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インスタ映え以上の価値ある映画

 最初は素敵だと思っていたのに、有名になるにつれて「若い女の子がこぞってインスタでおすすめする映画」そんなイメージがついてしまっていた「世界一キライなあなたに」。観終わった後そんなイメージを抱いていた自分を叱りたくなった。これは、インスタ映えするようなかわいい~感じの映画ではない。もし「どうせ世界観だけでしょう」と思っている人がいたら1度観てみて欲しい。観終わった後に得られるものは大きいはずだ。

 POPなお洋服の持つ偉大なエネルギー

 この映画の見どころの一つとしてルーのカラフルなファッションがあげられるだろう。見ているだけでぐんっとエネルギーを与えてくれるようなビタミンカラーのお洋服の数々は、彼女の一生懸命でポジティブな性格をそのまま表現している。ルーがくるくるとウィルの周りを動き回る姿は、地面に咲いている綺麗で強い花が風で揺れている様だ。そんな彼女の作られていない「華やかさ」にウィルは励まされ、枯れかかっていた心に光を灯すことが出来たのだろうと思う。「君は僕の元気の源だ」この言葉が全てを表している。

 最高のシチュエーションで最高な音楽を

 ED sheeranの「Thinking Out Loud」ほどこの映画に似合う最高なラブソングがあるだろうか。なんて最高で極上な時間なの? これほど幸せを映像に表したシーンを観たことがないかもしれない。それくらい2人と曲が合いに合いすぎている。和訳付きのYouTubeを見ながらこの曲を聴いてみると改めて良さに気づかされるのだ。この歌詞のように大切な人を想って、大切な人に想われることができたらこれほど幸せなことはない。愛おしい人を見つめるときにこの曲が自分の中で流れていたらいいなあ。

 映画で学ぶ愛の表現

 私にとって、映画や本は恋愛を学んだ場所。恋愛の教科書。教科書というより地図のようなものである。愛おしい人が出来たら、こんな気持ちになってこんな表情をするのか、。映画で愛を見つけるのは本当に楽しい。自分に当てはめて自分自身を客観的に見ることが出来るようになると思う。自分が映画の主人公のような恋愛をすることが出来るなんて1ミリも思ってないが、映画の中にいる彼らのように遠回りをしながらも相手にしっかりと自分の思いを伝えて、感情を表現するのは大切なことだと思う。ルーのように素直でいることが、自分を受け入れてくれる素敵な人に出会える秘訣だと思う、

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