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日々の記録、20


 秋葉原から上野までちょびっと歩いて、弁当を不忍池のベンチで食べた。人混み羽虫鳩カモメ。食事する環境としてかなり劣悪だったと思う。なんだか屋台が出てたり猿が芸をしていたり、平日とは思えぬ人だかりだった。ちょっと並んで唐揚げを食べた。カモメがジェット機のように力強く頭上を飛んでいく。

 家に帰ると、右頬の中央に赤い斑点ができていた。かゆい。顔を虫に刺されるなんて…!屈辱だ。

 生理が来て、腹痛に苦しめられる。しかしもう夜が来るのを待って、速やかに寝るだけだ。薬を飲んでも無意味だしなあと、布団でゴロゴロし続けた。枕を高くして小説を読む。主人公に共感できるところが少ないと読み進むスピード下がるよね。


 母がキャベツを大量に刻んでタッパに詰めてくれた。昔母と姉に「キャベツ炒め」と笑われたお好み焼きを作ろう。
 クラシルで見つけたレシピで、材料がものすごくシンプルだ。キャベツ、卵、小麦粉、水、豚肉。すった山芋も天かすも入れない、簡素なお好み焼き。私はこれを「ジェネリックお好み焼き」と呼んでいる。


 なんてこった。失敗した。大きなフライパンを引き出しの奥から発掘するのが面倒で、ついいつも目玉焼きを作っている小さいフライパンで焼いたせいだ。焼き場が小さいせいで生地が分厚くなって、蒸し焼きでキャベツから水分が出過ぎた。
 ジェネリックお好み焼きのおいしさは焦げたキャベツの香ばしさにかかっている。なのに…べっちょりとした味のない塊が出来上がった。ソースとマヨネーズで食べ切った。

 1日のほとんどを、胸のざわざわを紛らわせることに費やしている。本を読む、文章を書く、映画を観る、ご飯を作って食べる。最近病院を徒歩圏内に変えて、新たに診察を受けたところ「不安な時に」飲む薬が出た。2回ほど試したが効果は実感できていない。正直効いても怖いが…。


 早寝早起きが達成できていることだけが救いだ。私の夜明けは近いだろうか?

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