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【1日目】恋にも『メカニズム』があった!(レンアイのトリセツ)

◆モトの世界へようこそ

 改めまして、ようこそ! 【モトの世界】へ!!

 僕は自称『モトおじさん』として【モトの話】をしている中年男性です。これまでに『入門編』『初級編』という二冊の本を通して、この

【モト】

というものの話をしてきました。ここで簡単に振り返りますね。

 【モト】というのは「ココロの材料」である粒子(ツブツブ)です。僕たちのココロというものは、この【モト】という粒の集まりなんです……そいういう「実態」というものがあるよ、という話なんです。

 さて、【モト】というツブツブには「個数」があるので、言いかえると

ココロには【量】がある

ということになります。なぜココロの量が大事かというと、この

量の変化で「感情」が出る

からです。ものすごくおおざっぱに言うと、増えるといい気持ちに、減るとイヤな気持ちになります……詳しくは『入門編』と『初級編』を読んでくださいね。

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 では、ここから先は『中級編』です。この中級編では

恋愛とお金

というテーマを扱います。どっちもみんな大好きでしょ?

 とはいえ、いっぺんに二つの話題を扱うと混乱してしまうと思うので、まずは「恋愛の話」を始めようと思います。


◆新しい『恋バナ』を始めよう

 ご存知の通り、恋愛の場においても僕たちのココロは激しく変化しています。もちろんその変化に応じてココロの【量】も変化していて、そしてそれに応じて僕たちはいろんな気持ちになります。実際問題として、僕たちは恋愛の気持ちにメチャクチャ振り回されますよね……この気持ちをコントロールできたらイイのに……なんて思いませんか?

 恋愛の気持ちは時に素晴らしい喜びをもたらしますけど、それは時に苦しみや悲しみ、孤独や痛みをもたらすものです……どうして僕達はこんな気持ちになるんでしょうか?

 ここでも、モトの考え方が役に立ちます。初級編までで明らかにしてきたように、僕たちのココロの動きというのは

【モトの量の変化】

でかなり綿密に説明できるものでしたよね? もちろん恋愛にまつわる様々な感情も、ココロのモトの量の変化、という

「メカニズム」

で説明することができます! モトってやっぱり、スゴイでしょ?


◆「恋とは何か?」と「愛とは何か?」

 では早速、モトという新しい「ココロのあり方」を通して、この「恋愛」の気持ちのメカニズムと対処法を考えていきましょう。

 そのためにはまず

「恋とは何か」

ということをはっきりさせる必要があります。特に、この中級編で最も重要なテーマである

「愛とは何か」

という話とは、切り離して考えていく必要があります

 恋と愛、これがどう「違う」のか……よく恋愛の話で議論になるテーマですが、なかなか「コレだ」という答えは出ないものです。古今東西、この答えが誰にも「はっきりとは分からない」からこそ、たくさんの映画や小説、漫画のモチーフになってきたんですよね。

 ところが……です。

 実は、モトの考え方を使うと、この「恋と愛の違い」がはっきり説明できてしまいます。特に「愛とは何か」という疑問の答え

【たった一言】

で話してしまえます! ……なんて急に言われても、にわかには信じられないかもしれません。が、それはもう少し後でちゃんと出てきますので、楽しみにしておいてくださいね。


◆恋の気持ちは「ココロの例外」

 ではまずは「恋とは何か」を考えていきます。

 ここで最初に思い出してほしいのは『ABC理論』『三つのパーツ』の話です。

 人間はカラダ・アタマ・ココロの三つのパーツでできていて、これらが臨床心理学で有名なABC理論で協業してココロに感情を起こす、という話でしたね。入門編でお話ししたとおり、

 A(出来事)……カラダが見た、聞いたこと
 B(信念) ……アタマが自動的に解釈した「それは何か」
 C(結果) ……ココロが起こした感情

このA→B→Cのプロセスを経て、初めて感情がココロに起こります、という『メカニズム』の話でした。

 ですが実は、このメカニズムには一つだけ例外があります……その例外が「恋」なんです。

 どう「例外」なのかというと、恋だけは次のプロセスで出るんです。

 A(カラダ)……生殖に適した相手をみつける
 C(ココロ)……恋

違いが分かりますか? 『B』がないですよね? そう、恋の気持ちだけは例外的にA→Cのプロセスしかないので『B(アタマ)』を経由しないんです!!

 つまりです……恋の気持ちはもともと

アタマ(自分の意志)でコントロールできない

ものなんです。
 ほら昔から「恋はするものではなく、落ちるものだ」って言うでしょ? 人間には色々な「感情」「気持ち」があって、本来ならそれらは『アタマにある信念』がココロを動かして起こるものなんですけど、この「恋の気持ち」だけは、どんな信念がアタマにあろうと、その時がきたら勝手に始まっちゃうんです。

 こんな仕組みだからこそ、恋というのは時にめちゃくちゃ厄介なんですよね……では次回からこの『恋のメカニズム』を詳しく見ていきましょう。

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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)