秋服を買うのはこころの余裕か
久しぶりに山手線に乗って都内に出かけ、家に帰ってから20分昼寝をし、また電車に乗って出かける。こんなに「おでかけ」をしたのは久しぶりすぎて、連休とはいえ体はあまりついていけないみたいだった。休みの日には9時まで寝ていたい。前日にお酒を飲んでも、24時半までには布団に入りたい。そのペースが少し崩れると、季節の変わり目はどっと疲れてしまうのだ。
先週からは毛布を出して、明け方は特にくるまって眠る。苦手な冬がやってくる直前だけ、少しだけ心地いい気候の日がある。秋服なんてものが家になく、わたしはどうやって去年を過ごしていたんだっけと思う。去年はほとんど出社もしなかったし、引っ越しの時に古びた服は捨てたし、それで我が家の秋服はほとんど絶滅していたのに気づかなかった。
それに、今年の夏もタチが悪かった。誰かが、「ちいさい秋なんて見つけられない」と呟いてそれがバズっていたが、その通りだと思う。それなのにいきなり11月中旬の寒さを連れてくるなんて、いじわるだとしか思えない。また暖かくなって、それで急に寒くなって、あれれ、と思っていたら冬になるのだ。
さて、文句を言いながら夏服で会社に行くわけにもいかないので、適度に買い物をすることにした。秋のもうひとつ厄介なところは、実際に秋服を着れる日なんてほとんどないということだ。昼は暑くて夕方は涼しいという日には半袖に上着という出立ちになるし、そう思っていたらもうすぐ冬。去年も、きっとそんなことを思っていたら秋が終わったんだ。そう思うことにする。日本から四季がなくなり、二季になってきているというのは本当な気がする。
好きなブランドがPOLOとコラボするというので、セーターを一枚買ってみた。仕事でもプライベートでも使えそうなワンポイントの可愛いやつ。それと、ユニクロにも行って仕事用の薄手のセーターと厚手のパンツを買ってみた。仕事用の服までなくて、3日に一度は同じ服を着ている状態が続いていた私も、これで少しアップデートされることだろう。会社の服なんててきとーでいいんだよって思う自分と、いい女に見せた方が良くねって思う自分がいて、今は後者にちょっとだけふれている。
秋服をどれだけ着られるか、それは秋の長さにかかってるよね。もはや秋服や春服をわざわざ買うのって、心の余裕なんだよなあって思ったり。私は冬になったら、いよいよ外にでられなくなるし、ここでちょっくらおしゃれしときましょう。新しい服を着て出かけるのは、晴れの日に限る。楽しみだな。