逆境魂
この夏に日本に帰国する可能性はなくなり、9月に予定されていたロシアの公演もオフィシャルでキャンセルになったと報告を受けました。一年以上もこういう状態が継続しているのに、世界ではまだまだ混乱しています。
国々をとってみてみても、それぞれがコロナだけではなく問題を抱えているのに、世界のイベントであるオリンピックをどうするかと言えるのでしょうか。
確かにアスリートにとってみたらこれだけのイベント、目指していた場所ではあると思います。しかし、その問題自体を疑問視できる国も世界でみたら限られているのではないか。そう思えてくるのです。
貧困で困っている国は、この大きなイベントにも参加するだけでも大変かもしれない。さらにこの状態では、この話をすることすらできないかもしれない。
世界の情勢を決めるのは容易ではないと思います。しかして、こういう状況だからこそ、『この大きなイベントで世界を盛り上げよう!』という意気込みは素晴らしい。ただ、盛り上げることを主にしていたイベントや芸術、それらを封鎖し続ける国々。本当にどうしてなんでしょう・・・
ひとまとめにしないと確かに制御ができなくなるかもしれません。劇場はあけてもいいけど、コンサートはダメ。クラシック音楽はいいけど、ロックはダメとかそういうことでもないのでしょうし、不満や不平は出てくると思います。
現実を見て、あまりしゃべったり接触したりしないイベントなどは積極的に行うべきなのか。それともまだまだ我慢して、平等に開放していくべきなのか。これらはその立場に立たないと分からない。もしそういう環境になれば、他人を思って、「よかったね」と言うことは不満をいう前に言えないのか。本当に微妙なところだと思います。
こちらも1月に初演だったはずの舞台は延期やキャンセルを重ねに重ね、ようやく今月の5月下旬に舞台に立つことができるようです。観客は勿論限られており、全ての劇場での公演ではありません。運の良いことに、一応大きめのナショナルの劇場だから可能になったのでしょう。
ただ、問題なのはそこではなく、己のコンディション。自粛が続き、メンタルは強い方ですがかなりボコボコに殴られています。スポーツ施設も勿論数ヶ月行けておらず、ダンスのスタジオでの練習なども限られています。
外から見れば、ただ舞台に立ってパフォーマンスすればいいと感じるかもしれませんが、以前にも書いたように、舞台よりもその前までの仕事が本当に大変です。
ただ、ようやく重い腰をあげようと思った瞬間がありました。それが、医者にある種の診断書を求めて行ったときなのですが、一番ショックだったのが、やはり自分の体重。
勿論自粛中も気をつけてはいたのです。食事にしてもコンディションにしても気にはしていたのですが、これは数字が指し示してくれました。
はい、最低でも3キロ、よくて5キロは舞台までに減らしたいと思います。(笑
舞台まで残り2週間は切っているし、この年齢ですから、確かに結構ガタがくるとは思いますが、どうにかしようと思います。
え?その方法ですか?
ただ動く、死ぬ気で動く、身体を壊さないように続けて動く、甘えない。
一応これまでの経験があるんで、なんとかしないとね。舞台に立って魅せなければいけないんで、頑張ります。
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