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真実に隠れた言葉

現実からは逃れられないと承知しています

空想の中に逃げても目を見開けば目の前にあるのはいつもと変わらぬ本棚

いかに幻想が頭の中で美しく描かれたとしても、深呼吸すれば胸の中に蓄えられるのは花の香りじゃなくて無臭な空気

どれだけ僕たちは考えるんだろう。どうすれば生きている実感が味わえるのかと


今までやってきたことがどれだけ素晴らしいことであったとしても、その報いの言葉が耳に入ってくるのも、未来で苦しんで頑張れている時だけ

死ぬまで一生苦しみ続ける。これだけが真実だと、タイで修行を行ってきた太極拳の師匠に聞いたことがある

今、活動が制御されている中、何もできなくてやりたいことで苦しむことすらできない時はどうすればいいのだろう

この長く密閉された空間で、ただ一人窓から曇り空を見上げる僕は、雲の隙間から光を待つ以外に楽しみはなくなったのだろうか


居場所を失った人間は苦しみが孤独感になる。でも、そんな状況を恐れているわけじゃない。どこか、楽しんでしまっている裏の顔を持っている。それが本当の恐怖に影を落とし込む


一人っ子な僕は、いつでも空想と自然が友達だった

初めてのキスは猫とだったし、目覚ます為に太陽に頼んだり、風にカーテンを揺らして欲しいと頼んでいたような子だった

想像が膨らんで、行くところまで行かないと経験として残らないから危険を犯す。戻って来れなくなったら迷惑をかけちゃいけないと勝手に使命感をもった大人になると、一人で過ごすことも慣れてしまう


ただ、一人って思ったよりも、悲しいね

長く過ごして慣れてしまった一人の時間は、自分のできる最大限の苦しみに挑戦できなくなった時に空白を心に留めてしまうらしい


抗うなかれ、争うなかれ、ただ感じとれ

変化を願うは誰もが願う無限の先

生きとし生ける真実は、そのさらに登った空間に御する


孤独は死の最上のパートナー

天空に焦点を合わせれば、新たな挑戦など楽な一歩なのかもね


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