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映画の感想をつらつらと。vol.1 『竜とそばかすの姫』

もう一つのオリンピック。それがこの映画。

初めに

こんにちは。そしてはじめまして。
「むもむた」と申します。

ただのエンタメ好きな都内の学生です。
自分の思考や感情を言葉にするのが得意ではありません。
そのための意味も込めてはじめました。
特に今回は初投稿ですので、お手柔らかに優しく見守って頂ければ幸いです(..)
自己紹介はまた機会がある時に書きますね。


もう一つのオリンピック。

(話が脱線するので、感想だけ知りたい方は飛ばして下さい)


正直、『何言ってんだ?』

と思った方が大半だと思います。
自分でも「何言ってんだろう。」って思いますし、この文章読んでも完全に伝えられる自信は全く有りません。
でもね、びっくりしちゃったんです。
エンドロール見た時。


「電通と博報堂が並んでる…」って。

大手広告代理店の2大巨頭が一緒にタッグを組んでる!?(正確には本社同士では無い)
はい?
公正取引委員会まで巻き込んだ犬猿の仲の2社が?
なぜ?????
勿論、過去にタッグを組んだ事が無いわけではないけれども。
それこそ、Yahoo!とLINE提携の広告なんかも2社が協力して出しています。
でも、そんな事滅多にない。
余程の事が無い限り、そう簡単には起こらない。
勿論、このご時世でもありますから社会情勢なんかも無関係とは言い切れません。
でも、驚きました。ここまで手が尽くされていたのか。
それを良と捉えるか、悪と捉えるかは別として、とにかく

「この映画は売れなければならない」

そんな意思を強く感じました。

そして実はこの映画、5月頃に『エキストラシンガー』を募集しています。
https://ryu-to-sobakasu-no-hime-cp.com

(筆者は応募してしません。)
※応募は既に締め切られています。

そしてエンドロールに詰め込まれた、スペシャルサンクスや関係者の数。
放送局やフィルコミの多さ。
もっと人が関わってる映画もあると思うし、元々細田監督の集大成と言われていた作品なので、最初からその予定だったのかもしれません。
でも、そんな意見が挙がるのも承知の上で言わせてください。


まるで東京オリンピックのように、

沢山の人が関わって

たくさんの壁、避けられない困難にぶつかって

時間とクオリティのギャップに苦しみながら

"何とか今の最大限で作り上げた作品"

なんじゃないかなって。
もう一つの、言うなれば

オリンピックなんじゃないか?

そう思いました。


なぜ評判が『最高!』の一言ではないのか

一番の理由は正直、

『結果何が言いたいのか分からない』

これだと筆者は感じています。
もう一点は、ちょっと端折りすぎ
今回の映画で強く感じたのは、登場人物達が何を思ってそう行動したのかあまり描かれていないという点です。
物事がトントン拍子に進んでいく中で、
なぜジャスティンが"強制的にアンベイル(現実世界での姿に戻す)する効果がある鉱石を持てる"のか?
なぜすずは竜に恋?をしたのか?
など。
たしかに今はチャットで恋が芽生える時代だけれども。
不可解な点がちょっと多い。もしくは、後に考察出来たとしても、映画内で解釈出来ない事柄が多すぎる。(直接口に出す回数が少ない)

対してサマーウォーズで描かれていたのは、
「諦めない心」
栄おばあちゃんの言葉の数々
「人間落ち着きが肝心」
「一番いけないのは、"お腹が空いていること"と"1人でいること"」
など、とにかく伝えたい事が明確でした。

サマーウォーズも、
健二くん頭良すぎ(人類ではほぼ不可能)問題や、
補正情報の微移動くらいの位置に落ち、瓦の門も吹っ飛ぶぐらいなのに全員無事なのは奇跡問題
など、
正直矛盾点もあります。笑
それ以上に、登場人達の感情が明確に描かれていたことで、そこまで矛盾点に焦点が当たらなかったのだと思います。

1コマ1コマではちゃんと感動できるんです。素敵な映画だなって。
でも色んなとこで、あれ?ってなって一気に冷めちゃうそんな感じ。

ただ、
映像は本当に綺麗。
そして役者さんが素敵でした。

特に中村さん。

昔「ゲド戦記」に出ていた手嶌葵さんみたい。
すごい演技が上手い!という訳ではないけど、そこが田舎の女子高生という存在を引き立たせる。
素朴な声。
ただ前半の息遣いがプロだ…と感じたので、素朴な声も作り出しているとするならばすごいです。本当に。
いくらちゃん、プロ。声が可愛い。

ちなみに、ここまで書くのに3時間掛かりました。
映画より長い。
もっと言いたいこといっぱいあるし書き足りないのですが、時間もない。
ということでここまでにします。


最後に
※筆者の殴り書き的感想

以下は率直な感想です。
戯言だと思って聞いてください。


正直言ってリピはない。
映画館を出る際、「これはサマーウォーズ超えたね。」って言っている人々がいた。
本当か?って正直思った。

サマーウォーズへの愛はまた書くとして。

今回は結果何が言いたいのかよく分からなかった。
たしかに、歌は心に響いたし、感動もした。
でも一番泣いたのは虐待がフラッシュバックしてしまったあのシーンだった。(筆者が実体験有のため)


諦めない心を伝えたいのか。
自分を犠牲にしても守るべきものを守れってことなのか。
自分勝手に側面だけを見るなってことなのか。
人を愛する気持ちなのか。


私の読解力の問題か、私の感情が大人になってしまったからなのか。
一番伝えたい事が何なのかよく分からなかったというのが本音です。
歌は好きです。上手だし。歌詞も素敵。
(上から目線で大変申し訳無いです。)
IMAXで観てよかった。2Dでは得られない感動があったと思う。

あの歌、お母さんに向けてのものだったのかなと思った瞬間、鳥肌がたった。


でも全てが中途半端なんだよね。
主人公との関係が。
竜とも。しのぶくんとも。お父さんとも。

逆にいうと、この映画全てで、
人は人の側面しか見ていないという社会の皮肉とするならば正解なのかも知れないけど。
きっとそうじゃないと思う。
もっと伝えたい事があったのだと思う。


言うなればあの駅でのシーン正直いらないかな…と感じた。
最後に実は…という展開で持ち出してもありなんじゃないかな。
あのシーンがないと、しのぶくんが「お前Bellだろ。」というシーンが成立しないとするならば、いつも歩いていた河川敷でボソッという描写もありではと思った。


あと、竜のお父さんと対峙するシーン。
目力だけで止められる?
本当に?

あそこで殴られるのを覚悟で抱きしめてあげれば。
『竜ともリンクしたのにな。』と心から思った。
U上での竜も、お父さんも、側からみれば酷いことをしている。そしてそれを理由も知らずに叩く人がいっぱい居て、どんどん孤独になって行く。

でも、人間はみんな弱い部分があるから。
みんな抱きしめて欲しいから。
『大丈夫だよ。そんなにしなくたって大丈夫。大丈夫だから。』
そう言って欲しい。

竜はアザがあったから気が付いてもらえたけど、お父さんにだって何かあるかもしれない。

竜≠悪人なのに、竜のお父さん=悪人

みたいな構造が最終的に出来上がってしまったのが悲しかった。

でも、私にはこんな作品1000年かけても作れるかどうか分からないから、結論はすごいです。

1800円払って観る価値は私にはありました。
悩んでいるなら見た方がいいです。
100人いたら100通りの意見が出る映画だと思います。
自分の発した言葉が相手にどう伝わるのか
そう考える機会になるだけでも、きっと価値があると思います。


-END-









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