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不動産業界中の人が教える入居審査の中心、保証会社審査の仕組みと対策

こんにちま!みゅーるさんです。

今日の不動産テーマは、保証会社です。保証会社を利用必須の不動産賃貸物件が特に東京都内では増えています。その仕組みと、「審査が通らなかった!なぜだ!?」というあたりを書きます。

保証会社の仕組みとは

保証会社は、マンションやアパートなど賃貸物件を借りるときに「家賃をこの借主さんは毎月ちゃんと払うことを保証します。もし払わなかったら保証した自分が代わりに払います」ということをしてくれる会社です。従来は、親とか親戚とかが保証人になって、家賃不払い時には借りている人に変わって家賃返済をする仕組みが主でしたが、時代の移り変わりとともに、特に東京都内では保証人をたててくれないと部屋を貸さないというオーナーさんは少なくなってきています(まだ一定数の物件では保証人必要です)。代わりに保証会社に保証してもらうのが必須条件ということが多いです。

従来は親戚など血縁者に家賃保証してもらっていたのが、専門の会社が行うようになったわけですね。ちなみに毎年1回保証してくれるための手数料も必要です。車や家の火災保険と同じ仕組みです。なので、入居審査の時には保証会社の審査が通るかどうかは一番の中心手続きになります。有名どころだと全保連や日本セーフティーがありますね。

どんな人も保証してくれるのか?どんな審査になるのか?

それは、NOです。景気が安定的なときは、家賃支払いが止まる可能性は下がるので、毎年の保証料をもらって保証会社は儲かりますが、不景気になると、家賃が払えなくなる人が増えるので、保証会社が肩代わりをすることになるケースが増えると儲からなくなるからです。不動産市場に大きな痛手を刻んだリーマンショックの頃は、大きな保証会社がつぶれることもありました。

なので、「ちゃんと支払いを毎月大家さんにしてくれそう」な人は原則として、審査通過します。逆に「ちゃんと支払ってくれなそうな条件を備えている」人は審査通過できないということです。

はい、各社審査基準は非公表ですし、厳密にはより複雑多岐ですが、大まかにこれがあると審査通過しないよねという条件は2つで、

1:申請者の収入が、審査対象の家賃額と比べて余裕がない

2:過去に保証会社を裏切ったことがある(支払い遅延・バックれ)

この2つが該当しなければ概ね審査は通る可能性が高いと思います。1は想像に固くないと思います。業界でよく言われているのは、収入の1/3が不動産賃貸物件の賃料上限目安です。例えば手取り30万円の方だと賃料10万円の物件までなら安心感があるという感じです。

2がある場合は、収入とか関係なく審査に落とされる可能性が高くなります。過去に家賃の支払いを忘れてしまって保証会社から電話がきてキレられた、もっと悪質なものだとバックれたなどの履歴は、保証会社には残りますから、身に覚えがある場合は審査は厳しいものになる可能性が高まります。一方保証会社の顧客データベースは統一されているわけではないので、別の保証会社の審査は通過できると言うケースもあります。なのでひとつの保証会社の審査で落とされたからと言ってあきらめることもありません。保証会社は複数社たくさんありますから、不動産仲介会社の担当者さんでやる気のある方はしっかり複数審査に挑戦してくれます。

保証会社によって個性があるのか?

これは、あります。リスクをどれだけとるか会社によります。なので、審査を厳しくして、家賃支払いの不払いをなるべくないように上客と思われる方だけ審査を通過させる方針の会社もある一方で、これから市場開拓していきたいと思う果敢な会社では審査はわりと通りやすくしてリスクをとりつつ、支払いをきちんと行わせるための社員スタッフの顧客への対応が厳しめにするという方針の会社もあるようです。

結論

保証会社の審査を無事通過すれば概ね各種賃貸物件は借りることができますので、現在の住まいの家賃は毎月ちゃんと払っておくと引越しの時に安心です。面倒くさがっていると後々もっと面倒なことになる場合があります。というお話しでした。

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