偉大なる小さな宮廷画家
森の中のキノコの妖精は
絵を描くことが好きでした。
木の実や花びらや鉱石などを絵の具にして
毎日、絵を描いておりました。
しかし、森の仲間からは
怪しい奴だと罵られたのです。
ある日、遠い海の向こうから
小さな二人の使者がやってきました。
「どうか私たちの大切なプリンセスの絵を
描いていただけますか?
明日は大切な日なのです。」
キノコの妖精は悩みましたが、この森を離れ、
宮廷へ上がることを決めました。
明日はプリンセスの戴冠式です。
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