなので、ゲーム機同様にぜひ持っておくべきだ。

▲最近遊んでるゲームのひとつ、『Splendor』。邦題は『宝石の煌き 』でボードゲームのデジタル版。Steamやスマホで遊べる

なぜゲーミングパソコンを購入すべきなのか

理由は以下の2つ。

●PCゲームの記事需要が増えつつある
●Steamで世界中のインディーゲームトレンドがわかる

そうなのである。以前と比べてPCゲームの記事が増えており、「編集」の立場からすると、その都度ライターを見つけるのが大変。結局、記事化をあきらめることもある。

なぜ増えているかというと、eスポーツ人気とインディーゲーム人気が高まっているからだと思っている。

eスポーツはワールドワイドでいうとPCを使っての競技シーンが多い。実際に競技となっているゲームを遊んでいるライターを探すわけだが、これが「そもそも、そのゲームはうちのパソコンでは動かないんで……」みたいな感じで断られてしまうことが多々ある。いや、本当にもったいないな、と思うわけですよ。編集の立場からすると。

インディーゲームはいまでこそ家庭用ゲーム機でもばんばんリリースされているが、その充実度はPC(Steam)が圧倒的だ。世界中のインディーゲームが遊べるし、Steamのストアで新作を眺めて気になるのを遊んでみるだけでも、昨今のインディーゲームトレンドがわかったりもする。この知識は大きな武器となり、ライターとしての「売り」にもなるはずだ(第1回参照)。インディーゲームならそこまでのPCスペックを必要としない場合も多いが、CPU内蔵GPUではやはり心許ない。

そこで、ゲーミングパソコンなのである。超高スペックマシンでなくとも、ミドルクラスのものを揃えておきたい。ノートでもデスクトップでもいい。

オススメのスペックは、デスクトップならRTX 20シリーズ(RTX2060で十分)、ノートパソコンならGTX16シリーズ(GTX1650、1660)あたりが手頃だ。メモリはとりあえず16GBあればいいが、(拡張)可能なら32GBにはしておきたい。CPUについては、このへんのGPUが搭載されているパソコンならそれ相応だと思うのであまり気にせず。AMDのCPUやグラボなら、インテルのと比べて同じような性能のもので。

ちなみに筆者がPCゲームを遊ぶときの環境は以下のとおり。

■デスクトップパソコン:ALIENWARE AURORA
(CPU:Core i7-9700 / メモリ:16GB / グラボ:RTX 2060 SUPER)

■ノートパソコン:XPS 15
(CPU:Core i7-9750H / メモリ:16GB / グラボ:GTX 1650)

▲筆者が所有するノートパソコンのひとつ「XPS 15」。仕事にもゲームにも使えていい感じ

デスクトップは32GBにしたいなーと思っているのだが、いまのところそこまで困ってないのでそのまま。4K動画編集とかやりだすとメモリは多いほうがいいみたい……とこれはまた別の話。

というわけで今回はこのへんで。

2020/05/03 13:50追記
昨今よく使われるようになったビデオ会議、アレもじつはそこそこマシンパワー使うようで。会議アプリや同接人数にもよるけど、あれだけの映像を同時にエンコードするわけだし、そりゃあね。より快適なビデオ会議のためにもゲーミングパソコンをぜひ。

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