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私がジグザグ社に投資した4つの理由(前編)

WorldShopping BIZと連携したMakeShop海外販売機能は何がすごい?

株式会社ジグザグ(以下ジグザグ社)は、WorldShopping BIZと言う越境EC支援を行うスタートアップ企業です。今年の3月に資本業務提携を行いました。そして、4月にこのWorldShopping BIZと連携することによりMakeShop海外販売機能の提供を開始いたしました。

最初にこのWorldShopping BIZのサービスについて、仕組みを説明しておきます。

利用するには、ネットショプに1行のコードを貼り付けるだけで、海外からアクセスして来たユーザーに対して、既存のネットショップ上に被せる形で、各種言語でのカートボタンが表示される仕組みです。

そして、そのWorldShopping BIZによって表示されたカートボタンをクリックして海外言語で、フォーム入力をして、海外クレジットカード決済まで行えます。決済完了後は、WorldShopping BIZによって、元のネットショップで購入代行を行い、海外向けカートで取得された海外ユーザーの住所へ海外配送までをおこなってくれます。

一連の流れは、WorldShopping BIZによる海外向け購入代行の仕組みなので、既存のネットショップオーナーからすれば、海外から買われたと言う認識さえなく、通常の国内ユーザーが購入した場合とまったく同じオペレーションをすれば良いので、特別な負担はゼロです。

MakeShopでは、管理画面の海外販売機能(WorldShopping BIZのMakeShop版)のボタンを1クリックするだけで利用開始できます。1行コードのコピペすらいらない簡単さです。また、このMakeShopの海外販売機能だけが、唯一、初期費用、月額費用、販売手数料すらまったく必要のない完全無料でご利用いただける特別版なのです。ちなみに、手数料は海外ユーザー(消費者)側が支払う仕組みです。

おかげさまで、MakeShopでは、この海外販売機能の提供開始からわずか3ヶ月で、400店舗ものショップが越境ECを始めました。下記プレスリリースです。

「MakeShop byGMO」、越境EC対応ショップが急増し400店舗に! ~4月提供開始の『海外販売機能』で追加費用負担なし、1クリックで越境ECを実現。円安傾向を受け、ブランド品など高額商品の販売実績も多数~
https://www.makeshop.co.jp/news/press/2022-06-30/

GMOメイクショップ社コーポレートサイト

中小企業にとって越境ECの仕組みの正解とは?

このセンテンスもぜひ皆さんに読んでもらいたい部分です。
なぜならば、越境EC、やりたいなー!やろう!と思っている皆さんに実務レベルで何が難しいのか?について述べているからです。

既存の越境EC機能を提供するネットショップ構築システムは、「言語の切り替えができる」「外貨表示、決済ができる」「配送設定ができる」などの機能を提供しています。しかし、越境ECの実務において、これらのカートシステム側の機能だけでは、現実的に運営は困難です。

クロスボーダー取引でも、いわゆる越境ECが難しい理由は、大きく4点あります。

1.言語
2.マーケティング
3.決済
4.物流

これらの4大ハードルがある為に、越境ECをやりたいと思う個人、企業様は多くいますが、わたしの体感値では、100店舗のお問い合わせがあっても、実際に海外向けのECサイトを構築して、越境ECをきちんとスタートするのは1店舗もないぐらいの感覚です。

1.言語のハードル
言語のハードルに関しては、各国言語での構築、マーケティング、問い合わせ対応、これらの全ての費用、ノウハウ、工数が、対応言語数分、掛け算でかかることになり、最も大きなハードルです。

サイト構築一つを取っても、構築を制作会社に外注すると日本語の通常サイトであれば安く済ませようと思えば数十万円でできますが、各国ごとのサイトを構築するとなると言語数分多くかかります。翻訳費用も別途、言語数分かかるでしょう。また、一度作ればいいものではなく、各言語ページごとの販売促進に合わせてクリエイティブの変更も言語数分、掛け算でやるべき作業は多くなります。

2.マーケティングのハードル
サイトを構築した次に、各国でのマーケティングが必要です。言語対応しただけでは売れるはずがありません。

各国での適切なSEO、リスティング広告、各種SNSアカウントを利用したソーシャルマーケティング。これらを言語ごとに行わないといけません。日本で売るのが大変なことは体感値として持っていると思いますが、ましてや海外です。日本で売れないショップがノウハウとして海外で売れるようにはできません。

3.決済のハードル
決済に関しては、いまやハードルは低くなっております。Paypalや海外決済に対応しているクレジットカード決済代行業者を導入すれば、海外購入者の自国通貨建てクレジットカード決済がされますので、購入者においては為替(対円での)リスクを取ることなく利用ができます。また、不正決済防止のオプションなども検討すべき事項です。

4.物流のハードル
物流も大きなハードルです。海外配送のためには、輸出用のインボイスなどの必要書類を準備する必要があります。国ごとの禁制品を把握しないといけません。返品やキャンセルなどのリスク、またその対応も、例えば英語、中国語などの多言語でのカスタマーサポートも負担です。そして商品、国ごとに最適な配送料金、配送方法を取る必要があります。商品によって梱包を厳重にし直すことが必要になることも多々有ります。これらは通常の国内発送と比べて大きな負担となります。

繰り返しになりますが、カートシステム側で「言語の切り替えができる」「外貨表示、決済ができる」「配送設定ができる」だけでは、越境ECの実務をカバーできませんし、運営に不十分です。むしろその対応は日本語のサイトを作ることの工数、コストに対して言語数分の掛け算になり膨大です。個人で細々と始めるのならいざ知らず、本気で越境ECで海外に販売をしようとすれば、専任の経験者をおいて、十分な予算も取って取り組まないと物になりません。

グロースしやすいサービスの3要素を満たすか?


グロースしやすいサービスは、1.営業コスト、2.設置コスト、3.運用コストのそれぞれが限りなくゼロである事が好ましいと思っています。

営業コストとはどう言うものかと言うと、営業、広告にするのにどれだけわかりやすく簡単かと言うことです。サービスの概念がすぐに伝わるものか、費用負担が少ないか。最もわかりやすく簡単なのは、費用において、初期費用も月額費用も、使用量や売上に対する従量課金も無い完全無料でしょう。無料だからとりあえずやってみませんか、入れてみませんかと営業が楽ですよね。また、通話アプリのように強力に外部ネットワーク性が働くようなものも営業コストが低いと言えます。客が客を呼ぶ仕組みですね。
MakeShop海外販売機能は、初期・月額・従量課金すべてゼロの完全無料サービスです。越境ECができるようになりますと、とても説明しやすく営業しやすいですね。むしろ営業しなくても勝手に機能利用を始めてくださってます。

設置コストとは、利用開始までの負担のことです。手続きや費用や時間がかからないかです。利用の為には、準備する資料や操作が必要であったり、審査があったり、システム開発が必要であったり、利用者へのラーニングコストが高かったりすると、せっかく営業で発注を取っても、いざ利用開始までに至らないと言うことすらあるサービスはグロースしにくいですよね。
MakeShop海外販売機能は、管理画面内のメニューを1クリックするだけで、海外向け販売が開始できます。これも設置コストほぼゼロ。ここでの離脱はほぼありません。

運用コストとは、そのサービスを利用し続ける為の負荷のことです。システムであれば利用中の月額費用や保守メンテナンス費用がかかります。ネットショップでも、広告やマーケティングの分析や運用ツールでも、CRMでも、設置して利用開始してからも、効果を上げる為には、改善し続ける為のノウハウも工数もかかります。こう言ったものがかなり重い類のサービスは多いです。一番いいのは、設置後は、自動で運用されるとか、放っておいても良いサービスですよね。結局、契約して設置して使える状態にはなっても、使われにくいサービスはグロースしにくいですよね。
MakeShopの海外販売機能は、まったくのNo運用。海外からのアクセスが有った場合にだけ、システム側で判断して自動で各種言語入力決済対応したカートが表示されます。運用者側ですることは何もありません。売れたら、通常の国内出荷処理と同じオペレーションで国内の転送地へ配送すれば良いので、ここでも特別追加する業務はゼロです。運用ができずに、サービス利用が止まっってしまう、離脱してしまうこともありませんね。

残り2つの理由は、後編に続きます。


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