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すきなことばと、好奇心。|旅と読書と恋のエッセイ 🌿| 毎日6:30更新・土曜はメンバ…

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すきなことばと、好奇心。|旅と読書と恋のエッセイ 🌿| 毎日6:30更新・土曜はメンバーシップ | 2020/11からnoteで毎日更新を継続中、公式コンテスト受賞4回 | 等身大のご自愛旅 | 江國香織とaikoがすき

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お寺の門には萌えが詰まっている

本命に出会った。初めて南禅寺の三門に対面した時、私はそれを確信しました。 京都には5度目の訪問だったあのときから、私は京都を訪れるたびにそこで時間を過ごしていま…

mayu
2年前
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『クリームイエローの海と春キャベツのある家』を読んで

自分で自分のことをうまく認めてあげられないと、なんでこうも苦しいのだろう。誰かに認めてほしい、自分の弱さも含めて受け止めてほしいと思うのに、それを曝け出すことは…

mayu
21時間前
22

何もしない贅沢を私は享受できるか

ヘルシンキで乗り換え、北欧ひとり旅の一カ国目はノルウェー。五月になるというのに気温が一桁のこの地域では、先月訪れたポルトガルとは全く違う雰囲気を感じた。気候の厳…

mayu
1日前
24

SanSanさまから、受賞の記念品が届いたよ・・・!

先日感謝のnoteを書いたばかりですが、またまたお題企画で嬉しいことが起きました。noteを続けていると、なんだか予期していなかった日常のほくほくがあるので、毎回励まさ…

mayu
2日前
16

この人に大切な文章という場を教えてしまいたいという厄介な感情

これは1年くらい前に書いていた文章で、その時には彼氏に文章を買いていることを伝えていませんでした。最近当時の話になったので、眠らせたままの文章を掘り返してみまし…

mayu
3日前
9

去年につづいて、今年も下書きをつくってみる

去年の春にライタースクールに通った私は、あまりにも時間がなくなることを見越してnoteの下書きを用意しました。1ヶ月分くらいだったか(調べたら50日分とか言ってました…

mayu
4日前
18

世界一といわれるルイジアナ美術館は本当におすすめの場所でした

デンマークで私が一番気に入った超絶おすすめの場所、それはルイジアナ美術館です。世界一美しい美術館と言われるそうですが、納得。晴れたあたたかい日なら丸一日を過ごし…

mayu
5日前
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連休前に何時の電車の何番ドアから乗ってたっけ

仕事。そうか、私の日常は仕事からできていたんだっけ。すっかり忘れていました。美術館を巡って散歩していりゃいい人生じゃなかったわ。そりゃそうだ。 仕事に戻るとき、…

mayu
6日前
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2度だけ話したことがある、あの人からの異動のあいさつ

その日メールボックスを開くと、珍しい名前を見つけた。懐かしいわけではなく、普段は業務上の関わりもない人。どうしたのかなと思ってメールを開いたら、異動のあいさつだ…

mayu
7日前
26

平凡なきつねうどんから始まる海外旅行

うどん。おにぎり。カレー。 平日出社の日のランチとしてはとり立てて心が踊らない「ふつう」のメニューが、海外旅行の前後には恋しくなる。日本食に飢えているわけではな…

mayu
8日前
49

歯医者で諭される日記。

歯医者が苦手です。嫌いとかっていうより、苦手。あのキュイーーーンが怖いし、クリーニングもうっすら痛いし、どんなふうに口開けてたら痛くなくなりますかって思って口の…

mayu
9日前
16

実は、彼からまだ誕生日プレゼントをもらってません

いやいや、私の誕生日いつだよと思われたかた、そうなんです。私、1月生まれなので、ほとんど4ヶ月が過ぎようとしています。別に愚痴ではないけどね。

mayu
10日前
4

サモア旅行の注意点を、5日間お腹を下した私が語る

この記事は2年前の下書きから掘り起こしました。以前サモアの旅のおすすめを綴ってみましたが、今回はサモア旅の注意点を上げていこうと思います。 その多くは海外旅行一…

mayu
11日前
10

彼の帰りを待ちながら家を掃除した日のこと

今住んでいる家のお手洗いは、風が強かったり雨が降ったりすると便座にも黒っぽいちりが積もります。いつも使うときに少しだけ気になって、でもすぐに掃除できるような準備…

mayu
12日前
30

思い立ってポルトガルに行く〜旅程と金額編〜

これは、私が半年ぶりに一人で海外に行った旅程と金額の記録です。ちなみに、ヨーロッパに行くのはコロナ前以来。この記事は参考情報の共有のために書いたものなので、ポル…

mayu
13日前
38

automatic は書けなくても、何者かになりたいんだ

日曜日。宇多田ヒカルのベストアルバムを聴きながら、あーこのひと、やっぱり天才だ、と思った。今まではなぜその若さでこの歌詞が書けるのかというところに気を取られてい…

mayu
2週間前
24
固定された記事

お寺の門には萌えが詰まっている

本命に出会った。初めて南禅寺の三門に対面した時、私はそれを確信しました。 京都には5度目の訪問だったあのときから、私は京都を訪れるたびにそこで時間を過ごしています。最初に私を連れて行ってくれた友人は、隣で私がそんな衝撃を受けていたとは露ほども知らなかったでしょう。ただ無邪気に水路で写真を撮っている23歳の女の子だと思ったに違いありません。ところがみんなが写真映えにはしゃいでいる間にも、私はひとりその門の力強さに圧倒されていたのです。 これです。これが南禅寺の三門です。トッ

『クリームイエローの海と春キャベツのある家』を読んで

自分で自分のことをうまく認めてあげられないと、なんでこうも苦しいのだろう。誰かに認めてほしい、自分の弱さも含めて受け止めてほしいと思うのに、それを曝け出すことはできなくて、また自分を責めてしまう。完璧に見える誰かのようにできないとダメに思えて、きっとその相手も完璧じゃないのに、比べてしまう。それは家事だけではなく、人生のいろいろな場所で「コンプレックス」として私たちが向き合い続けてきたものなのではないだろうか。 完璧な人なんていないし、頑張りすぎなくていい。それを教えてくれ

何もしない贅沢を私は享受できるか

ヘルシンキで乗り換え、北欧ひとり旅の一カ国目はノルウェー。五月になるというのに気温が一桁のこの地域では、先月訪れたポルトガルとは全く違う雰囲気を感じた。気候の厳しさ、生きることの深刻度合いが全く異なるのだろうという直感に、私の体は少しだけこわばる。真夏日のニュースが続く日本を飛び出し、バカンスは静かに始まった。 ヨーロッパに来てから、ずっと昔の祖父母の足取りを辿っているような気もする。ヨーロッパ旅行が大好きだった祖母と博識の祖父は、元気だったころは毎年のように旅行していた。

SanSanさまから、受賞の記念品が届いたよ・・・!

先日感謝のnoteを書いたばかりですが、またまたお題企画で嬉しいことが起きました。noteを続けていると、なんだか予期していなかった日常のほくほくがあるので、毎回励まされます。 noteさんから受賞のご連絡を受け、公開されて数日、またご連絡をいただきました。Sansanさまから受賞の記念品をいただけるとのこと。そして連休が明け、お題企画の#会社員でよかったことの記念品が届きました。なんとなんと。そんなの企画の時には聞いていなかったのに、素敵なサプライズでした。じゅう数年ぶり

この人に大切な文章という場を教えてしまいたいという厄介な感情

これは1年くらい前に書いていた文章で、その時には彼氏に文章を買いていることを伝えていませんでした。最近当時の話になったので、眠らせたままの文章を掘り返してみました。 ============ 以前から何度か書いているように、私は自分が文章を書いていることを恋人に言っていません。すでにnoteでの毎日投稿は900日を超えていて、日々の余暇的な時間のほとんどが書くことに充てられているにもかかわらず、彼は何に時間を溶かしているのかさっぱり知らないのです。 彼の中では、「まあぼ

去年につづいて、今年も下書きをつくってみる

去年の春にライタースクールに通った私は、あまりにも時間がなくなることを見越してnoteの下書きを用意しました。1ヶ月分くらいだったか(調べたら50日分とか言ってました)。それとスクールの課題を織り交ぜながら、毎日投稿を続けていたのでした。 下書きを作ること自体は私は肯定派で、それによって書きたいものを書きたいときにかけるのはいいことだし、イマイチと思う文章を出す確率が減るならむしろ使いたいと思っています。毎日にこだわるかという点には賛否両論あるものの、それによって生活の中で

世界一といわれるルイジアナ美術館は本当におすすめの場所でした

デンマークで私が一番気に入った超絶おすすめの場所、それはルイジアナ美術館です。世界一美しい美術館と言われるそうですが、納得。晴れたあたたかい日なら丸一日を過ごしたいと思うほどでした。短い旅行中なのでそれはできなかったけれど、コペンハーゲンに行く方にはぜひおすすめしたいので記録を書いておきます。 コペンハーゲンの中心部から電車で1時間ほどの場所にあるルイジアナ美術館。駅からも15分ほど歩きます。11時の開館に合わせ、10分ほど早く着きました。 開館直前は、長蛇の列でした。上

連休前に何時の電車の何番ドアから乗ってたっけ

仕事。そうか、私の日常は仕事からできていたんだっけ。すっかり忘れていました。美術館を巡って散歩していりゃいい人生じゃなかったわ。そりゃそうだ。 仕事に戻るとき、連休明けでも普通の週末明けでも、あまりにもフルスロットルをかけるのはやめた。理由は単純で、壊れるから。社会人1年目のとき、五月病がしんど過ぎて、5月末の2週間に毎日のようにフレックス退社をして同じ映画を10回ほど観に行っていた。 やることを終わらせていれば文句を言われない職場とはいえ、上司にさすがに少し心配された。

2度だけ話したことがある、あの人からの異動のあいさつ

その日メールボックスを開くと、珍しい名前を見つけた。懐かしいわけではなく、普段は業務上の関わりもない人。どうしたのかなと思ってメールを開いたら、異動のあいさつだった。 その人とは、二度会ったことがある。確かひとつ年下の、濡れたような黒髪にパーマの似合う、会社の同僚だ。一度は業務の延長の交流会で、二度目はサシ飲みに誘われてだった。大きな目をした、パワフルで美人な子だった。 *** 混み合った店内に、5番様で〜すと声が響く。すでに頭まで赤く染まったおじさんたちをかき分けて進

平凡なきつねうどんから始まる海外旅行

うどん。おにぎり。カレー。 平日出社の日のランチとしてはとり立てて心が踊らない「ふつう」のメニューが、海外旅行の前後には恋しくなる。日本食に飢えているわけではない旅行前にも、私はいつもなんとなくそれを選んでしまう。 成田空港の保安検査場を通過する前。第二ターミナルの出発ゲートからエスカレーターで一階上がり、なんてことないレストランのなんてことないきつねうどんを食べる。空港内のファミレスみたいな場所だ。空港価格の千円はすこし高いと思うくらいの平凡さ。でも、これが私をこの旅行

歯医者で諭される日記。

歯医者が苦手です。嫌いとかっていうより、苦手。あのキュイーーーンが怖いし、クリーニングもうっすら痛いし、どんなふうに口開けてたら痛くなくなりますかって思って口の開け方のゲシュタルト崩壊を起こしていたら、力抜いてくださいねえって言われちゃうし。でも、歯医者を苦手としてサボっていると、次の歯医者がどんどん怖くなるという負のループも知っています。 そまたくるのこわくなっちゃうの嫌だし、虫歯がひどくなった方が治療が怖いからという理由で半年に一度は通ってきました。引っ越して新しい歯医

実は、彼からまだ誕生日プレゼントをもらってません

いやいや、私の誕生日いつだよと思われたかた、そうなんです。私、1月生まれなので、ほとんど4ヶ月が過ぎようとしています。別に愚痴ではないけどね。

サモア旅行の注意点を、5日間お腹を下した私が語る

この記事は2年前の下書きから掘り起こしました。以前サモアの旅のおすすめを綴ってみましたが、今回はサモア旅の注意点を上げていこうと思います。 その多くは海外旅行一般に通じるものではありますが、やっぱり体験しないと本当にはわからないことってありますよね。にんげんだもの。 私自身が旅行前に情報が少なくて困っていたので、少しでもお役に立てれば嬉しいです。 サモアの治安 基本的に、日中に複数人で歩いている分には怖いと感じたことはありませんでした。サモアの人たちは陽気で自由気まま

彼の帰りを待ちながら家を掃除した日のこと

今住んでいる家のお手洗いは、風が強かったり雨が降ったりすると便座にも黒っぽいちりが積もります。いつも使うときに少しだけ気になって、でもすぐに掃除できるような準備もないからなんとなく出てしまう。そうすると次に入ったときにまた「ああ、そうだった、汚れてるんだった」となります。わかっていてもそのままにしてしまう、私はそんな性格です。 以前、別のメンバーシップ記事の公開部分に書いたのだけれど、私は今の家に住んでから、ことごとく掃除というものをしてきませんでした。もちろん、その分の他

思い立ってポルトガルに行く〜旅程と金額編〜

これは、私が半年ぶりに一人で海外に行った旅程と金額の記録です。ちなみに、ヨーロッパに行くのはコロナ前以来。この記事は参考情報の共有のために書いたものなので、ポルトガルでのエッセイはぜひ別の記事を読んでください。 ちなみに、渡航1ヶ月前の私はこんな感じでした。 相変わらずのノープラン。こういう人は、旅は楽しめても金額は上がりがちということで、私もこれから金額を振り返って震えようと思います。※1ユーロ=165円で換算(2024年4月21日) 旅程1日目〜(移動) 成田22

automatic は書けなくても、何者かになりたいんだ

日曜日。宇多田ヒカルのベストアルバムを聴きながら、あーこのひと、やっぱり天才だ、と思った。今まではなぜその若さでこの歌詞が書けるのかというところに気を取られていたけど(そしてそれはいつでも衝撃的だけれど)、別に大人になったところで私はこの歌を歌えないよなと思う。 世の中の人たちはいつ、自分は天才ではなかったのだと気づくのだろう。幼い頃に親に言われてか。学生時代にレベルが違う同級生がいたからか。もしくはまだ自分は天才なのだと信じ続けられている大人もいるだろうか。私は、小学生高