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アーマー・バディ・ディガーズ

半ば砂漠に埋もれた廃墟を背に、あたしは斧を持った野盗にマチェットで斬りかかる!
「アイネちゃん、危ない!!」相棒が外骨格装甲背面から蒸気を噴射、あたしの脇に回って装甲で飛来するボウガンの矢を防ぐ!
あたしは腕を斬られ斧を落とした野盗の股間に蹴り上げ!「グバーッ!?」
「……まだ来る」頭部装甲バイザー奥から沈痛な声。
十数人はいる、まずい。


あたしの名前はアイネ。<発掘屋>よ。
発掘屋っていうのは、ここみたいな旧文明……《大破壊》だか何かで砂漠ばっかになる前の文明遺跡でマテリアルを探す仕事ね!
「これ見た事あります……通信端末ですよね」「やるじゃん!この部品はジャンク屋に高く売れるよ」
旧文明の通信端末を器用に抱えて戻って来たのは、相棒のエクソナ
全身外骨格装甲に身を纏う力自慢……だけど、ちょっと気が弱いんだよね。素顔も見せてもらった事ないし。
あの子と出会ったのも、こんな廃墟でマテリアル探してた時だったっけ。
旧文明地下施設の一室……「奥にまだ何かありそうです」「ありがとエクソナちゃん!今行くねー!」

日が傾く前にあたし達は地上へ。
収穫は上々、でも野盗団がビークル見つけて待ち伏せしてたなんて!


最悪……あたしはマチェットが折れた。エクソナは矢を受け続けて装甲が傷だらけ。野盗共は親玉含め十人近くピンピンしてる、おまけにこんな事抜かし始めたよ。
「お前らが脱いでこっち来てくれりゃあ、命は助けてやるよ」
ふざけんな、何する気かはわかって「脱げば助けてくれるんですか?」

え、今何て?

「アイネちゃん……私の素顔を見たいって言ってましたよね」
「今がその時です、あの時私を目覚めさせてくれた……アイネちゃんを、守る!!」
エクソナの外骨格装甲が弾け飛ぶ!


あの子の素顔……それ見て野盗共は腰抜かしたよ。
だって、体はオアシス蛞蝓みたいな肉色の軟体質で顔には蜘蛛みたいな眼が六つ、おまけに肉の蔦みたいなのが所々から伸びてたからね。


【続く】

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スキするとお姉さんの秘密や海の神秘のメッセージが聞けたりするわよ。

嬉しいわ!ほかの記事もぜひ読んでね……。
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パルプ小説メインにたまに詩や自作音楽なども出していく創作アカウントです。 平成特撮リスペクトオリジナルヒーロー小説「神海戦士エルマーレ」現在連載中(2020/07/26~無期限休載) (※狂っています。本アカウント及び提供するコンテンツの正気は保証できません)

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