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《詩》獣、飛び込む、念仏三昧

宿命に運命に
手招きまねかれて
いのちを捧げる獣
私は車を走らせる

方位、島原、潮風

冬、路、死

暗道、熊本、海道

三匹の死骸は無惨で美しかった

私は未来をとらえた
いのちは私に憑依する
ありがとう心から告ぐ

真心、内臓破裂、三顧之礼

幼少期に父と通った屠殺場への道を行く
朧げな記憶を今はただ独で牛を運ぶ名残
あの時の牛が愛おしい。生物と血。牛飼い。
私は血を求めていたのだずっと
血のインパクトを

そう!赤の信号機

シンクロニシティ

牛を愛でる。永遠に。
気持ちに勝るものなし。

「志」

わたくしを包み込んで熱は上がる

熱情

黒い太陽を見た日 牛久観音を知った日
青の信号機 緑の太陽ごとく
車内に紛れ込んだ 亀虫

もう他人に気を使うな!
若者よ!感性を殺すな!

詩を綴り終え
されどまた
駆ける車の輪

そして
酒場の響
肉を喰らう
串に刺さる
茶の牛肉
緑の獅子唐
赤の小蕃茄

憶い出す

ちらとみた

煙草

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