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【30日目】自分と和解して幸せになる方法(ニンゲンのトリセツ)

◆「自分と和解する」ための具体的な方法

 自分を許しましょう、という話を続けています。ここで少しここまでのことをまとめますね。

 『許す』の具体的なやり方は例の「所作」

  • 選びなおす

  • あきらめる

  • 許す

こうでしたね。許すと『愛の状態』になりやすくなりますし、そうすると人生は幸せなものになるはず、という理屈なんです。
 そもそも「許せないもの」が多いほど人生はツラくなります(モトの量が減り続けるからです)。そして自分自身の何か(容姿や性格、環境など)が許せない、というのが一番モトを減らしますよ、というお話でした。だから「自分と和解する」ことが重要なんです。

 そして許すためには『あきらめる(明らかに見極める)』ことが必要なんでした。ですから「自分と和解する」ためにはまずは自分の「嫌なところ」が今の「自分自身の一部分」になってしまっていることを「あきらめる」必要があります。一旦、自分自身で「今の自分は、たしかにこうなんだ」と認めてしまうこと、それが『あきらめる』ことです。
 で、それでどうする? ということを考えるようにすると、欠点を変えるか、それとも補うか、そういうことを『選びなおす』ことができるようになります。そしてもちろん「そのままにしておく」という選択肢もあります。

 これが『べき』を「手放す」という『あきらめ』です。
 こういうことを、自分を縛っている『べき』ひとつひとつに当てはめていくと、案外たくさんの『べき』を「手放す」事ができるかもしれません。もちろんこだわることそのものはイケナイことではないので、自分に必要ならそれを手放さないのも選択です。ただしそのときに基準になるのはあくまで

それが自分を幸せにするか?

です。この基準を「絶対」にすれば、必ず自分にとって良い結論にたどり着きます。『自分ファースト』でしたね。

 周囲の人に気をつかうのは、その次です。まずは自分のモトをキープする練習をしてみてください。


◆幸せに生きるための「たった一つの方法」

 入門編から何度も書いている通り僕たちが幸せに生きる方法はたった一つ、

モトの【量】をたくさん集めること

だけなんです。これは『ココロの機能』だから「絶対」なんです。モトをたくさん集めると好き嫌いゲージが上がり、いい気分になります。これは要するに「いい気分の時間をできるだけ長くする」ことこそが幸せな生き方、という「当たり前の結論」を意味しています。
 ですから、自分がまずたくさん持つ。そうしないと「他者に分け与える」ことができないんです(これも何度も書いてますね)。そのために『自分をできるだけ許していく』ことが大事なんです。

 自分とある程度和解できたら、ようやく今度はあなたが周りの人が幸せになる「お手伝い」をできるようになります。具体的なやり方は「二番目のモトあつめ」を使って、自分と相手のモトを同時に増やすことです。実生活での活用法は初級編でたっぷりお話しましたので、ぜひ参考にしてください。


◆僕たちは他者を「幸せ」にできないが……

 そして他者と一緒に「幸せを感じる」生き方を目指すとき、一つ注意することがあります。それは

人間は他者を幸せにすることができない

という点です。

 へ??? と思うでしょ? でも、前に書いた

「馬を水飲み場につれていくことはできても、水を飲ませることはできない」

という話を思い出してください。幸せを「感じる」のはあくまで「本人」であって、いくらおいしい食べ物を用意しても、暖かい部屋を用意しても、本人が「ああ幸せだなぁ」と思ってくれなければ、それは幸せではない、ということです。
 ですから、あなたが一生懸命に頑張っても相手が幸せを感じてくれない、というケースももちろんありますし、そういうときは「そういうものだ」と割り切って(これも「あきらめる」という動作ですね)、自分のモトあつめをやってください。

 そしてもしも相手が一方的にあなたのモトを奪いに来る場合は(特に暴力や暴言で接してくる場合は)、すぐにその場を離れてください。逃げましょう。自分ファーストですよ。

 恋愛編の最後にも書いたけど、人間関係で幸せを「つくる」という場合は、その場の全員が意識的に『二番目のモトあつめ』をやる必要があります。モトのことなんか知らなくても、できる人はできるものですし、ですからそういう人に乗っかって、モトのことを知っている読者の皆さんは意識的に「モトをふやす」ための所作を行ってください。
 きっと、その場が「帰るのがなんかさみしくなる」ような、居心地の良さに包まれるのを感じるはずです。

  • 許す→愛の状態になる→良いモトの循環が起こる

 この手順を忘れないでくださいね。


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 では上級編の最後に「他者を許す」ために必要な、より高度なモトの知識について書こうと思います。これはちょっとだけ次のエキスパート編に関係ある内容になります……それは、今回までの「許すこと」と、その前に書いた【うにのトゲ理論】との関係です。


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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)