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資本主義の限界?!(マイナス金利)

現在コロナの影響で様々な産業に大きな影響が出ている中、世界では今や社債等で15兆ドルの債券がマイナス金利になっています。これは、中央銀行が政策金利をマイナスにするのは、もっともっとお金を市場で活用してもらいたいからです。日本は過去20年以上デフレの時代がありました。その時は、とても大きな犠牲を払って今に至ります。

最近では三井住友銀行がマイナスの社債を発行しています。ユーロ建ての担保付き社債で10億ユーロを調達するらしいです。

日本企業が社債市場からマイナス金利で資金調達するのは初めてのことらしいです。そもそも金利というのは借り手が銀行に払う金額で、実際借りた金額よりも多めに銀行に払うことで金利というものが成り立っていました。

しかし、このマイナス金利は借り手がお金をもらって銀行に払うような物で、例えば1,000万円借りて、銀行には900万円しか払わなくても良いというような物です。

基本的な資本主義の世界では、プラス金利があるからこそ、常に右肩上がりのビジネス成長が求められ、それを実現してきた過去があります。そして、それは当たり前のこととして誰もが疑問を持っていませんでした。

しかしそれが今壊れようとしているのです。もしマイナス金利が当たり前の世界になると、資本主義の原理原則が壊れ、今までの価値観が壊れて行く可能性も出てきます。

しかし日本の歴史で明治以前は、このマイナス金利に近い考え方が常識だったことをご存知でしたでしょうか? 明治以前、そう、江戸時代の年貢はお金ではなくお米でした。お米は、その年に年貢として治めます。年が経てば経つほど、古米として価値が下がり、どんどん古くなり、最終的には年貢としては使い物にならなくなっていきました。

正にこのマイナス金利という考えは、江戸時代の年貢(お米)の考え方に近いかもしれません。お金の価値が変化している、資本主義の価値観が変化している、今の時代は、何が正解なのか、本当にわからなくなってきたのかもしれません。

だからこそ、国として、どのような変化がきても企業が対応できるようにするために、規制を緩和し、企業それぞれが身動きを取れるようにしておく必要があるのかなと思います。

変化がある時はピンチでもありますが、チャンスでもあります。このチャンスを生かす為に、様々な知恵を絞り国益に繋がればと思います。


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