売上最小化、利益最大化の法則

売上最小化、利益最大化の法則

利益が大事だということは誰もが頭ではわかっていることだとは思うが、知らず知らずのうちに実際に目指しているのは利益の拡大ではなく、売上の拡大になっているということがほとんどではないだろうか。

売上さえ上げておけば利益はついてくると根拠のない思いで、どうしても普段は売上に目が行きがちなのだが、企業の成長の原資となるのは間違いなく利益なので、利益を度外視していては会社の成長を放棄するようなものだ。

この本では利益至上主義へと方向転換する動機づけと、具体的な手法について論理的にわかりやすく説明されている。

単純な小手先のテクニックではなく、自社の考えや理念をベースとして常に改善を念頭の置き、よりよく顧客に満足してもらう機会づくりをすることが前提として必要なことだということも詳しく書かれているので、会社・組織を良い方向に導いていくためには必要不可欠な考え方だと感じた。

また、利益を最大化するためにはどのような方法でアプローチしていけばいいのかということについてもグラフなどを用いてわかりやすく説明されているので、難しすぎてついていけないという内容ではないところも安心だ。