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量感を捉える(リアリズムの3要素その③)

量感を捉えるって、どういうことかと言うと、物質を塊(カタマリ)として捉える。
物質があって形があれば、量があるということです。(物理学的にはこれが質量ですね。)
そこには輪郭では見えないカタチが見えてきます。つまり奥行きですね。またこれと同時に物質のないところには空間が生まれます。(厳密には空間、空気も物質ですが、、、笑)
脳みそは輪郭と奥行きで立体を把握します。
この量感の情報の大部分を光と影、明暗が占めています。ということは、明暗を捉えることが明暗を分けることになります。(笑うところです。)
正確に明暗を捉えて、それを正確に描写できれば、量感を表現できることになりますね。
とは言っても、なかなか難しいですよね。そこで量感を確認する方法をお教えします。
それは片方の目で絵を見てみる事です。
片方の目だけで観て、空間がある、奥行きがあると念じてみる。脳を錯覚させる。
そうすると、平面である筈の絵に奥行きが感じられます。疑似的に立体視することができます。そしてよく観察すると、立体としてのカタチが歪んでる場合がありますので、そこを修正していくのです。この「片目でみる方法」はまた詳しく話したいと思います。
また、写真を撮って確認することも勉強になります。人間の視覚は明順応、暗順応、と言って、”相対的”に明暗を捉えます。例えば、暗がりに入って最初は何も見えないが徐々に明るく見えるようになります。(暗順応) 逆に、急に外に出て太陽光を浴びると眩しくて何も見えませんが次第に見えるようになります。(明順応) これら2つの事が1つの視界の中でも起こり得ます。(カメラでいうダイナミックレンジってやつですかね。人間の目は実によくできています。)
人間の視界にはそういった機能がついているので、”絶対的”、”客観的”に明暗を捉えることは難しいと思います。それを写真を撮ってみることで、客観的に明暗を捉えることができるのです。
こうやって、練習を積めば、写真を見なくても正確に明暗が捉えられるようになるでしょう。(僕にはまだまだできません。笑)
そしてね、僕は最近、3DCADの勉強をしているのですが、これも量感を捉えるうえで役に立ちそうです。何か発見があれば、お伝えしたいと思います。
いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。

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