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ゆるやかな世界の終わり

生成AIの登場が、昨今のコンテンツ過多を一気に加速させた。
信憑性に欠ける情報、質の低い情報が今まで以上に生産されるようになった結果、コンテンツの選別コストも比例して膨れ上がっている感触がある。

かつては心から楽しめていたYouTubeやTwitterがユーザーを疲弊させるだけのアプリに変わりつつある今、ゆるやかに世界が終わっていくその様が地球温暖化に重なって見えるのは僕だけだろうか。

呼吸をしたりゴミを燃やしたり、僕らは色んなやり方で温室効果ガスを排出しているが、個人レベルではその自覚がない。
AIに記事を書かせたり動画を作らせたり、僕らは色んなやり方で他人の時間を奪っているが、個人レベルではその自覚がない。

ある程度は仕方のないことだとも思う。
生きている限りゴミは出るから。
それでも、一つも頭を使わずに機械的に作成した情報を、誰に伝えるのか、どう伝えるのか、見直して改善することは出来る。

少しの工夫でゴミは減らせる、僕らはそのことを知っている。


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