2児の母、アラフォー、安定志向の私がライティングを学ぶ理由

べきこ、36才、銀行員。公務員の夫と2人の娘と暮らしている。現在育休中だ。

誰もが知る大企業に就職し、家庭を築き、順風満帆。人生安定が何よりも大事と思っていたわたしは満たされていた。

そう、2ヶ月前までは。

きっかけは夫のつぶやき

復職にあたって、夫婦で将来のことをなんとなく話していたときのこと。

「やっぱり海外に行って働いてみたいよなぁ」

彼はぼそっとつぶやいた。

夫は小学校の教員で、昔から海外の日本人学校で働くことを将来のビジョンとして持っている。子どもも2人生まれて家族の形が定まった今、少し現実的になってきたのだろう。

子どもにとってもいい経験になるだろうとわたしも大いに賛成なのだが、会社に休職制度はなく、退職せざるを得なくなる。日本人学校勤務の任期はだいたい2、3年。任期を終えて日本に帰ってきた時、経済的にも精神的にも働かないという選択肢はない。

わたしに何ができるんだろう。会社をやめてしまえば、わたしには何もないことに気づいてしまったのだ。

安定に満足していた心にぽっかり穴が空いた。


蘇る学生時代の「好き」

「未経験 リモート フリーランス」。その日から検索魔と化したわたし。何かスキルを身につけたい一心でSHElikesに行きつき、そこでライターが未経験でも挑戦しやすい分野であることを知る。

思えば私は大学時代、メディア系に憧れ社会学部に進学。ドキュメンタリーを制作するゼミに入った。動画の編集は苦手だったが、自ら企画し、情報収集して、取材をするということが好きだったことを思い出した。

ライターも表現の仕方は違えど、企画し、取材をして、それを自分以外の人に分かりやすく伝える。単純に面白そうだと思った。


「書くこと」への憧れ

とはいえ私に人に伝わる文章が書けるのか。昔から文章を書くことは好きだが、なんだかうまく書けない。伝えたいことがあってもうまく言語化できず、もどかしい気持ちになることが多々ある。

フリーランスライターの友人が、なんてことない日常をSNSで上手に表現しているのを見て、こんな文章を書けたら楽しいだろうなとずっと憧れていた。

今までなら「自分なんて」と学ぼうともしなかっただろう。でも、冒険モードに入ったわたしは、憧れてるだけで終わりたくない、やれるだけやってみようと思ったのだ。

自分と家族の可能性を広げたい

夫の一言から、自分のキャリアについて今一度向き合った。そして、ライティングを学んで仕事につなげていきたいという想いにたどり着いた。

ライターという仕事を通して得られるものは、お金だけではない。ライティングの経験を重ねることで身についていくライティングスキル、そして何よりも情報収集や取材経験を重ねることで蓄積されていく知識だろう。

「知識は財産」とよく言われるように、より一層人生が豊かになるような気がしてわくわくしている。

そして私がどこでも働けるスキルを身につけることで、家族の選択肢を奪わずに、一緒に夢見ることができたなら、それはもう安定にも勝る幸せとなるだろう。

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