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移ろいしは桜の花
もうスッカリ、日中は羽織りものもいらなくなってしまった。
暑くもなく、寒くもなく、「あ、これが快適な気候なのだ」と気づく。
ずっとこのままがいいなんて思ってしまうけれど、じめじめして大嫌いな暑い夏と、凍えるような冬がなければ、気候について考えることさえなくなってしまうのかもしれないとふと思う。
あまりに毎日永遠に快適だったら、気候にそもそも意識が向かないと思うのだ。
…それでも、暑がりなわたしは夏が苦手だけれど、季節の移ろいをたのしくおもう。
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