あの子が選んでくれた服を着る、ト、その後

駅にいる。わたしはまた季節外れだと気づく。

単純に簡単に好きになっていったら、その先も軽いままなんだろか。
今しか見えないのは、ばかなんだろうか。
でも、最後を考えながら生きるのは結構つまらなくてね。

何者にもなりきれてないその様は、季節外れにコソコソ避けられる異常な人かと思えてくる。
目を食いしばっても悔しすぎて泣けない。

誰かに相談したって、人の意思は変わらない。
だからきっとあの子は肩を貸してくれない。
結局だれといても1人はひとりなんだなあと思い知る。
だけどなんか、それが心地いい気もする。

あの子はかわいい。「賢い自覚」のないばかだ。
あの日、古着屋で1着のシャツをもって鏡の前に立つわたし。わたしの向かいに立って袖を合わせてくる。
どんなものかあんたの体で見えない。
そして言う、「俺タッパやから!」

見えない...って言おうと思ったけど、真剣なオーラに押されて、そのまま静かに話を聞いてしまった。

今日、私はクローゼットからロマンスを掴む。
あの日奴が選んでくれた服を着る。
LINEには一枚の写真。
ちょっとした青いロマンスかもしれない。



ていうのを、去年の10/15の下書きからみつけた。
結局彼とは半年くらい恋人だった。

多分こういうの読まない人だと思うから気にせず書くけど、
もし読んでたら、読むな!とは言わずによければどうぞ、と言えたらいいな。

なんかよく分からないまま甘えて、なんで甘えてるのか分からなくて頭を傾げながら過ごした半年でした。
人を甘やかすのが上手な人だった、あんたマジ才能ある。

でもね、私はあなたが求めているように上手く甘えられない。やっぱりそういうの下手くそだし、加減できないし、苦手だ!何だ甘えるって!!!今もわからない!!!

みんなどうやって甘えてるんだろう?
にゃーあ、いや、弱いか?
甘えるってもしかして頼ることか?
頼るって何だろう?
共感してもらうこと、それとも何かを欲しがること?
どの程度のことをどんな風に頼ればいいんだろう?
この人は何が出来るんだろう?
解決できるんだろうか?
話す意味はあるのか?
そもそも話していいんだろうか?
どこまでなら聞いてもらえるんだろうか?
この人は、何を求めてるんだろう?

疑問が空中分解してどんどん遠くへ。
友達に聞いたり、何度も調べたりしたけど、さっぱり分からない。
私は圧倒的に解決主義なので、人生全体で共感を求めることがかなり少ない。
あと、共感して欲しいことは女特有のことばかりで、彼氏がオカマちゃんでもない限り分かってもらえないと思う。

そして盲目になっていたけど冷静になれば、下手なものは下手なままで、自分でそれを認められればそれでいい。
甘えられなくてもいいのよ。

彼とはもう話さないだろう、話したいとも思わない。
でも、前よりもっと自由に自分勝手になれたのはこの半年のおかげだと思う。
世間の目から卒業していく自分が好き、私の今はこの疾走感が気持ちいい!
は〜気が抜けた、わたしと半年も寄り道してくれてありがとう。

わたしは生き方を自分で選べる、いつだって選べる!
寄り道だってたくさん出来る。
さあ今日も仕事、いってきます!

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