0009:地獄と天国
ここではない、どこかの話
♪だから今 白い国境越えて
♪ここより他の何処かへ ここより他の何処かへ
♪そこで そこで 君と会おう〜〜〜
(『何処へ』(クリスタルキング))
クリスタルキング、かっこいいですよね。
今はもう懐メロ扱いですが、わしは今でも時々聴いてます。
d(^~゜ )
さて、この世界が地獄であるという話をずっとしてきましたので、そろそろ、その外側の話をしなければと思っています。
前にも書いたとおり、わしらはそこから来ていて、いずれそこへ帰っていく存在です。
この世は地獄ですが(文字通りですね(笑))、わしらが地獄で生きなければならないのは、逆説的ですが、地獄で生きている間だけです。人間も犬もハエもぺんぺん草も、どんな生き物も、地獄に生まれる前にいた場所に、地獄での生活が終わったあと、帰っていきます。
天国という場所
さて、その場所にはいろいろな呼び名があります。
天国と呼ぶ人もいます。
極楽と呼ぶ人もいます。
あの世と呼ぶ人もいます。
わしは、日本語の「この世」「あの世」という表現は、非常にわかりやすく、かつ実際に近いと考えています。
世界は大まかに、わしらが生きているこの地獄と、死んだあとに帰っていく元の世界と、この二つに分けられます。三つでも四つでもなく、二つです。
実は・・・その世界に、なんて名前をつけたらいいのか、わしは長いこと悩んできました。
一番しっくり来るのは「あの世」なんですけど、この世界の名前である「地獄」と対比させるには、ちょっと弱い気がするんですよね。
(^~^;)
そしてこの地獄を「この世」と呼んでしまうには、ちょっと牧歌的すぎる・・・
名は体を表すといいますし、一言で実態を説明できる方がベストだと思うんですよね。でしょ??
d(^~゜ )
わしらが生きるこの世界を「地獄」と呼ぶのは、これ以上ないぐらいスッキリと実態を表現していると思います。この世界には、苦しみばっかり、たっぷり用意されていますし、そこから逃げられないですからね。
ただなんとなく生まれて、ただなんとなく生きれば、なんだか苦しいことばっかり周りで起こるから、だからすごく辛く感じるようにできているのが、この地獄という世界なんです。
では、向こう側はどうかというと・・・
実は、向こうの世界では、苦痛を感じずにいようと思えば、感じずに済んでしまいます。
感じようと思ったら、感じられるのですが、それは『感じようと思って感じている』ことを自分で知っているので、本当の苦しみほど、苦しくないんですよ。
両手でじゃんけんをするようなものです。勝っても負けても、面白くもなんともないんです。
(^~^;)
なので、楽しいことばっかりでウハウハな世界、というわけでもなくて。
だから「あの世」という呼び方が、一番しっくり来るんですけど、前述の通りちょっと弱いんですよね・・・
なので、便宜上あの世を、このブログでは「天国」と呼びたいと思います。まぁ、あながち間違ってないですし。
d(^~゜ )
「天国」という単語の意味と実態
なんでわしがこの「天国」という言葉に躊躇しているかというと、この言葉には、人それぞれいろいろなイメージが付きすぎてて、また、キリスト教圏の宗教的な意味合いを含むこともあって、ちょっと実態を表現するには、いわゆる「手垢まみれ」な気がしちゃうんですよね。
(^~^;)
そもそも、そちらの世界では「生きる」必要がないので、本当に、何一つ、「どうしてもしなければならないこと」が何にもないんですよ。
だから、こちらの世界にはある、苦労してからの「達成感」だったり、見知らぬ同士が分かり合えたときの特別な「親近感」とかも、あるにはあるんですけど、価値が薄かったりするんですね。
それらは、この地獄で行うよりカンタンに達成できるので、一生懸命頑張って、その苦しみを乗り越える必要がなくて、はじめからポンとそこにあるんです。だから、まぁ「あってあたりまえ」の意識がどうしても働くというか。
(^~^;)
なんで、喜びに包まれて幸せに暮らす場所、という意味での「天国」とはまた、ちょっとニュアンスが変わってくるんですよ・・・
だから、まぁこのブログでは「天国」と呼びますけど、その場所は、おそらく汝らがもともとイメージしているヘブンリーな場所とは、ちょっと違うんだと思っておいてください。
d(^~゜ )
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最後に、何度も言いますが、わしが語るこれらの話は、全部デタラメかもしれません。そのことは、いつも肝に命じておいてくださいね。
(^~^;)
次の話:(0010:天国の記憶)
前の話:(0008:三つのパーツの役割分担と調和)
これは、拙ブログ『人生はなぜ辛いのか、と思った時に読むブログ』からの転載です。イラストや強調で分かりやすい、本家サイトはこちら。https://jinseihanazeturainoka.blogspot.com/
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「ニンゲンのトリセツ」著者、リリジャス・クリエイター。京都でちまちま生きているぶよんぶよんのオジサンです。新作の原稿を転載中、長編小説連載中。みんなの投げ銭まってるぜ!(笑)