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ずっとばななさんじゃないか

 このあいだ、社内報みたいな広報記事で、平成元年を振り返ってみましょうという内容のものを読んだ。

 そこにあった、平成元年のベストセラー書籍の1位から5位は3冊が吉本ばななさんの小説でした。

「おおおーっ」と嬉しくなる。私もリアルタイムで読みました。1位の「TSUGUMI」は今も大好きで読み返す小説です。

 そっかぁ、あの頃が平成のはじまりだったのか。

 あの本を読んでいた頃こんなだったなぁとか、あのアルバムを聴いてばかりいた頃あんなだったなぁとか、あれは何年何歳のとき、みたいな感じで記憶ができない私は、本やレコードやCD、映画に記憶を重ね合せて時間を感じる。

 そうして、読んでしまうのがもったいないと、買ってから飾っていた吹上奇譚の2話目、「どんぶり」を読む。

案の定、大好きでずんずん読み進めてしまうから、あっという間に読み終わってしまう。何度も読むのだけれど、最初の一回はやっぱり特別だから、「ああ、終わっちゃった」と悲しくなる。

 いろいろ思うところがあったり、涙したり、楽しく読むのだけれど、読み終わってしまうことが悲しい。

 そして思う。平成最後も私のベストはばななさんだと。

 なんだ、ずっとばななさんじゃないか。


 好きな作家さんはいっぱいいるし、少なからず読む本もあるのだけれど、好きって不思議。


 さてさて令和はどうなるかしら。


(注)
推敲を重ねて書くのではなく、つぶやくみたいに書いたものです。
もしかしたらあとから見直して大幅な加筆修正、あるいはべつのなにかにすることもあるかもしれないし、ないかもしれません。


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