見出し画像

統合失調症療養期 教育入院編

先生からの「誕生日プレゼント」という事で入院生活を送ることとなったのだが、当時は、すごく嫌だった。しかし、今回は同じく教育入院で入院されている方と同室になり、すぐに仲良くなった。今回は孤独では無かった。

教育入院とは、期限の決まっている入院で、終わりの分からない入院とは違う。たしか、1.5ヶ月ぐらいの入院期間だったと思う。定期的に統合失調症についての勉強会が開かれ、そこに参加する。後は、SSTなどのプログラムなどが充実していた。

入院当初は廊下をぐるぐると周回して過ごしていた。その内に嫌になり、帰ることに決めた。勝手に帰ることは出来ないので、たまたま通りかかった看護師に「帰ります」と伝えたら、「話を聴くのが上手な人が今日は夜勤だから相談してみたら?」と言われた。そこで、その人に夜の寝るまでの合間(病院の就寝は8時と物凄く早い)に話を聞いてみた。

何をどう話したか、何をどう言われたか、申し訳ない事に全く覚えていないが、その人が私に課題を出した。それは「夜勤の人に話を聞かせてもらうようにお願いする事」。私はそれを翌日から実行した。すると意外と了承されることが多かった。もちろん、トラブルが発生した日などは断られた。

私は夜勤の人と話をし、またそれをネタに同室の人と話し合うという日々を過ごした。

同室の人は先に入院していたので、先に退院した。相変わらず、夜勤の人と話をしていたが私は不安だった。ところが今度は子どもたちが懐いてくれた。

この事がきっかけなのか、ある看護師に「あんたは慈善活動で恵まれない子供たちへ奉仕すると良いよ」と言われた。たぶん、何気ない発言だったと思うが、今の私の原動力となっている。

すごくきつかったが、何とか退院まで漕ぎ着けることが出来た。最後の家族を交えたフィードバックの時に感極まって泣いてしまったほどである。

退院後はデイケアに通う必要があったが、通うには遠すぎたため、別の病院を探す事になる。

そこが今通っている病院だ。今の主治医に偶然担当してもらえたのだが、その人のおかげで今日の私があると言っても過言では無い。

結局、デイケアのために病院を変えたのだが、一日で行くのが嫌になった。私はデイケアに向いてないと思う。

退院後、また引きこもり生活が始まるが、今度は通院はしていたので社会とはかろうじて繋がっていた。

※思い出補正により、意図せず事実を脚色しているかもしれません。ご容赦ください。

⇩次の話はこちらです。

⇩始めから読みたい方は、こちら。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?