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「現代文(国語)のテストなんて、問題に答えが書いてあるから勉強しなくていいですよね」~現代文(国語)の正しい勉強法

拝啓、かつて面談でこう言い放った君。
ちゃんと文章を読めるようになりましたか?

わたしが、この教育業界で学生講師としてアルバイトをしていた時に、初めて衝撃を受けたやりとりです。

『いや。無理やで。』


現代文の点数が思ったよりも伸びない生徒は多い

現代文を舐めてかかる生徒は非常に多いです。
当塾でも、入塾前に面談で学習状況についてお聞きしますが、現代文(高校入試での国語)に関しては、「現代文の勉強なんてしたことがない」「国語の勉強は日本語なんでいけると思います」「国語ってどれも答えに見える」「古文の単語だけ覚えてます!他はやってません!」

そら落ちますよ。

正しい読み方、早い読み方は存在します

現代文はれっきとした受験科目です。ということは、答えは必ず一つで、試験時間内に正確に導き出すことができます。(出題が間違えていない限り)
では、なぜ日本語のネイティブスピーカーである我々が、現代文や国語の試験で満点をとれないのでしょうか?

それは、「正しい読み方を知らないから」です。

正しく読むとは「主張を理解すること」


現代文や国語の試験で、特に評論と呼ばれる分野では、必ずその文章を書いた人の主張が存在します。
例えば、以下の文章の主張をあなたは読解できますか。

 日本の教育は、一般的に高い水準と質を持っていると言われています。果たしてそれは事実でしょうか。
 日本の学生は数学や科学などの基礎的な学力が高いことが知られています。これは、厳しい学習環境や学習意欲の高さ、教師の専門性などが要因として挙げられます。また、学校教育におけるカリキュラムの厳密さも学生の学力向上に貢献しています。
 特に、小学校から中学校にかけての段階では、基本的な知識やスキルの習得に重点が置かれています。これは、学生が高度な学問や専門分野に進むための土台を築くための重要な要素となっています。
 また、日本の教育は、競争社会への対応を意識しています。入試制度や学力試験によって、学生は進学や就職の際に競争を経験します。この競争意識は、学生のモチベーションを高め、学生の能力向上に寄与しているとされています。
 その一方で、競争の激しさが過剰な学習負担につながると指摘されることもあります。入試競争の激化や学校や塾からの膨大な課題量による、学生のストレスや過労が問題となっています。また、学力だけでなく、個人の能力や才能を育むための教育への支持層が多くなっていることも事実です。
 これらは一般的な考察であり、個々の学校や地域によって状況は異なるかもしれません。日本の教育システムは、他の国々と比べて優れた点もある一方で、課題や改善の余地もまだまだ存在します。その真の課題や改善の余地を見極め、実行する人材を養成することこそ、日本の教育のこれからの役割かもしれません。

chatGPTで作成したものを改変

正しく読むためにはルールが必要


「それぞれのペースで、読書を楽しみましょう。」というのは素晴らしいことです。ですが、試験には残念ながら制限時間があります。時間内に主張を読み取り、解答を出さなければ不合格です。

では、読むスピードが速い人間が有利なのかというと、確かにスピードは一つの武器ではありますが、読むことと理解して読むことの間には大きな差があります。

そこで必要になってくるのが、読み方の「ルール」です。

主張と例を区別する

先ほどの文章の主張部分のみを太字にすると以下のようになります。

日本の教育は、一般的に高い水準と質を持っていると言われています。果たしてそれは事実でしょうか。
 日本の学生は数学や科学などの基礎的な学力が高いことが知られています。これは、厳しい学習環境や学習意欲の高さ、教師の専門性などが要因として挙げられます。また、学校教育におけるカリキュラムの厳密さも学生の学力向上に貢献しています。
 特に、小学校から中学校にかけての段階では、基本的な知識やスキルの習得に重点が置かれています。これは、学生が高度な学問や専門分野に進むための土台を築くための重要な要素となっています。
 また、日本の教育は、競争社会への対応を意識しています。入試制度や学力試験によって、学生は進学や就職の際に競争を経験します。この競争意識は、学生のモチベーションを高め、学生の能力向上に寄与しているとされています。
 その一方で、競争の激しさが過剰な学習負担につながると指摘されることもあります。入試競争の激化や学校や塾からの膨大な課題量による、学生のストレスや過労が問題となっています。また、学力だけでなく、個人の能力や才能を育むための教育への支持層が多くなっていることも事実です。
 これらは一般的な考察であり、個々の学校や地域によって状況は異なるかもしれません。日本の教育システムは、他の国々と比べて優れた点もある一方で、課題や改善の余地もまだまだ存在しますその真の課題や改善の余地を見極め、実行する人材を養成することこそ、日本の教育のこれからの役割かもしれません。

chatGPTで作成したものを改変

先ほどの文章の主張は【日本の教育システムは優れているが、まだまだ課題も改善の余地もある。その課題や改善を行う人材を養成することも日本の教育の役割だ】ということです。

これを短時間で、読解するためには、筆者が「重要・大切」と表現している部分や、「Aの一方、Bである」「Bこそ⚪︎⚪︎だ」のような強調表現(Bが主張だと表現しています)などを重点的に読解し、具体例などは軽く読むといったテクニックが求められます。また、疑問や仮説に対して筆者の回答を述べるという全体構造の理解も必要になってくるでしょう。
これらの読解のルールを知っているのと知らないのとでは、試験結果に大きな差が出ることも必然です。

筆者の(語彙)レベルに合わせる

また、試験に採用されるような文章を書く人間の語彙力と、勉強をはじめたばかりの中高生の語彙力には差があります。
例えば、「イデオロギー」「僥倖」「矜持」などの意味がスッとでてくる中高生ははたして何人ぐらいいるでしょうか。
とにかく本を読め!という指導は、語彙力をつけるという意味では効果がありますが、膨大な時間がかかりますし、なにより他の教科も勉強しないといけません。

そこで、まずは現代文の実際の過去問題を、ルールを把握した上で、解いてみましょう。問題を解いていく中で、ルールの運用力も高まりますし、なによりも、試験で出るレベルの語彙力も身に付けることができます。

いますぐ、現代文の勉強を始めましょう

ここまで読んでいただいたみなさんは、私の主張(言いたいこと)は伝わっていますよね。

いますぐ、正しい読み方で現代文の勉強を始めてください。

はやく始めれば始めるほど、現代文を武器に受験を戦うことができますよ。

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