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リアルを感じさせる僕なりの3要素

なんちゃって写実画家の僕が言うのもおこがましいのですが、
リアリズム絵画を追求するという事は、絵画を本物にどれだけ近づけるか!!という事。
絵画は人に観られるものです。(アタリマエ。笑)
絵画があって、光を通して、眼球が捉えて、網膜が受け止めて、脳みそへパスして、脳みそが最終処理をする。
結局、本物でない絵画を、脳みそをどのように騙して、本物の様に感じさせるか。
要するに騙くらかしてナンボ!!
これがリアリズムの追求だと思うのですが
若い頃にデッサンに励んで、仕事を通じてモノづくりをし、画像処理を勉強し、カラーコーディネーターで色の勉強もした僕が、長い年月をかけて、リアリズム絵画を考えた時に、脳みそを騙くらかす要素を3つ絞り出しました。

まず1つ目は、対象物のカタチを捉えること。これは分かりやすいですよね。猫を描こうとしたときに足が6本あったら、脳みそは騙せません。たぶん脳みそは「あれ、足が6本の生き物って昆虫かな。」と思ってしまいます。(例えがヘタクソ。笑)

2つ目は細密描写。これも分かりやすいかな。子供のころ友達同士の間で、絵の上手な基準はと言えば「どこまで細かく描けるか」だったように思います。図工の時間に人物画を描く時など、髪の毛1本1本まで丁寧に描く子がいたり、、、日本画はこの細密を重要視していますよね。(もちろん作品にもよりますが、、、)

3つ目は、明暗による立体感。子供のころ、細密と同時に「影をつける」ことに感動を覚えませんでしたか?図工の時間にみんなで絵を描いていて一人だけやたらに影を付けている子がいて「何この立体感?ズルくねぇ??」と、真似をして影を付けましたよね、、、よね。^^;

僕が考えるリアリズムに大事な3つの要素、①「カタチ」、②「細密」、③「立体」。

これってよく考えるとデッサンしてる時に散々聞かされた①「輪郭」、②「質感」、③「量感」なんですよね。笑
28年前にデッサンを習って、それから自分なりにモノづくりに携わって、いろいろ考えた挙句、行きついたのが一番最初に習ったこと。笑
そんなもんです。笑
知識としてはもちろん知ってましたが、経験を通して真実を知るのです。
で、この3つの要素はどれも必要なのですが、結局はバランスだと思います。例えばレンブラントの絵なんかは細密なようで、実際には部分的に使い分けてます。省略するところは、おもっきし省略してる。このバランスが大事なのでしょうね。
あ、でもバランスと言いながら、僕の一番苦手な「輪郭」だけは気を抜けないかも知れません。
では次回から3つの要素を具体的に見ていきましょう。^^

輪郭を捉える(リアリズムの3要素その①)

質感を捉える(リアリズムの3要素その②)

量感を捉える(リアリズムの3要素その③)

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