見出し画像

無職(フリーランス)の引っ越しは総力戦だった

こんばんは。見た目が年齢プラス6歳という事実をどうにかしたく、前髪を作りたいと美容室に駆け込んだところ、敏腕美容師に似合わないから無理だと言われましたワイです。(サービス業って断ることあるのね、、、?)

人があまりいない町に引っ越したいと思い、品川区から文京区に引っ越した。最後に書いた1文を見事に回収し、引っ越しに成功した。

会社員は最強だ。毎月固定でお金が支払われる→家賃も問題なく払えるという方程式が自然と繋がり、審査なんてないようなものなので怯えることはないだろう。

ただ、ご存じの通りワイはこの日本において最も信頼がおける「会社員」という身分を11月に取っ払われたばかりのひよっこだ。

画像2

フリーランスなんて言えばカタカナなので格好がつくような気もしなくもないが、(実際に新卒でフリーランスになるときに親に言われた)体の良いフリーターだ。

社会における信頼はまるでない。しかも12月なんてまだ仕事始めたばかりだから振り込まれた実績もない。そんなワイの引っ越し事件始まり始まり~~~\(^o^)/
(なぜ毎度事件が起きるのだろうか......?)


荒れ狂う町、五反田

画像2

そもそもワイは千葉県の人。そこから2年前に東京に引っ越してきた。
理由は特殊な秘書業務。社長及び役員陣が恵比寿・目黒・中目黒という立地であったがために、半径5㎞圏内に住むように言われた。(一巡目はタクシーで全員の家にピンポンダッシュして、二巡目(ピンポンダッシュから30分後)は二度寝防止を含む遅刻防止の為に拾って商談先に行くという流れが実現し、ワイが引っ越してからの半年は見事に現地集合パターンを除きなくなった。)

※こういう会社だったから仕方がない。

思いっきり会社都合でしかなかったので
①引っ越し代を会社が持つ
②家賃補助半分出す という条件で引っ越した。
そしてその半年後にはこの会社もクビになった(^^)

そもそも五反田は不本意だった。恵比寿とか目黒とかに引っ越したかったが、予算の関係で無理だった。そこで3口コンロという意味の分からない条件を掲げていたワイのアンテナに引っかかったのが五反田の家だった。(3口コンロはいらない2口で十分だった。今やってて気づくが、料理には何の問題もない)

五反田は非常に変な町だった。
夜のお仕事をしている人もいるし、超絶お金持ちな某大手上場会社の社長が横で飲んでた時もあったし、若い人達もある程度いる。
山手線以外にも浅草線もあるし、ちょっと歩けば2路線くらいは通勤可能地域だ。便利だったが、人の流れも多く、繁華街も近く、落ち着いた雰囲気とは言えない町だった。


引っ越し理由① 大家さんが最上階に住んでて気持ちが悪かったから
ワイが住んでたマンションの最上階はオーナーだった。ごみ捨てに行くときにパジャマで家を出たワイも悪いが「全身上から下まで見て、こんな女性が住んでるなんて思わなかったよ~」からのエレベーターをなかなか閉めない(エレベーターから見える範囲に部屋があると、どこに住んでるか特定できる)という怖さ
引っ越し理由② 自動ドアを怖いお兄さんが手で開けてた
ある平日の昼間。パーソナルトレーナーのお姉さんを自宅に呼んでレッスンを受けていた。ピーンポーン。知らない人がインターフォンに映った。いつもなら何も見ないで開けるワイだったが、その日ばかりは違った。
いかつい坊主のお兄さんが防止とヴィトンのボストンバックをもってワイの部屋番号を押してた。怖かったのでそのまま開けないで見ていると、そのボストンバッグを床に置き、素手で自動ドアを開けようとしてた。
お母さんの言う通り、オートロックにしていてよかったよお母さん、ありがとう。。。(遠い目)

引っ越し理由③ 会社をクビになったから
通勤問題がなくなった。ワイには特に品川区に住む理由がなかった。



お手伝いさんがエプロン付けてる街、文京区

画像3

治安が良いところ・人が少ないところを条件に物件を探していたワイ。

豊島区の物件を見て、そんなにテンションが上がらなかったので、隣の区まで歩くとなんということでしょう(劇的ビフォーアフターの音楽で脳内再生)東京には子供も主婦も存在していることが分かったし、治安が良いとはどういうことなのかが分かった気がした。

そもそもおじいちゃん・おばあちゃんが手をつないで散歩している。
一軒家もある。田舎の比じゃないほど入口の門がなんか立派。

極めつけは、ドラマに出てくるような超金持ち!!!的な木の門的なお家が本当にあること。土曜日、普通に歩いてたら18時くらいかな。小学生がタクシーに乗ってて、その木の門の勝手口みたいなところからエプロン付けたお手伝いさん?がお見送りしてた。凄すぎる。花男の世界よ。(あの小学生のPASUMOの金額はきっと恐ろしいことになっている。切実に欲しい。ワイがタクシー運転手なら3倍くらいの請求額にする。←)

で、決めた。
ワイは文京区に住む。そしてこの人達みたいな穏やかな生活を送る、と。


いつまでも届かない源泉徴収票(でしょうね)

画像4

前述した通り?(これ言ってみたかったんだけどワイの文章と合わなさ過ぎて草。ひどすぎるから今回だけだわ)、会社員としての身分はどうしようもないので、見せ方としてこれまでの所得があります!→これまでと同様稼げるように独立したんです!!というストーリーを描く必要があった。

まあ想定内ではあるが、法令上退職後1か月以内に発行すればよい源泉徴収票をよりによってあの会社が2週間で発行できるわけがない。急かしたところで届くわけがない(現に、今も取り寄せ中。さていつ渡してくれるのだろう)


実際に契約は決まってたが、12月から仕事なので入金は1月末、だけど初めて業務委託で受ける会社の社長に「私のお家の審査通したいんで、これ絶対払いますって証明してもらっていいっスか?」とはポジティブ日本代表・メンタルバリ強のワイでもさすがに言えなかった。

そこでまあまあに困ったワイは、
現在取締役として入ってる会社の社長に頼む。

「ワイの役員報酬、一時的に月給●●万ってことで契約書作ってよい?」
「ああ、良いよ。」
「ありがとうございま~~~~す!」
契約書の意味、そして書類の意味。
日本はさっさと色々整備しないとまずいと思った。(お前が言うな)

そうしてどうにか書類を作ったが、先方はちゃんと調べてた。

「ワイさん、謄本見ると●●年●月から取締役ですよね??」


OHHHHHH、NOOOOOOOOO(;´・ω・)


ちゃんと見ないと思ったワイが悪かった。謄本とは会社の登記事項とか株式発行数とか本社の場所とか取締役の名前とかが載ってる誰でも取り寄せられる書類だ。

そう、ワイは面倒だからって役員就任おめ!!いくらの月給でこれからよろしくね!!ってネットに転がってた契約書をそのまま改定して作った。

さすがに終わったか、、、、と思ったが、
ワイと仲良しのイカツイ仲介のお兄さんが頭がキレる人で

「あ~~~っなるほど、もしかしたら僕が間違えてこの書類作ってって言い方しちゃったからかもです。もう一回伝えて正しい書類作ってもらいますね~♪」
と言ってくれた。(まじでファインプレーすぎる◎)

そして、友達の会社に関しても意味があったのか分からんが、求められてもいないのに事業計画を出してこれから利益が伸びそうなこと、これまでも特に問題なく伸びてきていることを説明し?なんとかどうにか事なきを得た。

※これまでの収入部分は仕方ないので4月~7月までの給与明細を出した。
8月以降は捨てちゃったと大嘘ついた(正確には8月からコロナかかって~~ということでお察し。あんなの見せられぬ。)


引っ越しは演技力と交渉力がものをいう


画像5

ワイの友達かつ先輩に異様に引っ越し回数が多い人がいるので聞いてみたところ引っ越しは各社に相見積もりをとってからが鉄則らしい。

そこで実践!!!!(素直なワイ)

3社の見積をとってネットの割引券を駆使し、今ここで即決するから値引きしてくれと頼むと、、、5万→3万になった。まじでどういうこと?値切り前提?大阪的な考え??関東出身のワイには1㎜も分からん考え方でびっくり。これが業界の普通なんやろな、、。あの先輩が初めてまともなことを言った瞬間だった。凄い。知らなかった。ありがとう先輩。

また、退去時の精算はワイにとっては一大イベントだった。
なぜなら敷金が戻ってくるチャンス!!!そしてこれは昔クビになった会社(1社目ね★)からの最初で最後のボーナスだった。まじで時間外労働1月250時間しても1円も出なかったからね、これくらいは許容範囲やろ。

誠心誠意こめて磨き上げ、きれいにする、、つもりだった。
が、退去立ち合いのおじさんが来たのは約束の時間の30分前。

まだ終わっていない!!!!!!(;' ∀ ')

そう、あの先輩も言っていた。ちゃんときれいにしておかないと退去費用を沢山盗られる。(あえての誤字よ)これはちゃんとしなければと思っていた矢先だ。


終わっていないことを伝えても「あっ全然大丈夫ですよ~~お気になさらず~~~」とか言ってくる。これは悪魔だ。早めに来て、ぼったくりをしてこようとしてくる輩だ。最悪だ。。。と思いつつさすがに玄関前で30分待てとは言えないので部屋に入れるワイ。


「あ~~~~~めっちゃきれいですね!!2年でしたっけ!?すごいきれいなのでお掃除とか本当大丈夫ですよ!」

(そんなこと言われても、こいつはどうせそんなこと言ってぼったくってくる奴だ。きっとそうなんだ、油断してはならぬってずっとぶつぶつ言ってた。一刻も早く終わらせたい気持ちを抑えて、、、)

部屋の掃除はできていたのだが、オキシ漬け(この時初めてやった。インスタの意識高い系お掃除アカウントが教えてくれたやつ)中のお風呂場の物達がまだまだ未清掃だったため、部屋に案内し、先にこっちをやってほしい旨を伝える。

その間に必死にお風呂掃除をやる、ワイ。

始めは月1回、半年に1回、年末の大掃除などしっかりこまめにやっていた掃除をこの1年ほどそんなこまめにやらなくなっていたワイの普段の行いを恨む。こういうところだぞ。まじで。こいつ。。。



とか思いつつ、平日にこの立ち合いをお願いした為に(だって平日ならキャッシュバックキャンペーンやってくれるとかいうからさ...いや、ワイが100悪い)クライアントから電話はかかってくるわ、掃除はしないといけないわ、部屋では立ち合いのおじさんがスタンバってるというまあある意味マルチタスクパニック状況になっていた。

そこで聞こえた部屋からの声


「本当にいいですよ~~きれいじゃなくて~!掃除してもしなくてもハウスクリーニング代は変わりませんから~~」

んんんん?!ハウスクリーニング代は変わらないだと!?

なんのために鬼のマルチタスクを行ったのだ。

画像6

ほんとに変わんないんですか!?(ってかハウスクリーニングいくらですか?)と飛びついた後、そのままお風呂場を閉じた。これはワイの仕事じゃない。
※ちなみにどの程度までやったかというと、浴槽を外して絶対に普段掃除しない浴槽の下を掃除してた。絶対に一般の人がやる領域を超えてる(もしかしたらインスタ意識高いお掃除アカウントを見すぎたせいかも知れない)



ということで、楽しくおしゃべりしつつ退去時も事なきを得た。

新しいスマホを落として(カバーなかったからねえ)玄関の床を思いっきり凹ませたところも、元からあった気がします。。とか言い張ったら(入居時のチェックリストに雑に玄関前、フローリング凹みって書いてあったっぽい)大丈夫だった。(過去の自分グッジョブ)


穏やかな地域で過ごす、今後の抱負

画像7

ここまで総力戦だった。
・いつもよく分からない誘いしかしてこない先輩
・イカツイ仲介のお兄さん
・ちゃんと騙されてくれた管理会社のお兄さん
・書類作らせてくれた社長
・ワイの両親(1㎜もこの話に関係ないけどもう引っ越しくらいじゃ怒らなくなってた。適応力◎)

ありがとうございましたっ!!!!!
みなさんの力でもぎ取ったワイの家!!!!!!

そして、この住民の民度の高い文京区にて穏やかな生活ができることをワイはこころから祈っている。
ワイの目標は何度も言うが、1年走りきること、死なないこと、無理しない。すぐ休むこと。仕事しすぎないこと。

是非、心優しい皆様にもお願いだ。ワイの今後の生活が穏やかであることを祈っていてほしい。そのうち、平日に手作りスコーン焼いて子供に食べさせる、ベージュ・グレージュで統一された丁寧な暮らしアカウントみたいなテイストになる日が来るかもしれないから(んなわけ)


引っ越し当日、時計を入れ忘れて引っ越しのお兄さんに慌ててこれも運んでくださいって言ったら、針を思いっきり下側に向けられて(何にもカバーされていない時計だった)針が曲がって、動かなくなったり、運んだ洗濯機の高さが足りないとかで4万の追加費用が掛かったりと、大分不穏な空気は感じられているが、この土地で次は穏やかに、、穏やかに過ごすのだ(`・ω・´)?

この記事が参加している募集

確定申告やってみた

ちょっとでもクスっとできたなら何よりです。 頑張れと私を想ってくださった優しい貴方、サポートしていただけると泣いて喜びます。会社では1人です。