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「広報にも後輩にも、育児放棄は許されない。」(176日目)

■概要。(2020/06/22)

「若手への教育課程で、どうしてもクオリティは間違いなく落ちる。それでも踏ん張って育てるのは、他ならぬクオリティを0にしない為…というお話。」

※当時の「西野亮廣エンタメ研究所」の記事を、感想しるしと転用例を追記して再掲載します。 

■本日の応援者。 

この記事は、「つまり、タムココサロンで学べば良いのさ!by中崎雄心」の提供でお送り致します。 

※この記事の”応援枠の差し替え”はこちらで承ります! 

■以下、本文。 

6月22日(月) ※6月24日以降は『いいね』を押さないでください。
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おはようございます。
親友の「とろサーモン久保田君」に生まれなくて良かったと思っているキングゴング西野です。

さて。
 
「早く行きたければ一人で行け。遠くに行きたければ皆で行け」
という《ことわざ》がありますが、まさに言い得て妙で、僕は持ち前のガッツのおかけで、ことエンターテイメントに関しては、早く行くことはできました。

同世代の誰にも負けないスピードで走ったのですが、ある地点で、一人で行ける場所には限界があることが分かり、世界の頂にはチームで向かわないと辿り着けないことが分かりました。

そこからチームプレーに切り替え、今に至ります。

「チームの力を最大化する為にはどうすればいいいのか?」
これは、チーム作りをする全ての人間が直面する問題で、その問題に対する一つの答えについては、おそらくサロンメンバーさんの中でもボンヤリと思われている方(とくに経営者さん)がいらっしゃると思うので、今日はそれを言語化し、整理したいと思います。

今日の記事が、チームリーダーさんの「踏ん切りがつくキッカケ」になると嬉しいです。

最終的には「だから、今は、ガードレールが必要だよね」という謎の着地をしてみせます。
頑張るぞ!    
  
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▼ 広告の条件
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どれだけ素晴らしい製品を作ろうが、どれだけ見事なサービスを作ろうが、お客さんに見つからなければ意味がありません。
作ったこととしてカウントされません。
 

そこで、サービスとお客さんを出会わせてくれる『広告』というものが非常に重要になってくるわけですが、
残念ながら、僕らのタイムラインは広告で溢れています。

皆、自分の商品を売るのに必死です。

タイムラインが広告で溢れる中、「下手な広告」というは存在がしていないのと同じです。
10億円かけたプロジェクトであろうが、広告担当者がダメだと、10億円と、そこで働くスタッフおよびスタッフのご家族の生活は殺されてしまいます。
(※残酷ですが、結構見かけます)

広告担当者の広告力に、プロジェクトの全てが懸かってあるわけです。

もし、貴方のチームの広告担当者が以下の二つを持ち合わせていないのであれば、今すぐ改善されることをオススメします。

その二つとは…

『広告の知識』と『広告に対する想い』

です。
 
断言しますが、この二つの力がないと広告は絶対に機能しません。
いや、マジで!!

 
そのうち、『広告の知識』に関しては、「ゴタゴタ言わずに『革命のファンファーレ』を読んで」という言葉だけを残し、ここでは割愛させていただきます。

今日は『広告に対する想い』について、お話しします。
 
 
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▼ 『広告に対する想い』を生むためには、リーダーは何を捨てなければいけないのか?
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ちょっと怖い感じのタイトルですが、たぶん、ここを言語化して、受け止めた方がいいと思います。

さっそく、結論を申し上げると、

「他人の子供より、自分の子供の方が一生懸命育てる」

ということに尽きます。

「モノづくり」が出産なら、「広告」は育児です。
赤ちゃんに対する想いは、その赤ちゃんの親が世界の誰よりも強くなるのは至極当たり前の話で、親は我が子を命懸けで育てようとします。

僕はYouTubeで動物の動画をよく見るのですが、子育て中の母熊の凶暴さはハンパねぇです。

広告担当者の広告力が弱くなってしまう(広告に対する想いが弱い)原因は、結論、「他人が産んだ子供を育てているから」です。
要するに、『生産』と『広告』の分業は効率が良いようで、しかし「想い」が乗っていないから、実は効率が悪いんです。

トップダウン型のチームは「広告力」が弱くなるんです。  

ーじゃあ、どうすればいいのか?ー

答えは一つで「広告を担当する人間に『生産』してもらう(生産に、どうにかして参加してもらう)」です。

生産者が一番広告力を持っているので。
親が一番本気で育てるので。

…ただ、広告を担当するスタッフに『生産』を任せる時に、失ってしまうものがあります。
 
「クオリティー」です。

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▼ それでも作らせてあげなきゃいけない
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現在、ウチの会社ではインターン生の「まーちゃん」が『えんとつ町のプペルVR』の開発の陣頭指揮をとっていますが、当然、僕が指揮した方がイイのができます。

去年、エッフェル塔の個展の責任者を新入社員のセトちゃんに任せましたが、僕がやった方が上手くできるんです。

僕は、もともと、そういった生産能力で結果を出してきた人間なので。あと、才能ウンヌンは横においておいて、シンプルに経験値が段違いにあります。

そりゃクオリティーのことだけを考えると西野が作った方がいいのですが、ところが僕の身体は一つしかありません。

「西野がディレクションをしないと作品を生めないチーム」になってしまうと、チームで手掛けられる作品数に限りがでてきてしまいますし、「西野が作ったものを、スタッフが届ける」にしてしまうと、広告力が弱まってしまいます。

要するに、『クオリティー』と『広告力』はトレードオフの関係にあるわけです。

チームリーダー(上司)に問われているのは「少々クオリティーが落ちようが(自分のブランドに傷がつこうが)、後輩に生産パートを任せられるか?」です。

新入社員のセトちゃんにしても、インターン生のベエ君にしても、まーちゃんにしても、死ぬ気でエンタメと向き合っていれば、まもなく「クオリティー」を出せるようになるでしょう。

問題は、「生産能力を手に入れた彼らの下に、新人が入ってきた時に、彼らがどう出るか?」です。

仕事ができない新人の仕事っぷりに見かねて「もういい!俺がやるっ!」と仕事を奪ってしまうと、『クオリティー』は手に入りますが、引き換えに『広告力』は失われます。

冒頭で申し上げたとおり、
どれだけ素晴らしい製品を作ろうが、どれだけ見事なサービスを作ろうが、お客さんに見つからなければ意味がありません。

チームから『広告力』を奪ってしまうと、全てがゼロになります。

SNSによって生産者が発信力を持ってしまった時代のチーム運営は、基本的には、このジレンマとの戦いです。

 
以前、尾原和啓さんがおっしゃっていましたが、これからのチーム運営&コミュニティー運営には『ガードレール』(大事故だけは起こさないように、若手に作らせてあげる人)の存在が重要で、気配り&審美眼を兼ね備えたスタッフを、そのポジション(ガードレール)に配置していると強いチームが作れると思います。

テーマは「若手に作らせてあげなきゃいけない」なので、大事故防止の為に、1社に1台「田村P」を置くことをオススメします。

現場からは以上でーす。

 

 
【追伸】
サロン記事の感想を呟かれる際は、文章の最後に『salon.jp/nishino』を付けて《本垢》で呟いていただけると、西野がネコのようになつく場合があります。

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■今振り返ってみて。 

ガードレールは、ある意味で自分が1番力を入れる所。

「この一線を越えたら明確に死ぬ」という勘が働くので、割と率直に論理を打ち込む事が良くある。(そんでブロックされるかブロックする。)

何も従う必要はない。採用する義務もない。

ただ、そこに確かな「論理」と「覚悟」が宿っていればその決断を良しとする。

なぁなぁの平和主義で全部が死ぬところは何度も見てきたので、ガードレールはやっぱり必要なんだろうね。(居場所があるかは保証出来ないが。)

■今後への転用!

・「無名時点」:当面は、まずはひたすら自分が才能鑑定の記事を仕上げなければならないと思う。

 ・「過去ログまとめ」: 実際自分も「しるし書店」という形のセカンドクリエイターになる事で、本家である西野さんの過去記事を広告している。

本家で補えない情報を補完出来る一方で、どうしても本家ほどのリズムやテンポといったクオリティは損なわれる事になる…。

だが、本家をそのままコピーしていたボランティアは今軒並み挫折している。

やはり「自分の取り分」を加えた上で自分が成功しないと、こうした「過去のサロン記事に自分のしるしをつけて届ける」という文化は根付かない。

今は兎に角数をこなすが、この先のクオリティはどうやってあげるべきか…こればっかりは、色々試すしかないだろうね。

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