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読書の記録

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夢は図書館のような部屋に住むことです
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あなたに特別な一冊を贈りたい

本が好きです。自分の人生の多くは言葉で彩られ、そんな自分を創ってくれたのは読書だと思って…

mayu
3年前
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『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』を、ゆるく働きたい私が読んでみて

ひょんなことから哲学的に対話する大学での講座を受けることになり、仕事に関わるテーマについ…

mayu
2日前
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機嫌のよい人に救われるくせに、自分は刺し違えてしまう 『機嫌のデザイン』秋田道夫

自分の機嫌は自分でとるという言葉があります。しなやかで品のある女性でいたいと思うし、それ…

mayu
8日前
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半年で読んだ本をふりかえる 『夜明けのすべて』ほか

読んだ本のことを覚えているのがあんまり得意ではないので、記録をつけるようにしています。三…

mayu
1か月前
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『クリームイエローの海と春キャベツのある家』を読んで

自分で自分のことをうまく認めてあげられないと、なんでこうも苦しいのだろう。誰かに認めてほ…

mayu
1か月前
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眠るまえの短歌、という贅沢

夜、布団の中で眠りにつく前に歌集をひらくと、なんだか気持ちに余裕が生まれます。そもそも余…

mayu
2か月前
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面白いエッセイには、やはり教養と人間力が必要だと思うなど

母の好きなところはいくつかあるが、私がとりわけいいな思うのは、歳を重ねるのを楽しんでいることである。年齢を隠してもいないので、幼いときに母がそれをサバを読んでいたという経験もない。40になったら買う香水を決めていたとか、50を過ぎて着物を習うとか、仕事から始まったものもあるが、生き生きとしている。そんな母には、身内ながら豊かで堂々とした美しさがある。 梨木香歩さんのエッセイを読んでいる。その経験と知見の幅広さにほう、となり、「歳をとっていいことは」というニュアンスが出てきて

歳の数だけ本を買った2023年。26冊のふりかえり

今年もやるぞと意気込んだまま引っ越しを迎え、生活環境を整えることに追われて誕生日からはや…

mayu
4か月前
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あるいはバーの、記憶の断片かもしれない#読書感想文

『世界はひとりの、一度きりの人生の集まりにすぎない。』林伸次 ※感想文です。ネタバレを含…

mayu
7か月前
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2023年7〜9月に読んだ21冊とおすすめ紹介

今年も夏が過ぎ去って、私の一大読書の季節が終わりました。読書といえば秋だろう!という方が…

mayu
9か月前
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朝井リョウ『正欲』で、多様性を謳う覚悟を問われた

社会の中で「そんなものが現実にあるわけがないだろう」「普通に考えておかしい」「きちがいは…

mayu
9か月前
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志望動機を「わからない」といった妹に、贈りたい本がある

高校三年生の妹が大学受験の準備をしているらしい。志望動機を添削してもらえないかと言われて…

mayu
10か月前
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『傲慢と善良』自己肯定感が低くても、本当は自分がかわいくて甘やかす人

相手を評価し選んでいるとき、その人が無意識に自分につけている値段がわかるという。そしてど…

mayu
10か月前
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少し大人になった私は、エッセイを読めるようになった

日曜日の午後、恵比寿の有隣堂で本を買い込んでいた。「誕生日に歳の分だけ本を買う」というご褒美に、鼻の穴を膨らませながら店内を練り歩いたのだ。 その日の収穫は10冊分。そして私が驚いたのは、その中にエッセイ本が4冊もあったことだ。 なぜ驚いたか。それは私はエッセイが嫌いだったはずだから。 昔から本が好きで、中学校の頃には文庫を自分で買うようになった。まだ好きな作家さんもわからず、夢中で気になる表紙を見つけては読んだ。本棚をお気に入りが埋めていく充足感が生活の彩りだったのだ