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現役ハロヲタも知っておくべき!ハロプロ歴史的事件【ハロマゲドン】VOL.②


今から18年前の2002年7月31日にアイドル集団・ハロー!プロジェクトとそのファンを襲った衝撃の構造改革【ハロマゲドン】。前回、その改革内容とその後どうなったかを紹介した。
今回VOL.②では、【2020年現在から見たハロマゲドンの成果と現役ハロプロメンバーに与えた影響】について考察したいと思う。

前回のおさらい

2002年まで順調に活動を続けていたハロプロ。しかし、その年の7月31日、

①後藤真希、保田圭のモーニング娘。卒業。
②タンポポ、プッチモニ、ミニモニ。のメンバーチェンジ
③矢口真里とハロー!プロジェクト・キッズによるユニット結成
④平家みちよのハロプロ卒業

以上の発表が同時に行われ、ファンはもちろん世間までも混乱させた。結果としてファンは反発し、離れた者もいれば、世間からも何がなんだか分からないと言われる始末で【失敗】という印象が拭えなかった。詳しくは前回の記事に。

しかし、それから長い年月が経った現在、【ハロマゲドン】があったからこそ今もハロプロが続いている、と思うようになった。今回は私なりの考察を踏まえ、『ハロマゲドンの成果』を述べていきたい。


成果①『ハロー!プロジェクト』知名度、組織力向上

これは改革後から評価されていた点。『ハロー!プロジェクト』という呼称は1999年から存在し、毎年恒例のハロー!プロジェクト所属グループ合同コンサート【ハロコン】もすでに行われていた。しかしそのハロコンも『ハロー!プロジェクト』という呼称もファンクラブに入会しているファンのみが知っている程度。世間からは【モーニング娘。とその他】とか【つんくファミリー】という扱いだった。
ハロマゲドン直前の2001~2002年頃ですら【モーニング娘。と松浦亜弥とその他】という印象。

そこでハロマゲドンにて『ハロー!プロジェクト』『ハロプロ』という組織を強調。【モーニング娘。も松浦亜弥もハロプロの一員である】という認識が浸透した。
更に元々知名度のあったモーニング娘。グループ内ユニット【タンポポ、プッチモニ】にハロプロメンバーを加入させることでハロプロユニット化させ、『ハロプロ』の知名度向上に貢献。特にタンポポに参加したメロン記念日・柴田あゆみの人気が上昇し、【メロン記念日】自体もハロマゲドン後に 知名度・人気が上昇した。

メロン記念日最大のヒット曲【赤いフリージア】。昭和の名曲【赤いスイートピー】続く平成の【赤い○○】だ。同時期にモーニング娘。6期メンバーオーディションが行われ、課題曲となった。道重さゆみ版も有名。

混乱を招きつつも、世間を賑わせた『ハロプロ』はこの年、レコード大賞・特別賞を受賞
『ハロプロ』は幅広く認知され知名度は向上した。

2001年にモーニング娘。を卒業した【中澤裕子】以降、【モーニング娘。を卒業してもハロプロには在籍する】ことが通例となり、人気メンバーはグループ卒業後、ハロプロを支える新たな柱となり、より強力な組織になっていく。ハロプロ自体は益々充実し、この時期のハロコンにはまさに【お祭り】という言葉が似合う豪華絢爛さが合った。
ここで2004年新春ハロコンの出演者を見てみよう。


・モーニング娘。
・モーニング娘。さくら組
・モーニング娘。おとめ組
・飯田圭織(ソロでも出演)
・安倍なつみ(ソロでも出演・本コンサートでグループ卒業)
・中澤裕子
・後藤真希
・松浦亜弥
・ミニモニ。
・メロン記念日
・カントリー娘。に紺野と藤本(モーニング娘。)
・ココナッツ娘。
・稲葉貴子
・前田有紀
・ハロー!プロジェクト・キッズ
・ZYX
・あぁ!

多岐に渡って活躍する国民的アイドルグループモーニング娘。、CM女王に選ばれ、テレビで見ない日は無かった松浦亜弥、念願のソロアーティストとしての紅白歌合戦初出場を果たした後藤真希、バラエティー、ドラマでも活躍する中澤裕子、単独ツアーが大盛況となったメロン記念日、若手女性演歌歌手の旗手として独自に活躍する前田有紀など、豪華なラインナップ。
【ハロマゲドン】を経てハロー!プロジェクトはより強力な組織となったのである。


成果②マンネリ化の打破

ハロマゲドン前のモーニング娘。は、体制、人気共に安定していた。しかし、どこかマンネリ化しつつあったのも事実。例えばコンサート。最初はモーニング娘。での曲を披露。中盤にタンポポ、プッチモニ、ミニモニ。らユニット曲、ゲストコーナー。再び全員曲で終了というお決まりの流れ。
この時期はとにかく多忙を極めていたので、新曲のリリース・ペースも遅く、セットリストも定番曲で固められていた。しかし、ハロマゲドン後はユニット活動が減った分、モーニング娘。自体の新曲増加、新ユニットが続々登場することでマンネリ化の打破に成功。
エース・後藤真希、バラエティー担当・保田圭卒業後は新メンバーポジションからなかなか脱却できないでいた5期メンバーが目立ち始め、グループの雰囲気も以前とは異なるものになっていった。

どうしてもハロマゲドン後に売上が低下したことに引っ張られ【失敗】と言われがちだが、その後の未来に向けて思い切った改革に踏み切ったことで、現在22年目も第一線で活躍できるハロプロが出来たのではないだろうか。

成果③ハロプロキッズの成長

全員小学生だったハロプロキッズの存在は賛否両論。ハロプロの低年齢化の進行やパフォーマンスレベルの低下を危惧する声も多かった。そこで最初はバックダンサーとして諸先輩方のステージに参加。更に矢口真里と組んだ『ZYX』、モーニング娘。6期メンバー・田中れいなと組んだ『あぁ!』で様子を見て、2004年にキッズ内ユニット【Berryz工房】が結成。当初はやはり快く思わない層も存在した。しかし、彼女達は着実に実力と人気を上げ、2015年の活動休止まで11年間活動を続けた。


そして、Berryz工房から遅れる事1年、彼女達以外のハロプロキッズによる【℃-ute】が結成。こちらも『アイドル界最強のパフォーマンス力』と賞賛されるほどの実力をつけ、2017年の解散まで走り続けた。


『キッズ』という集団からスタートし、下積み時代を経て高いパフォーマンス能力を持ったグループへと成長した『Berryz工房』と『℃-ute』。ハロマゲドンをきっかけに本格的な活動をスタートさせた"ベリベリキュートな"彼女達は2000年代後半~2010年代のハロプロを支え、現在のハロプロメンバーに大きな影響を与えている。
またオーディションでメンバーを一気に募集、下積み~デビューというキッズの制度はそのまま【ハロプロエッグ】【ハロプロ研修生】に引き継がれ、【真野恵里菜】【スマイレージ】【こぶしファクトリー】【つばきファクトリー】【CHICA#TETSU】【雨森 川海】と現在も活躍するソロアーティスト、グループが誕生。
また、従来のオーディションによる一般採用も平行して実施し、研修生出身者と組み合わせた【Juice=Juice】や【BEYOOOOONDS】が、先輩メンバーと新人の組み合わせという『ZYX』型の【美勇伝】【音楽ガッタス】【カントリー・ガールズ】が各々誕生。こちらも現在まで続く大きな流れとなった。
現在のハロプロは【スキル集団】【ハイパフォーマンス】など高い能力を賞賛する例えが多いが、それは地道な研鑽、下積みがあってこそ。その流れを作ったのがハロー!プロジェクト・キッズなのだ。



平和、安定を捨て、思い切った改革に臨んだハロー!プロジェクト。以上の成果を見れば、【ハロマゲドン】も決して失敗ではないと思えるはずだ。


第二次ハロマゲドン(2008)

【ハロマゲドン】は2002年に起きたものとしてファンの間では知られている。しかし実は第二次、第三次とハロマゲドンはその後も起きていると唱える者は多い。いくつか説があるので、異論もあるだろうが、私の思う第二次、第三次ハロマゲドンを紹介する。

まずは【第二次ハロマゲドン
私は2008年10月19日に発表された【エルダークラブ一斉卒業】を第二次ハロマゲドンと定義している。

エルダークラブとは?

2006年にハロー!プロジェクトは【ワンダフルハーツ】と【エルダークラブ】に分かれ、各々コンサートを行っていた。ワンダフルハーツは10代メンバーが揃う、【モーニング娘。、Berryz工房、℃-ute】などが所属。エルダークラブは20代になったメンバー【モーニング娘。OG、松浦亜弥、メロン記念日】らが所属した。

どちらもハロプロであり、アイドルである。初代リーダー、中澤姉さんも35歳ぐらいまで現役ハロプロメンバーだった。仮に現在もその年齢のメンバーがハロプロにいるとしたら、後藤真希や松浦亜弥、道重さゆみが現在もハロプロメンバーとして活動しているようなものだ。

その次の2007年、ハロー!プロジェクト10周年の年はハロプロ最悪の1年とも言われ、この年を【第二次ハロマゲドン】と定義する者もいる。
年明けから立て続けにスキャンダル、悲しい出来事が起こり、ハロプロのイメージは没落。失望したファンは【Perfume】【AKB48】【アイドリング!!!】などこの時期に台頭してきた他の女性グループへ推し変していった。
一方で、妹分的存在だったベリキューが飛躍したのもこの年。Berryz工房は史上最年少でさいたまスーパーアリーナ単独公演、℃-uteはレコード大賞最優秀新人賞を受賞。ハロプロの新たな顔に成りつつあった。

世代交代が迫ってきた2008年、エルダークラブのメンバーには『ハロプロ』の枠組みから外れてより自由に活動、プライベートも過ごせる様に、残ったメンバーはまた新たな『ハロプロ』を築いていける様に、【第二次ハロマゲドン】が起きる。予期出来なかった第一次と比べて、この第二次はいつか来るだろうと想像が出来ていたので『いよいよ来たか』という感覚。そこまで反発は起きなかった。
もちろん今後を不安視する声もあった。

不安①知名度のあるメンバーがいなくなること

スキャンダルによるイメージダウンはあったものの、世間のイメージでは【ハロプロ=エルダークラブのメンバー】であった。1番CMに起用されていたのは松浦亜弥だし、バラエティー番組にしょっちゅう出演しているのは矢口真里や里田まい、吉澤ひとみとエルダークラブのメンバーばかり。特にこの年は『クイズ!ヘキサゴンⅡ』から起きた【おバカブーム】に乗って里田が大ブレイク。
一方ワンダフルハーツのメンバーは深夜の歌番組に出演する程度。モーニング娘。黄金期から継続して放送されてきた日曜昼のレギュラー番組枠『ハロモニ@』もこの年に終了。2007年まで10年連続で出場していた紅白歌合戦にも遂に落選と、この先大丈夫なのか、と不安視するファンは多かった。

不安②ハロプロ卒業後のOGの歌手活動

エルダークラブにも継続してシングルリリース、ライブ活動を続けていたメンバーがいる一方、そういった活動のないメンバーは「ハロコン」が貴重なステージだった。しかしハロプロを卒業するとその機会もなくなってしまうので、彼女達のファンも今後の展開に不安を募らせていた。

そして、2009年に行われた【Hello!Project 2009 winter ハロ☆プロアワード'09~エルダークラブ卒業スペシャル~】はここまでのハロプロの集大成的内容。モーニング娘。初期メンバーによる『モーニングコーヒー』、第一次ハロマゲドンで色々あったタンポポ、プッチモニの在籍メンバー全員でのステージ(ハロプロ卒業者を除く)、ハロマゲドン後のハロプロを盛り上げたさくら組とおとめ組の復活、松浦亜弥、メロン記念日、藤本美貴の代表曲披露とまさに歴史を振り返るものだった。
ハロプロに残る組、所謂【プラチナ期】に突入していたモーニング娘。はOG組とは違う、クールなパフォーマンスを披露。
Berryz工房、℃-ute、Buono!もOGに負けぬ、勢いのあるステージング。更にメジャーデビューを控えた真野恵里菜とスマイレージ結成の布石となったしゅごキャラエッグ!も出演し、これからのハロプロの未来も見ることが出来る。DVDも出ているのでぜひ見ていただきたい公演。


こうして2009年3月31日をもってエルダークラブは卒業。ハロプロは新体制へ。ここからも11年経った今、現在に繋がる成果を見ることができる。


成果①モベキマス体制の確立とアイドル戦国時代

伝説的メンバーがハロプロを卒業したことで、アイドル界の勢力図は大幅に変化。まさにこの後2009~2010年にAKB48が大ブレイク。アイドルグループが多く誕生し【アイドル戦国時代】と呼ばれ、多くのメディアを賑わせた。
後塵を拝することになったハロプロだが、お姉さん組となりその高いパフォーマンス力から現在もファンの多い【プラチナ期モーニング娘。】、当時の大人気アニメ『イナズマイレブン』のタイアップによる新規ファンの獲得、メンバーのキャラも確立し唯一無二の個性派グループとなった【Berryz工房】、メンバーが5人になりピンチを迎えたものの、ダンスに力を入れまた新たな魅力を打ち出す【℃-ute】、唯一のソロとして歌手活動はもちろん女優としても新たな可能性を拡げる【真野恵里菜】、当時1番の新人でフレッシュさを武器に他のアイドルとも戦いを繰り広げた【スマイレージ】による【モベキマス体制】が確立し、ハロプロは一丸となってアイドル戦国時代を乗り越えた。


決して目立つことはなかったが、そんな中でハロプロを見つけ、ファンになった子達がモーニング娘。やハロプロエッグ&研修生となり、いまや現在の主力メンバーである。

成果②卒業後も活躍するOG・現役バラエティー班の登場

ハロコンはなくなってしまったものの、ハロプロOG達はその後も各々の道で活躍。特に辻希美は産休からの復帰後、『ママタレ』としてブレイク。その他OGメンバーと共にテレビに多数出演。メロン記念日は『ロック化計画』を掲げ、多くのロックバンドとコラボ、稲葉貴子はかつて在籍した【太陽とシスコムーン】の元メンバーとイベントを開催するなど独自の活動を続けていった。

テレビでは相変わらずOGの活躍が目立つ中、現役メンバーの中からモーニング娘。6期メンバー【道重さゆみ】がバラエティーに進出。"毒舌&私かわいいキャラで良くも悪くもお茶の間を騒がせた。続いてBerryz工房【嗣永桃子】も"ももち"キャラで大活躍。どちらもそのキャラクターから叩かれることも多かったが、ここで高めた知名度を後の【モーニング娘。'14】や【カントリー・ガールズ】に還元することが出来、結果として今に繋がっている。

第二次ハロマゲドンはハロプロのみならず、アイドル界全体に影響を及ぼし、今日のエンタメ界そのものにも繋がっているのではないか。

その後、戦国時代を生き抜いたアイドル達が20代になり次のステップに進む時がやってくる。それはハロプロも例外ではない。2014年11月26日に道重さゆみがモーニング娘。'14を卒業。2015年3月3日Berryz工房が無期限の活動休止。
そして℃-uteの解散、嗣永桃子のカントリー・ガールズ卒業&芸能界引退が迫る2017年6月9日、【第三次ハロマゲドン】が発表される。


第三次ハロマゲドン(2017)

こちらは3年前ということで、記憶に残っているファンも多いだろう。発表が行われる前の時点で以下のことが決まっていた。

①2017年5月22日Buono!ラストライブ。

②2017年6月12日℃-ute解散。

③2017年6月30日嗣永桃子カントリー・ガールズ及びハロプロ卒業&芸能界引退。

④ハロプロ研修生より川村文乃、段原瑠々、一岡伶奈のハロプロ正規メンバー昇格が決定。

⑤ハロプロ研修生より高瀬くるみ、清野桃々姫が新セクションで活動することが決定。

第一次ハロマゲドン前後に誕生し、第二次ハロマゲドン以降ハロプロの中心となった【ハロプロキッズ】世代が全員卒業。一方、その年のハロプロ研修生発表会にて研修生の昇格が発表。ハロプロが再び世代交代の時期に来ていることを予感させた。そして、この時が【第三次ハロマゲドン】と呼ばれる最大の理由が6月9日に発表されたこの改革である。

カントリー・ガールズが新体制での活動に

なんの前触れもなく発表されたのは第一次、第二次と同じ。どちらかといえば第一次に近いものだった。【カントリー・ガールズ】の【森戸知沙希】【梁川奈々美】【船木結】が他のグループに移籍し、カントリー・ガールズは兼任メンバーとして活動することに。【山木梨沙】【小関舞】は専任メンバーとなるが、学業を優先し、長期休暇中の活動が中心となる。新曲も配信リリースのみと活動が縮小。かつてない事態にファンは大騒ぎ。過去とは違いSNSが発達したため、様々な意見が飛び交いTwitterは荒れに荒れた。

昇格メンバー、移籍メンバーの所属先が決定

その後の6月25日、『ハロ!ステ号外版 ~ハロー!プロジェクト 2017新体制決定スペシャル~』がyoutubeにて配信。このような形で発表になったのも現代ならでは。


そして以下の発表が行われた。

①梁川奈々美、段原瑠々はJuice=Juiceに加入。
②森戸知沙希はモーニング娘。'17に加入。
③船木結、川村文乃はアンジュルムに加入。
④一岡伶奈は新グループのリーダーに。(後のCHIKA#TETU)


2019年には梁川奈々美がハロー!プロジェクト卒業、カントリー・ガールズは活動休止。船木結も卒業が決まっている。こういった点からこの改革はすべきでなかった、という声は少なくない。一方で一岡の新グループ、高瀬・清野の新セクションが合体して【BEYOOOOONDS】が誕生。ハロプロ初のデビューシングルオリコン初登場1位、レコード大賞最優秀新人賞受賞と新たな希望を作り上げたのも事実だ。


第一次、第二次と比べるとハロマゲドンからの日が浅く、まだ【成功、失敗】と判断を下すことはできないだろう。でもいつか、あんな頃もあったなぁと思える日が来るはずだ。そしてそこにはやはりハロプロは存在していて、また形を変えながら、時には批判を浴びながらも私達に元気と希望を与えてくれる存在として続いているだろう。

曲で振り返るハロー!プロジェクト

ハロプロと言えばやはりパフォーマンス。文字で語るよりもパフォーマンスを見た方が手っ取り早いので、最後に各時代の全員曲を紹介する。各時代でメンバー構成も特色も違う。けれど、年少だったメンバーが次の時代では先頭に立ってハロプロを率いている所に歴史、繋がりを感じ胸が熱くなる。ぜひ続けて見て欲しい。

①ALL FOR ONE & ONE FOR ALL!(2004)


第一次ハロマゲドンを経て、【ハロプロ】が世間に浸透した後にリリースされた全員参加曲。

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参加グループ、メンバーは
・モーニング娘。
・中澤裕子
・安倍なつみ
・保田圭
・後藤真希
・W
・カントリー娘。
・ココナッツ娘。アヤカ
・メロン記念日
・稲葉貴子
・前田有紀
・松浦亜弥
・美勇伝
・Berryz工房
・ハロー!プロジェクト・キッズ(℃-ute)

以上の全46名。1番はハロプロ加入順に歌い繋ぐ、ここまでの歴史をたどる歌割。2番にはハロプロの中心メンバー(松浦、安倍、加護、後藤、辻、石川、藤本)にソロパートがある。
私個人の印象としてこの曲が示すハロプロとは【個人の集合体】。衣装はグループ事に全く異なるデザイン。歌割もグループ関係なく、各々の加入時期、人気、声質によって割り振られていると思う。

1番好きなポイントは2番サビ前『すんごい すんごい いい部分』。このパートを歌うのはモーニング娘。5期メンバー・高橋愛、6期メンバー・田中れいな、キッズの鈴木愛理。後の時代での活躍を予感させる歌割。

ブスにならない哲学(2011)


第二次ハロマゲドン後、【モベキマス体制】が確立した後にリリースされた全員参加曲。グループ名もそのまま【ハロー!プロジェクト モベキマス】。

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参加グループ、メンバーは
・モーニング娘。
・Berryz工房
・℃-ute
・真野恵里菜
・スマイレージ
全てのグループの頭文字を取ってモベキマス。

グループ名が示している通り、この曲が示すハロプロは【グループの集合体】。
衣装デザインは統一されているがグループ毎に色分けされている。歌割はハロプロリーダー(新垣)と各グループのエース格(田中、鞘師、菅谷、夏焼、矢島、鈴木、真野、前田)に与えられている。それぞれのグループの魅力を持ち寄って、共演させたのがこのモベキマスなのである。
当時はアイドル戦国時代真っ盛りであり、『モベキマスが結集してアイドル戦国時代に挑戦状』なんて見出しがつけられていた。パフォーマンスでは先程挙げたメンバーが、テレビでは道重や嗣永のバラエティー担当が場を盛り上げ、まさに各グループの力を『結集』していた。


③YEAH YEAH YEAH(2018)


第三次ハロマゲドン後、新体制が落ち着いた頃に発表された。まだ2年前なので多くの現役メンバーが参加している。

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参加グループは
・モーニング娘。'18
・アンジュルム
・Juice=Juice
・カントリー・ガールズ
・こぶしファクトリー
・つばきファクトリー
・CHIKA#TETU
・雨森 川海

この曲が示すハロプロとは【全員がハロプロ】であること。これまでの全員参加曲は個人、グループが集合して色んな味を楽しめるものだった。この曲では個人、グループの垣根をなくし、フラットに全員が同じハロプロメンバーとして1つの味を出している。
白の衣装にワンポイントでカラーが入っているが、グループごとではなく、ハロプロに加入した時期で色分けされている。ジャケット写真も同じくグループごとではなくハロプロ加入順。パート割、フォーメンションに関してもこれまでのような法則性はみられない。

現在のハロプロが過去と大きく違うのが、ほとんど【ハロプロ研修生】出身者で構成されていること。かつて、研修生として全員で1つの味を出していたメンバー達は、卒業後各々のグループで各々の花を咲かせている。そんなメンバーが再び集まり、あの頃のように、でも更に深くて濃い味をこの曲で魅せてくれる。現在のハロプロを伝えられる最適解な曲だと思う。


第四次ハロマゲドンはやって来る?

第三次があれば、やはりいつかは第四次ハロマゲドンがやって来る。モベキマス時代に最年少組だったモーニング娘。9・10期【譜久村聖、生田衣梨奈、石田亜佑美、佐藤優樹】、アンジュルム2期【竹内朱莉】は今やハロプロ最年長組。この世代が卒業するときにまた変化が起こるかもしれない。ハロプロ内では後輩のつばきファクトリー、BEYOOOOONDSが年長組になった時に改革が起きるかもしれない。
それがハロー!プロジェクトなのである。
とんでもないことを始めるかもしれないが、きっとその先の未来は誰もが羨むものであることを信じて、これからも応援していきたいと思う。

ハロプロが30年、40年と続いていくことを願って!

笑顔でSay ハロー!


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