僕は船の上で「モノを持たない生活」を学んだ
1日に2杯までしか酒は呑めない。
船内にいる時は名札をつけなければならない。
連絡簿に名前が載ったら安全に関する訓練に出なければならない。
どんな時間帯でもキャビンの中の電話が鳴ったら出なくてはいけない。
最後のお客様が船に戻ったら、操舵室に連絡をしなければならない。
…
船には数え切れない程の規則が存在する。
安全第一であるため、遵守しないとペナルティが言い渡されるわけだが、
「船には基本的に2つしかスーツケースを持っていけない」
という規則が存在する。
…
船によっては、それが許される場合もあるかもしれないが、
窓一つないキャビンには、
シャワー、机と椅子、二人分のベッド、ワードローブが最低限
備え付けられているだけで、私的なものを置くスペースがない。
自国から持ってきた荷物だけで、6ヶ月乗り越えなければならなく、
2つのスーツケースには3種類の制服、下着を含めた私服、
用途にあったいくつもの靴が必要で、
ほとんどお気に入りのモノを持っていくスペースがそこにはない。
…
恐らく、前は気に入れば、あらゆるモノをすぐに購入していて、
船での生活を始めた時も窮屈な思いをして、生活していた。
が、時間が経過した事で、その生活に慣れ、
今はモノを持つ生活を嫌がるようになった。。
モノに追われる生活も、選択する事に時間を持っていかれる生活も嫌悪し、
今は、できるだけモノを持たない船での生活にならい、
東京の家でもモノを全部捨てた。
持っているものは
1週間分の服、語学の参考書と予定表、以上だ。
小さなスーツケースでも十分なくらいモノを減らした。
服も上下黒で毎日同じデザインのモノを洗濯して着ている。
旅が多い生活をしているが、基本は写真を撮るだけ、
訪れる土地でもモノは一切買わない。
…
モノを持たない事で、空間も気持ちも整理できて、
穏やかな状態でいられるようになった。
フットワークが軽いとは以前から言われていたが、
モノを持たないと余計な事を考えなくて良いので、
行動力が前よりも増した。
ただ「家にモノを持って帰らない」と決めただけで、
それ以外強く意識している事なんて何もないのに、
生活が劇的に変わった。
お金が無意識で貯まるようになった。
…
旅を続けて、1ヶ月ごとに違う場所にいると、
「恋愛」を含めて、色々、他の人のようにできない事も多い。
でも、旅人だからこそ、見えている景色というのも確実にあって、
今はそれを純粋に楽しめるようになってきた僕がいる。
「旅は貪欲に、心のままに。ただ、生活は求めずに、等身大で」
そう思って、
旅がある生活を楽しんでいる。
…
次は
僕は船の上で「インターネットに依存しない生活」を学んだ
というタイトルでnoteを書こうかな。
今日も読んでくれて、ありがとう!
#クルーズ #船 #ミニマリスト #生活 #生き方 #等身大
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