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【色んな異論】戦後生まれに戦争責任はないと言えるのか?

高市早苗議員は、女性初の総理大臣の可能性も言われますが、私と同じ戦後生まれです。以前、どこかの取材に対し「私は戦後生まれなので、戦争責任はない」と話されていたことがありました。これについて考えてみたいと思います。

戦争責任を考えるには、親の借金と捉えるとわかりやすいと思います。

親が借金をしたことは、子どもの責任ではないでしょう。その意味で、戦後生まれ世代に戦争責任はないと言えます。

しかし、そこで話は終わりません。

その親の相続を受けるとき、借金だけでなく、財産があった場合、どうでしょう。そのとき「財産は受け取りますが、借金は私の責任ではないので受け取りません」と主張することは認められるでしょうか?

私は日本に生まれ育ち、先人の努力により清潔な環境でおいしい食事ができ、幸せに生きることができています。高市早苗議員ほかの方々も、日本の先人がすばらしい歴史を作り出してきたことを強調される方が多くいらっしゃいます。

そのような”先人からの財産”を強調するのに、”先人からの借金”はなかったことにする態度は、まったく信用に値しません。

戦争の被害を被ったひとびとが「まだ十分な責任を果たしていない」と感じるのであれば、それに面と向かい応えていく姿勢が求められます。受け継いだ財産と借金は、財産を増やし、借金を減らして次世代に引き継ぐのが私たち世代の責務だと考えます。

戦後生まれのひとに、直接的な戦争責任はなくとも、先人の残した財産とともに、戦争責任という借金も受け継いでいる。そう捉えるのが責任ある大人の考え方と思います。

77回目の終戦(敗戦)記念日に。

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