面白いエッセイには、やはり教養と人間力が必要だと思うなど
母の好きなところはいくつかあるが、私がとりわけいいな思うのは、歳を重ねるのを楽しんでいることである。年齢を隠してもいないので、幼いときに母がそれをサバを読んでいたという経験もない。40になったら買う香水を決めていたとか、50を過ぎて着物を習うとか、仕事から始まったものもあるが、生き生きとしている。そんな母には、身内ながら豊かで堂々とした美しさがある。
梨木香歩さんのエッセイを読んでいる。その経験と知見の幅広さにほう、となり、「歳をとっていいことは」というニュアンスが出てきて