見出し画像

統合失調症急性期 発症編

 統合失調症の発症から社会復帰までの思い出話です。良かったら読んでみてください。

 あれは、福井に住み始めてちょうど1年が経過しようという時期だった。暑い夏のさ中、冷房の効いた部屋で座禅を組んでいた。お香を焚いて部屋を暗くしていつものポジションで20分ほど半跏趺坐で瞑想するのが日課だった。

 瞑想だけではなく、様々な脳開発に取り組んでいた。その中に危ない方法も今考えると含まれていたのかもしれない。

 座禅を組んで深く瞑想に入ってきた頃、足元から悪寒が這い上がって来るような感覚に襲われた。瞑想中なのでその感覚を観察していたのだが、どうにも悪霊の仕業だという考えが離れなかった。そこで般若心経を唱える事にした。般若心経は時々唱えていて、この頃は暗唱できるようなっていた。

 当たり前だが、般若心経を唱えても唱えても悪寒は消えない。むしろ、強まった。しかし、悪霊が付いたという考えしかなかったので、他にどうする事も出来ず放って置く事にした。

 今考えると、これが統合失調症の発症だったと考えている。

 ※注意:思い出補正により脚色してある部分があるかもしれません。ご容赦ください。

⇩次の話はこちら

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?